先週も週内は暖かく、週末は朝晩肌寒い気候となりましたが、22日(土)には砺波市のチューリップフェアが開幕し、式典に出席しました。初日に満開宣言をするのは初めてのことだそうですが、ここ数日の冷え込みで花が日持ちして良かったです。23日(日)は高岡市で、射水神社と二上射水神社の例大祭に参列しました。後者で恒例の築山行事の道具等が文化庁のコロナ対策の支援予算も使って新調され、人出も多く、心意気を感じました。
さて、前号に続き、福島出張の二日目(18日(火))を報告します。浪江町のホテルを出発して、まずは町内に設置された水素ステーションを訪問しました。町内の大型水素製造実証施設「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で製造された水素を供給する施設です。運営者は東京オリンピックで使われた水素燃料電池自動車(ミライ)を買い取って住民・企業に貸し出しているとの事、町の「水素タウン構想」の具現化が進むよう期待します。次いで、帰還困難区域に設けられた特定復興再生拠点で、避難指示解除を受けて帰還準備を進めている大堀相馬焼の窯元、半谷(はんがい)さんのお宅で吉田町長と一緒に現状を伺いました。作業所も未だ震災発災時のまま、12年が経過していますが、もう一度故郷に戻って窯を再建したいとの心意気にこちらが元気を頂きました。
次いで、富岡町に移動して、双葉郡8町村の首長さん方と額賀党東日本大震災復興加速化本部長との意見交換会に臨みました。東京電力福島第一原発との位置関係によって復興のスピードには違いがありますが、各町村とも弛みない努力で復興を進めておられます。福島国際研究教育機構の開所など新たな動きも含め、移住・定住環境をさらに整え、新たな地域発展の歩みに結び付けたいとの意欲を感じました。幾つかの町村では、教育施設の整備に併せて子育て中の若手世代が帰還する事例も出ているとの事でした。
富岡町の松本町長、高橋議長との昼食懇談の後、大熊町・双葉町にて今年度から除染を開始する帰還困難区域内の特定帰還居住区域を案内頂きました。大熊町では吉田町長に下野上1区を、双葉町では伊澤町長に三字地区を案内頂きました。いずれも、家屋が点々とする集落と水田から成っており、生活を再開する上で、除染範囲をどう定めるかはこれからの調整です。この先行事例を参考に、富岡町、浪江町を含め、残された区域で未だ避難を余儀なくされている方々の帰還意向の確認を丁寧に進めて行くこととなります。
昨年夏に開所した双葉町役場を訪問し、最後に福島県庁を訪問して内堀知事に2日間の視察内容を報告しました。今後、夏場に向けて、視察で得た問題意識を土台に、復興庁ほか各省庁の取り組みをヒアリングした上、公明党と共同で復興加速化のための第12次提言をまとめていきます。