国政報告(第670号)

 東京は桜が散って、新緑の萌える候となりました。先週末までは気温の低い日が続き、富山では桜の見ごろが続きましたが、今週は気温がぐっと上がりそうで、季節の歯車が回りそうです。

 9日(日)に県議会議員選挙の投票日を迎え、第三選挙区では、無投票当選の方を含め、党公認・推薦で15名が当選となり、射水市が3名と1名増になりました。一方、残念ながら、氷見市、高岡市で1名ずつ現職の方が落選となり、十分に背中を押せなかったことを申し訳なく思います。今後、県連も新たな体制を組むことになりますが、引き続き、富山県の発展を目指し、国・県・市町村が結束して頑張っていきます。統一地方選は23日(日)の市町村長・議会選挙へと進みますが、併せて衆院4選挙区、参院1選挙区の補欠選挙も施行されるため、党本部の一員として努力していきます。

 年度末に戻って、「次元の異なる少子化対策」について、党からの提言も受けて小倉担当大臣から具体的な政策の試案が示されました。若者世代の結婚、出産、子育てというライフ・ステージに沿って、取り得る施策をまずは網羅的に拾い上げ、6月の骨太方針決定に向けて具体化を図っていくという内容です。この春の春闘で近年にない賃金の引き上げが実現しつつありますが、まずは「入口」の家族を持つことの不安の解消から、男性の育児休業の拡大による出産時の女性の負担の軽減、子育てに係る経済的負担の軽減と、総合的な内容になっています。今後は、効果的な施策の選択、それを実現するための財源の確保など詰めの作業が続きます。

 一方、年度初めの4日(火)、6日(木)、7日(金)と衆院本会議にて防衛力の抜本的強化に係る防衛3文書、財源確保法案、装備品強化法案の趣旨説明・質疑がありました。ロシアのウクライナ侵略など国際安全保障情勢の変化を受けて、我が国の防衛力を高めるため、所要の予算を5年間で倍増しようとするものです。少子化対策とともに、国として当面取り組むべき重要分野ですが、いずれも財源を如何に確保するかが課題となっています。経済成長、財政健全化、施策の充実をいかにバランス良く実現させていくか、知恵の絞り所だと思います。

 衆院文部科学委員会は、5日(水)に一般質疑の後、この国会2本目の著作権法案の審議に入りました。学校現場では教師の働き方改革、コロナウイルスの影響への対処、DX化の推進など様々な課題があり、高等教育、科学技術、文化、スポーツを含め、議論を深めていけるよう、筆頭理事として務めていきます。

 週末は選挙の投開票と重なりましたが、8日(土)に高岡市博物館、9日には高岡又新(ゆうしん)会とお茶席に参加しました。こういった活動もようやく以前の姿に近づいてきて、心を洗う機会を頂けました。「日々又新」で当面する政務をこなしていきます。

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