国政報告(第540号)

 残暑が続いていますが、梅雨明けが遅かっただけに、稔りの秋には必要なことでは、と思いながら過ごしています。それでも、富山では朝晩の暑さが和らいできたように思います。コロナウイルスの動向は引き続き全国的な問題で、各地で緊張感ある対応が続けられていますが、全体の「現在感染者数」のグラフを見ると、1万2千人台とピークを越えたようにも見えます。しかし、ウイルスと共存し、感染予防と社会経済活動の両立を図っていかざるを得ない「ウイズ・コロナ」状態が当分続くものと覚悟すべき現状です。国内の感染者数の累計は6万3千人を超え、23日(日)時点で海外の感染者数は2326万人、亡くなられた方は80万人に達しています。

 今夏は新年度予算の概算要求締め切りが9月末と1か月遅れになったため、この8月下旬も党政務調査会の会議が例年より少ない毎日です。その中で、東日本大震災復興加速化本部では、発災11年目となる来年度から始まる5年間の「第2期復興・創生期間」に向けて、与党側の「第9次提言」をまとめる作業を続けています。先週は20日(木)に総会があり、これまでの復興の進捗を踏まえ、提言に盛り込むべき事項について意見交換しました。岩手県・宮城県など地震・津波被災地域では、インフラの復旧がおおむね来春で完了し、今後は被災者の心のケアと水産業など生業の振興を続けていきます。一方、福島県浜通りを中心とする原子力災害被災地域では、本格的復興の時期を迎え、廃炉作業の着実な進捗、定住・移住の促進、福島イノベーション・コースト構想の実現を通じた産業の再生、国内外の風評払拭など積極的に取り組むべき事項が多数あります。なかでも、農林水産業を含めた成長産業づくりと未来を担う人材育成を進める「国際教育研究拠点構想」を如何に進めるかが、知恵の絞り所となっています。このほか、19日(水)には、北陸地方開発促進協議会総会にも出席しました。

 週末の23日朝、富山市にて10月25日(日)投票日の県知事選に向け、石井隆一知事の選挙事務所の開所式に出席しました。厳しい選挙戦が予想される構図の下、石井知事からは、4期16年の実績を土台に、富山県の発展と県民お一人お一人の幸せのために、全身全霊で打ち込みたいとの決意表明がありました。この想いを有権者の皆様にしっかりとお伝えし、支援頂けるよう、約2か月間、取り組んでいくことを共有しました。

 24日(月)朝の新幹線で上京し、午後から党本部で経済成長戦略本部・新型コロナウイルス関連肺炎対策本部の合同会合に出席しました。現下の経済の状況と関係予算の執行状況について、政府から説明を受け、出席者から地元の様々な要望等を踏まえた意見が出されました。パニック期から慢性期へ、ご苦労が続く業態・生活を的確に支援していけるよう、皆で努力を続けます。

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