国政報告(第696号)

 先週の13日(金)、議院運営委員会理事会が開催され、松野官房長官から臨時国会を20日(金)に召集する旨、伝達されました。同日、細田衆院議長が記者会見され、健康上の理由で議長を辞任すると発表されました。このため、20日の初日は、新しい議長を選出した上で院の構成を決めることになります。岸田総理の所信演説は、与野党国対委員長会談を受けて調整の結果、23日(月)に行うこととなり、これを受けて24日(火)から各党代表質問が始まる予定です。久しぶりに国対に身を置くことになり、国会の動きに耳をそばだてる毎日となります。

 一方、筆頭理事として担当していた文部科学委員会からは離れることになりましたが、懸案となっていた旧統一教会問題については、12日(木)の宗教審議会の議を経て、13日に国から東京地裁に解散命令請求が出されました。宗教法人の取り扱いは、憲法に定める信教の自由との関係で慎重になされるべきであり、今後は司法の場で国が準備した旧統一教会の不法行為に係る組織性・悪質性・継続性を示す証拠を吟味し、慎重に判断されるものと思います。

 このほか、10日(火)には政府が検討中の経済対策について、文化立国調査会の山谷会長に同行し、盛山文部科学大臣に決議を届けました。文化財の修理や災害復旧、コロナ禍で苦労されている芸術関係者への支援など、必要な施策への補正予算付けを要望しました。11日(水)午後の情報通信戦略調査会では臨時国会に提出予定の情報通信研究機構(NICT)法改正案の説明を受けました。センサー等、様々な情報通信端末のセキュリティ確保のために、機構が機器を調査する業務を強化しようとするもので、通信面の安全確保が経済社会にとって重要な要素となった今日の情勢に適応した改正です。12日(木)午前には総務部会が開催され、今般の経済対策への総務省所掌分野からの施策への提言を議論しました。地方公務員の給与引き上げへの対応、自治体の情報処理システム統一への支援、光ファイバー網など情報通信基盤の充実や研究開発の促進など、DX推進を目指す意見が多く出されました。

 週末の富山では、14日(土)、高岡市にて斎藤靖弘前全国豆腐連合会会長の叙勲祝賀会に出席の後、富山市にて堂故茂参院議員・国交副大臣を支援する堂峰会の総会に参加しました。15日(日)は高岡市で定塚公民館祭、八丁道おもしろ市に顔出しの後、魚津市へ出向き、裏千家淡交会魚津支部60周年記念式典にて千玄室大宗匠の講演を拝聴しました。おもしろ市では下関小学校5年生の合唱、さくら保育園園児の太鼓・よさこいの披露で元気をもらい、魚津ではめでたく百歳を迎えられた大宗匠から太平洋戦争の折の特攻隊の経験を中心に、平和の尊さを明晰かつ情熱のこもった調子で説かれ、深い感銘を受けました。次号からは国会の動きを中心に報告します。

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