国政報告(第537号)

 7月も最終週に入りましたが、富山も東京も梅雨明けの見通しがまだ示されず、8月にずれ込みそうな気配です。農作物への影響も心配されます。コロナウイルスの感染者数は、「第2波」と思える動きです。先週は東京で新規感染者数が300人を超え、大都市圏から地方圏にも再び拡大する流れが見えています。一方では、社会経済活動の維持・継続も重要な課題となってきており、世論も感染症対策との適切な両立を求めているように感じます。新幹線や航空路など基幹的交通網を一定水準で維持するためにも、「不要不急」以外の移動は、「三密回避」等の対策を取りながらも、予定通り実施されることが望ましいと思います。究極は、特効薬とワクチンの開発で、関係者の努力の成就を強く願うものです。海外では昨27日(月)夜時点で感染者数が1630万人、亡くなられた方は65万人と、依然感染拡大のペースが加速中です。

 通常国会閉会後、概ね週1回のペースで衆参の委員会が順番に一つずつ閉会中審査を実施しています。22日(水)は文部科学委員会が開かれ、学校におけるコロナ対策の進捗状況などを巡り、質疑が3時間行われました。第二次補正予算で措置された、教員加配、学習指導員・スクール・サポート・スタッフの追加配置について、現場の要望に応じて執行していること、「学生支援緊急給付金」について一次申請分の振り込みが終わり、二次申請を受け付けていることなどが報告されました。また、来年の大学入試共通テストの試験日程について、期日を1月中旬から延期せず、一か月後に特例追試験を行うことにした経緯の説明がありました。また、修学旅行については、萩生田大臣から、場合によっては卒業式後の三月に実施することもあっても良いのでは、との見解も示され、特殊な状況下で子供達に寄り添った学校運営の必要性を感じました。このほか、性犯罪を犯した教員の免許状の在り方や、大学で所有するPCR検査機の貸し出しの可能性など様々な観点からの議論もあり、議会活動としては望ましい姿であったと思います。

 23日(木)からの四連休、本来は、東京オリンピックの開会式対策として祝日を移動させて設けられたのですが、富山で過ごし、政務の活動が2件ありました。23日夕刻、南砺市福光にて県道金沢湯涌福光線の富山県側の期成同盟会に出席しました。昨年来、馳浩代議士のリードで富山県への要望活動が強化され、冬季間通行止めとなる県境部の調査費が計上された経緯を踏まえ、更なる努力を誓い合いました。26日夕刻には南砺市井波にて蓮沼晃一市議の後援会総会に出席しました。今春以来、地元での政治的な集まりへの参加の機会が激減しているだけに、貴重な機会でした。

 週明けの東京は、官庁幹部の夏の異動のご挨拶を受けながら、刻刻変化するコロナ情勢に気を配っての毎日です。沈静化を祈ります。

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