国政報告(第713号)

 今日(19日(月))で能登地震発生から50日目となりました。能登地域では未だ避難されている方々が1万3千人、断水世帯が約3万戸と、依然として厳しい状況が続いています。一方、インフラ復旧に向けて国土交通省が七尾市に能登復興事務所を開設するなど復興への取り組みも一歩一歩進んでいます。

 そんな折、衆院予算委員会の理事から、地震に係る富山県側の要望をベースに質問に立っては、との声掛けを頂き、今朝、20分間の一般質問の機会を得ました。冒頭、奈良時代の一時期、富山と一体となって越中国(こしのなかつくに)を形成していた能登を巡行した国司大伴家持の歌を朗唱しました。「珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば 長浜の浦に 月照にけり」(巻17-4029番)。質問では、液状化現象への対応、上下水道の耐震化の促進、稲作・出漁をにらんだ農地・漁場の復旧、自治体への財政支援、能越自動車道の強靭化した復旧を取り上げ、政府の取り組みに感謝しつつも、地域の実情に即した一段の対応を求めました。併せて、明年3月31日で失効する半島振興法を、半島地域の災害対策・強靭化の視点も加えて継続すべきと提案しました。また、氷見市には福島県から自治体職員に来援頂いており、東京電力福島第一原発の事故で苦労された浜通りの町村にもお世話になっている御礼とともに、復興の現状(住民の帰還、国際研究教育拠点(F-REI)の育成)について取り上げ、答弁頂きました。

 その後、党富山県連の永森政調会長と川島、藤井、瀬川県議の中央省庁及び渡海党政調会長との面談・要請に同席しました。富山の皆さんが安心して復興に取り組めるよう、液状化対策の充実や財政措置など、国の十分な支援を求めました。

 通常国会は衆院での新年度予算案の審議が佳境を迎え、16日(金)には石川県、長崎県で地方公聴会が開かれました。一方、我が党の一部派閥の政治資金問題について、党の聴き取り調査の結果が公表されました。16日、衆院政治倫理審査会の幹事懇談会が開かれ、野党側から関係者の出席の下、審査会を開催するべく、与党側での調整を求められました。そのためには議員本人からの審査申し出が必要な仕組みとなっており、党執行部で調整されるようです。さらに、19日昼には盛山文部科学大臣の旧統一教会関係団体との過去の関係を巡り、立憲民主党から不信任案が提出され、午後の予算委員会の質疑が見合わされる事態となりました。明日の本会議で議題とされる見込みですが、来週末までの予算案の衆議院通過を目指す私たち与党としては厳しい局面となっています。

 週末の地元は、2月の北陸には珍しい好天の下、高岡市の射水神社の祈年祭南砺市の党石黒支部総会に出席しました。暖かい春の訪れとともに、地震からの復旧・復興が進むよう念じています。

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