春らしい暖かな日々が訪れ、先週の週末は富山でも根雪が殆ど無くなっていました。13日(日)に党大会があり、地元にはワンタッチで、東京での毎日が続いています。
党大会での岸田総裁の演説は、国政の現状を端的にとらえ、7月の参議院選挙に向けて意識を高める内容でした。本号は演説に即して綴ります。目下、最重要課題は、ロシアのウクライナへの侵攻と新型コロナウイルス・オミクロン株です。前者については、一刻も早くロシアが撤兵するよう、国際社会と協調・連帯し、制裁を含めて働きかけを強めます。併せて、このような事態が起こり得る現実を踏まえ、①我が国の防衛体制の見直し、②日米同盟の強化、③国連改革を含めた国際秩序の再構築、の3点に取り組みます。コロナについては、首都圏を始め感染状況に落ち着きが見られ、21日(月)までのまん延防止等重点措置の扱いも含め、出口を目指して行きます。さらに、ウィズコロナへの移行を図るべく、ワクチン接種、経口薬の確保、医療提供体制の維持に努めていきます。その際、私とすれば、4回目の接種には国産ワクチンを使用することで、将来に向けて国産ワクチンの開発能力を確保すべきと考えます。
また、現下の原油、原材料、食材等の価格高騰に注意し、対応を強化します。元売り各社への補助金支給でガソリン価格を172円に維持し、エネルギーの安定供給を確保する方策を講じていきます。その上で、「分配と成長の好循環」の実現に向けて、春季労使交渉における賃上げを後押しし、その成果を家計における子育ての充実など消費の拡大につなげ、サイクルを回していきます。
最後は賃上げを可能とする持続可能で力強い経済成長を実現させることです。このため、デジタル化(DX)、グリーン化(GX)、「人への投資」を柱に、真の地方創生の実現も含め、成長戦略を具体化すべきです。特に、日本経済の心臓部である先端技術への投資を積極化するとし、重点分野として、AI(人工知能)、量子技術、バイオが掲げられています。「新しい資本主義」も具体的な施策に落とし込む必要があります。総裁演説では、子育て問題や環境問題などの社会課題を解決する若者の志ある社会的起業に着目されました。新たな官民連携の形として、こうした取り組みを全面的にサポートするとのこと、党政務調査会で社会的事業推進特別委員長としてこの分野に取り組んでいる立場から、嬉しく聴きました。
憲法改正については、4項目を示し、「今こそ」と意気込みを示されました。早期に1項目に絞って憲法調査会の議論を進めるべきでは、と考えます。岸田総裁は、以上のような見取り図を示した上で、参議院選挙の勝利に向け、自公両党の連携も含め、党員の一致結束を求め、演説を締めくくられました。以上、ご紹介し、自分も担当分野で精進していく事を誓い、今週の国政報告とします。