国政報告(第569号)

 昨日(21日(日))、春雨の中、第88回党大会がグランドプリンスホテル新高輪にて開催されました。コロナウイルス対策が必須なため、国会議員のみが出席、各県連の代議員は各々の事務局からリモート参加となりました。昨年、党本部8階ホールにて内輪だけで済ましたのに比べ、今年は報道を通じて発信もでき、大会運営委員の皆さんのご苦労に感謝です。党歌も斉唱に代え、手話で「歌い」ました。菅総裁の演説では、新型コロナウイルスの終息を第一に、グリーン化とデジタル化の2大改革を進め、我が国を再び成長軌道に乗せるという基本方針が明瞭に述べられました。地方創生、子育て対策、日米関係を基軸とする外交、安全保障、憲法改正、東日本大震災からの復興と東京オリンピック・パラリンピックの開催と、施策の柱を列挙された上、4月の長野・広島県での参院補選、7月の都議会議員選挙、そして「遅くとも秋までに」実施される総選挙での勝利に向けて頑張る決意を示され、参加者で共有しました。

 20日(土)朝、富山から東海北陸道・中部縦貫道を通って高山市に行き、イルカ交通さんが支店と併せて開設された「インフォメーションカフェ・Ryu」のオープニングに出席しました。東海北陸道の全線開通から10年余、イルカ交通の村西会長はこの道路を利用した中長距離バス路線の開設に先頭に立って努力してこられました。同業者との連携路線も含め、県西部からの名古屋便、東京便、さらに、北陸新幹線新高岡駅や小矢部アウトレットモールと南北地域をつなぐ氷見・七尾線、白川・高山線と、着実にネットワークを張られています。「飛越能」なる地域概念を打ち出し、観光・経済の交流を進めるべきと提唱されたのは故瀬島龍三先生で、四半世紀前のことです。今や、高速交通体系が概成し、中部国際空港から能登まで、路線の形に因んで「昇龍道」と呼ばれる人流・物流の動脈が育っています。越中・能登をPRする、このカフェの名前も「龍」に合わせたようです。高山市は近年のインバウンド観光で最も注目される拠点の一つであり、まさに本州の「へそ」の如く、各地へのバス路線が発着する「ハブ」に成長しています。コロナの影響で、観光客の足はいったん止まった状態ですが、ウイルス終息後の大いなる飛躍を念じ、村西さんの永年の尽力に感謝の挨拶を述べました。

 首都圏1都3県の緊急事態宣言が終了し、感染のリバウンドを警戒しつつ、ワクチン接種を進めるという政府の対策を後押ししつつ、ご苦労されている方々への手当てを丁寧に進めることが当面の国政の焦点です。今週は参議院での新年度予算案審議が大詰めを迎え、私の所属する衆院総務委員会ではNHK予算案を扱います。25日(木)には福島から聖火リレーがスタートします。令和3年度を目前に、直面する課題を一つ一つこなし、未来への道筋が明るくなるよう、与党の一員として努力していきます。

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