国政報告(第605号)

 20日(月)の参院本会議で補正予算が成立し、昨21日(火)で臨時国会も閉会となり、今日(22日(水))は議員会館もどことなく閑散としています。内閣では、当初予算の編成作業が大詰めを迎えており、朝から順次大臣折衝が行われているそうです。東京特有の冬晴れの下、今年最後の報告を綴っています。

 今国会は、コロナウイルスの感染抑止、ご苦労された方々への支援、新たな成長軌道での発進、防災・国土強靭化対策の4本の柱で編成された補正予算の審議が中心でした。子育て世帯への10万円給付を巡り、その手法について、現金かクーポンかで議論となりましたが、岸田総理の判断で、現場の市町村の判断に委ねられました。このほか、「アベノマスク」の残りを年度内に廃棄することなど、世論の動向に応じた総理サイドの迅速な判断が目立ち、当面は好評価を得ているように思います。国土交通省の建設工事統計の書き換えについては、統計としてあってはならない事であり、第三者委員会を設置して経緯を明らかにし、再発防止策を講じることとされました。議員への文書交通滞在費の支給につき、日割り計算とすることはおおむね各党の合意を見ましたが、使途の明確化など執行方法についてはまとまらず、結局、法改正は通常国会に持ち越されました。この経費は、選挙区から東京に出ている各議員に対する費用弁償の意味合いもあり、その使途の範囲をどうするかは、慎重に検討した方が良いと考えます。

 先週の17日(金)、総務部会の「地方議会のあり方PT」が開催され、私も石田座長の下、引き続き、幹事長として地方議会の成り手不足対策の推進に努力していきます。さしあたり、総選挙前の通常国会で成立を目指した地方自治法の改正(議員の請負要件の緩和)や、地方制度調査会の議論の中での議会の位置付けの明確化(法律に明記する事)の実現を目指そうと思います。

 地元に戻り、初雪となった18日(土)、総選挙で公約した月1回の対話集会の1回目を、第3選挙区女性部役員の皆さんを対象に行いました。選択的夫婦別姓への考え、18歳までの選挙権付与に伴う主権者教育充実への取り組み、SNSの選挙活動への使用方法など、多岐にわたる質問・意見を頂きました。特に、財政や憲法改正など、国政の主要課題についての私の考えも聞きたいとの声もあり、19日(日)の党南砺市連の党員交流会ではこの点も意識して30分の話を組み立てました。対話集会の概要は別途ホームページで報告します。

 このほか、恒例の山田俊男参議院議員・筱岡貞郎県議の国政・県政報告会片岸南砺市議会議員の市政報告会にも出席、前者では野田聖子大臣の講演もありました。令和3年の年の瀬が近づき、次回は年明けの報告とします。良いお年をお迎え下さい。

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