国政報告(第619号)

 新年度に入り、地元では3日(日)、高岡市の平米小学校と定塚小学校が統合した高陵小学校の開校式がありました。先週の閉校式は、それぞれ百年以上の伝統を持つ学び舎が歴史を終える寂しさがありましたが、今度は新たな校旗、校歌の下、歩み始める意気込みと期待を強く感じました。「ともだちのうた」と題する新校歌には校名や地域が無く、人間を大切にする歌詞と現代的な曲調で、児童の皆さんにとっても新鮮な応援歌となるものと思います。

 1日(金)の夕刻、奈良市にて「2020年以降の経済社会構想会議」を開催しました。平成28年、小泉進次郎議員始め当時の党内若手有志議員で立ち上げた勉強会が元になったこの集まりも7年目を迎え、初の地方開催を試みました。メンバーの議員が15人参加し、奈良県選出の佐藤啓参議院議員の支援者を中心に、約50人の若い世代の方々を交えて意見交換しました。テーマは、「2030年を目指して我々は何をすべきか」で、これまで「人生100年時代」の社会保障、国会改革、外交など勉強、発信してきた私たちが、さらに未来にどう立ち向かっていくか、想いを語り合いました。私は最年長ということもあって、「会長」を務めさせて頂いていますが、40歳代が主力の皆さんの問題提起・政策実現への意欲に、いつも啓発されています。併せて、奈良は万葉集ゆかりの地であり、挨拶の中で、「あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」(巻三、328番)を朗唱しました。会議は、事務局で準備したアプリ「slido」が潤滑油の役割を果たし、奈良の出席者の皆さんも積極的に発言されて地方創生、環境、政治改革などを論点に盛り上がりました。感謝の想いを込めて、締めのご挨拶では、「しき島の 大和の国は 言霊の 幸はふ国ぞ ま幸きくありこそ」(巻十三、3254番)を朗唱し、感謝に代えました。

 思い起こすと、奈良には大学卒業を前にした年末に旅し、明日香の古京の跡も散策しました。今回は冒頭に詠んだ万葉集の通り、桜が満開の時節で、後ろ髪を引かれながら、北陸路を急ぎました。

 内政外交は、緊張感ある展開が続いています。ウクライナでは、ロシア軍がキーウ周辺からは撤退したものの、東部地域への攻撃を強めています。トルコ等が仲介する低背の交渉が続いているものの、ロシア軍の動向には油断は禁物で、引き続き、国際社会が一致して撤兵を求めるべきと思います。コロナウイルスは、第6波が収まる一方、新たな感染拡大の芽も見られ、3回目のワクチン接種が急がれます。幸い、高齢者の8割強、全人口の4割強が接種を済ませており、重症化リスクを下げながら、感染予防と社会経済が両立するよう、対策をシフトしていくべきと考えます。さらに、原油価格や物価の高騰等への緊急経済対策の策定に党としても意見しつつ、私も通常国会の後半を持ち場で頑張っていく所存です。

カテゴリー: 国政報告 パーマリンク