国政報告(第703号)

 師走に入って最初の週末の富山は、断続的な時雨模様で、晩秋から初冬の装いとなりました。2日(土)は射水市の党金山支部で4年ぶりの「夜なべ談義」に出席しました。次いで3日(日)朝、25回目のミニ対話集会を射水市大門・大島地区の方を対象に開催しました。瀧田県議、西元市議にも出席頂き、少子化対策や物流分野の2024年問題(働き方改革)、地域の水害対策など、今回も幅広い質問で、あっという間の一時間でした。午後には高岡市野村地区で坂林市議との合同報告会を開催し、少子化対策とこども家庭庁の設置についてお話しました。角田市長にも出席頂きました。

 4日(月)朝の国会対策正副委員長会議が正午に設定され、久しぶりに日曜夜は地元に残り、朝7時台の新幹線で上京しました。臨時国会は13日(水)の会期末まで残り10日を切り、先週の11月29日(水)には補正予算案が参議院でも可決、成立しました。今後は旧統一教会の被害者救済を目指す議員立法の取り扱いが懸案です。裁判所に解散命令請求が出されたものの、未だ結果が出ていない団体に対し、国が財産保全等の行為ができるのか、憲法の保障する「信教の自由」との関係で慎重な議論が必要と考えます。自公国3党案はこの点を踏まえ、教会に主要財産の処分時の届け出のみを義務付けることに留めています。与野党担当者による法案修正協議も精力的に進められており、できるだけ多くの議員の賛同を得て成案を見ることができれば、と思います。

 この間、29日午後、衆院本会議場にて、来日中のベトナム社会主義共和国のトゥオン国家主席の演説がありました。近年、日越両国は緊密な関係にあり、経済を始め二国間の活発な交流が見られるところ、今回は国交樹立50周年を記念した訪問です。

 一方、党税制調査会は主要項目の議論へと審議が進んでおり、5日(火)には個別項目の審議(〇×審議)が予定されています。今回の主要項目の一つは外形標準課税制度です。近年、資本金を1億円に減資して、外形標準課税の適用対象から逃れる動きが見られます。とりわけ、純資産が数十億円規模の企業が、一時の経営不振への対応として課税を逃れるケースが増えており、何らかの歯止め策が必要です。その方策については、総務省と経済産業省との間でも調整が進められており、注視します。

 11月28日(火)、石川県羽咋市と氷見市の間を結ぶ国道415号線の県境部分の改良要望にて、堂故国土交通副大臣との関係者の面会に同席しました。30日(木)夕刻、党本部で文科部会・文化立国調査会合同で「文化講座」を催し、文楽の解説と実演を鑑賞しました。1日(金)には東日本大震災復興加速化本部総会が開催され、補正予算の結果等とともに、東京電力福島第一原発の事故に伴う、廃炉等処理費用の現状報告を受けました。

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