先週は、ゴールデン・ウィーク明けの6日(木)、7日(金)は本会議も総務委員会もなく、来客や省庁のレクの対応にて事務所で過ごしました。この間、衆院憲法審査会では、ここ数年懸案となっていた国民投票法改正案が、立憲民主党の修正案を受け入れて可決されました。また、衆院厚生労働委員会では、一定額以上の所得がある75歳以上高齢者の医療費負担を1割から2割に引き上げ、現役世代の負担を軽減する法案も可決されました。通常国会の会期も残り1か月余りとなり、法案審議も佳境に入っています。11日(火)の本会議では、「重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査及び利用の規制等に関する法律案」の趣旨説明があります。安全保障上、重要な場所の周辺の土地の所有状況を国で把握し、不審な事態が生じぬようにしようとする新規立法です。
週末の地元では、8日(土)、7月の高岡市長選に向け、米谷和也さんの後援会発足式に出席し、9日(日)は石川県から馳浩元文部科学大臣の来援を頂き、ともに街頭演説を実施しました。このほか、昨年は書面開催となった党南砺市連利賀支部と福野支部の総会にも出席し、党員の皆さんに挨拶することができました。晴天に恵まれると山々の新緑が目にまぶしく、俳句なら「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」、家持卿の短歌なら「玉くしげ 二上山に 鳴く鳥の 声の恋しき 時は来にけり」がぴったりでした。
一方、コロナウイルスは第四波が止まらず、7日に緊急事態宣言、まん延防止重点措置の月末までの延長(宮城県は除外)が決定されました。菅総理の記者会見では、高齢者へのワクチン2回接種を7月末までに終えるべく、一日百万回の接種を目指すとの目標が示されました。富山県の人口は全国の1%弱ですから、一日1万回弱の目標となります。ワクチンの供給自体は、17日(月)の週には潤沢になると発表されており、県内の各市町村も予約受付や予行演習など、準備を進めています。官邸のホームページによれば、直近の全国の医療従事者への接種は延べ409万回(2回接種を終えた方は115万人弱)、高齢者は34万回となっています。富山県も、医療従事者の接種を今月末に終えるべく努力されていますが、高齢者への接種回数は47都道府県中最下位の現状であり、今後はスピードアップが求められます。
感染予防のため、対面型サービス業の皆さんは、度々の営業自粛や需要減に見舞われています。国も協力金その他対策に努めているものの、「出口の明かり」が見えることが一番です。集団免疫効果の早期発現に向け、接種の加速こそ、当面の最大の政策課題です。かかりつけ医での個別接種と集団接種を適切に組み合わせるなど、個々の自治体の工夫が期待されますが、国として最終責任を果たすべく、与党の立場でもできることに努めます。