国政報告(第671号)

 今週は、23日(日)の投票日に向けて統一地方選の後半戦と衆参5選挙区の補欠選挙の運動期間となります。15日(土)に和歌山県に応援に入った岸田総理に向けて爆発物が投げ入れられた事件は総理にケガは無かったものの、昨年夏の参院選で安倍総理が銃撃され、亡くなられた事件に続くもので、決して許されるものではありません。政治はあくまでも言論によるものであり、暴力行為を許さない風土・環境を改めて作り上げていかなくては、と思います。

 週末の地元は肌寒い気候でしたが、15日は勝興寺での高岡茶会、第三選挙区で当選された同志県議15名との昼食懇談会、第三選挙区支部幹事会と日程が続き、夜は庄川町経済懇話会の第200回例会に講師としてお招きを受けました。16日(日)は南砺市城端支部の総会に出席の後、深夜の”はくたか”で上京しました。

 週明けの17-18(月-火)と、党東日本大震災復興加速化本部事務局長として、額賀本部長、鈴木事務局長代理とともに福島県に視察に出向きました。初日、まずは福島県立医科大学を訪問し、サイクロトロンを用いてガン治療のための新規放射性薬剤の研究開発の現況を伺いました。体外から患部に放射線を照射するのではなく、飲み込んだ薬剤が直接患部に付着して、体内で放射線によりガン細胞を死滅させるもので、患者の負担が軽い治療法の確立を目指すものです。次いで、飯舘村で杉岡村長と昼食懇談の後、南相馬市に入り、門間市長に同行頂いて、小高地区で起業により地域課題の解決を目指す小高ワーカーズベースを訪問しました。起業しようとする若者の集う場所を運営している和田代表のお話は、党社会的事業推進特別委員長の立場からも勉強になりました。230haの規模で営農に取り組む高ライスセンターの後、原町地区に立地する「福島ロボットテストフィールド」で実証活動に取り組む企業4社の代表者から技術開発の取り組みを伺いました。

 続いて浪江町に移動し、4月1日に発足した福島国際研究教育機構の山崎理事長他スタッフの皆さんを激励訪問しました。この日に見聞きした前向きな産学の取り組みを束ねて、浜通りのイノベーションコースと構想を具現化する司令塔の役割が機構には期待されており、確かな一歩を踏み出している印象を受けました。最後は浜通りデザインセンターに伺い、吉田町長にも同席頂いて、デジタル・データに基づいて地域のデマンド交通を構築する試みの説明を受けました。このモデルが完成すれば、人口が希薄な地域に応用して持続可能な公共交通を実現できるのでは、と将来性を感じました。出張の1日目で、原子力災害に見舞われた福島県浜通りが避難住民の帰還に加え、移住者も含め、新たな発展へと踏み出していく予感を持ちました。2日目については次号で報告します。国会は、連休を前に内閣提出法案の審議が各委員会で精力的に進められています。

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