国政報告(第638号)

 お盆で一週休ませて頂き、週明けの22日(月)、東京にて報告再開です。岸田改造内閣は10日(水)に発足しましたが、コロナウイルス、ウクライナ・台湾情勢、物価高など喫緊かつ変転著しい課題に対応できるよう、財務・外務・内閣官房など骨格の閣僚は変わりませんでした。重要課題には経験者を再度起用し、政策遂行能力を高める一方、初入閣は9名となりました。衆議院からは7期2人、6期4人、4期1人の起用で、6期生は19人中8人が閣僚経験者となりました。私たち5期生はそれぞれ持ち場で頑張る時期ですが、その人事は9月初めに向けて行われる見込みです。

 この間、地元では15日(月)に恒例の県戦没者追悼式に参列、20日(土)は退職公務員連盟富山支部の皆様との要望懇談会安達県議の後援会総会に出席しました。20日は度々激しい雨に見舞われ、小河川の溢水、床下浸水、土砂崩れなどが県内各地で発生しました。関係の方々にお見舞い申し上げます。悪天候の下でしたが、夕刻、氷見市早借地区で、薮田県議、上坊寺市議にも同席頂いて第9回ミニ対話集会を開催しました。県の高志の国文学館館長の中西進先生と万葉集を通じた交流が長く続く地域で、話題は大伴家持が国司として巡行した「志雄路」のPRや、中西先生の資料館整備構想の提起で始まりました。その後、氷見南インターに連絡する道路の冬期間の安全対策、地域の活性化、国の中山間地域支援の継続、放置された空き家の処理など、地方部に共通する課題も出され、地方創生政策の重要性を改めて感じました。

 21日(日)朝、3年ぶりに射水市海老江地区で開催された富山湾ふれあいビーチフェスティバルに伺い、挨拶しました。沿岸地域は、少子高齢化により海岸清掃や安全見守りの人手が不足がちの状況です。海に関心を持つ地域外の皆さんのボランティア活動も含め、レクリェーションの貴重な場である美しい浜辺を維持する取り組みを、国の伏木富山港湾事務所も下支えしているとの事。意義深いイベントです。午後には南砺市福光地区で、松村謙三顕彰会主催の研修会に顔を出しました。戦後の農地解放や日中国交回復に尽力された松村先生の足跡を政治思想や業績のみならず、温かく幅広いお人柄も含めて掘り下げ、今日的な意味を考える地域の皆さんの息長い取り組みの一環です。今年は当日が先生の命日で、お孫さん4人が参加されました。そのうち、濱本なほ子さんの夫でジャーナリストの良一さんが、「激動の世界の中の中国と日本」と題して講演されました。地域に生きる方々が、地域の特色を踏まえ、様々な活動をされていることの素晴らしさを感じる週末となりました。

 今週は各省庁の新年度概算要求がまとまってきます。19日(金)の衆院厚生労働委員会での閉会中審査を受けての国会運営がどうなるかを含め、永田町の動きは次号で報告します。

カテゴリー: 国政報告 パーマリンク