週一回の国政報告も12年間、600回を数えました。野党から与党へ転じ、安倍、菅、岸田と内閣も三代を経ました。東日本大震災の発災と復興、東京オリンピック・パラリンピックを目前にした新型コロナウイルスの感染拡大など、予想もできない事態にも見舞われました。経済はまずまずの状況で推移したものの、成長戦略の実現は未だ課題であり、消費税は5%から10%に引き上げられたものの、財政再建の道筋は不透明な現状です。国際社会では中国の経済成長が著しく、「地球儀を俯瞰する外交」の成果で、TPPやRCEPが締結されたものの、我が国を取り巻く東アジアの情勢は予断を許さないものがあります。自分自身は、毎週の富山と東京との往復に加え、職務により東北や沖縄を訪ね、南部アフリカ、欧州、東南アジア、中国で見聞を拡げる機会もありました。この600回の軌跡をも我が糧ととらえ、新たな前進を期します。本日、党組織本部長代理を拝命し、小渕優子本部長の下、来夏の参議院選挙に向けて党組織を強化すべく、持ち場で努力して参ります。
先週は10日(水)から12日(金)まで、第206国会(特別国会)が開かれ、初日に新たに細田議長、海江田副議長を選出した後、記名投票により、岸田文雄議員を総理に指名し、第2次岸田内閣が発足しました。週末の13日(土)、地元で携帯電話を「ガラケー」からスマホに替えました。数多くの機能と、指タッチでの操作に戸惑いながらも、使いこなすよう努力中です。
14日(日)は、南砺市にて松村謙三先生の没後50周年記念フォーラムに出席しました。河野洋平元衆議院議長が、直に先生の薫陶を受けられたエピソードを含め、熱の籠った基調講演を務めて下さいました。過日の総選挙や日中関係の現状など、現下の話題にも言及され、先生の熱量に感銘を受ける1時間でした。改めて、国政に携わる者として、志や問題意識の大切さを感じました。講演後は、高岡商工ビルにも立ち寄られ、高峰譲吉博士由来の松楓殿を移築した姿を見て頂きました。河野元議長は、ニューヨークで松楓殿を所有、管理されていた滝富夫さんと親戚で、高岡市への移築を仲立ち下さったご縁があります。良好な保存状態にも満足されました。
週明けの15日(月)、党政務調査会全体会議で、政府の新たな経済対策案について意見交換がなされました。コロナ対策、経済社会活動再開の手立て、成長・分配戦略、国土強靭化の4本柱で、この間にご苦労されている業種・従業者への支援や地方自治体の財政の底支えが内容となっており、党の意見も踏まえ、今週末に閣議決定の予定です。16日(火)はNTT武蔵野研究開発センタを訪問し、R&Dフォーラムを見学しました。超高速、超低遅延、大量伝達を実現する光ファイバーネットワークの様々な利活用形態の展示から、今後の成長戦略への貢献可能性を強く感じたところです。