国政報告(第722号)

 季節は着実に前に進み、早くも「緑萌える候」となりました。いったん、夏日となる暑さが訪れたかと思うと、週末は黄砂も飛んで、日差しが遮られ、一転肌寒い陽気となるなど体調管理に注意です。

 通常国会は6月23日(日)の会期末に向けて、150日間の会期も後半に入り、先週19日(金)には重要法案とされていた子育て支援法案、食料農業農村基本法改正案が衆院本会議で可決、参院に送付されました。岸田総理には、訪米から帰国直後から、16日(火)の入国管理法案質疑、18日(木)の帰朝報告質疑に加え、参院でも17日(水)、19日と連日本会議が続き、ご苦労をおかけしました。その分、内閣提出法案の審議は順調に進んでおり、連休前の今週にもうひと頑張りという情勢です。一方、22日(月)に衆院、24日(水)に参院で予算委員会の総理入り集中審議が入ります。26日(金)には衆院の政治改革特別委員会が開かれ、政治資金規正法の改正について、各会派10分で意見開陳が予定されています。派閥の政治資金収支不記載問題の再発防止策をどうまとめるか、後半国会の焦点です。

 党政務調査会で私が関わる動きとしては、16日に座長を務める地方鉄道PTが開催され、えちごトキめき鉄道の鳥塚社長から経営に実際に携わる立場からの今後の地方鉄道のあり方についての意見を伺いました。地域社会が鉄道を我が事と受け止め、地域づくりと連動させて将来像を作り上げていく事が大切とのお話でした。併せて、若年人口が減る中で、鉄道に携わる人材が不足している現状と対策について、国土交通省の説明を聞きました。17日は、3年連続で委員長を務める社会的事業推進特別委員会にて地域で社会課題の解決に取り組むNPOを後押しする「中間支援組織」の必要性について、ルールメイカーズDAOメンバーの澤海渡さん達の提言を伺いました。起業者の悩みを受け止めて適切な助言ができるコーディネーター型の人材の必要性や、創業時の資金援助の仕組みなど、社会的事業を支える環境づくりの大切さを改めて認識しました。そして、行政がどのように関わっていくべきか、さらに検討が必要だとも思いました。18日は文化立国調査会にて漫画家のちばてつや様、里中満智子様ほか関係者をお招きして、マンガの自筆原稿のアーカイブ化の必要性と、これを受け持つナショナルセンター構築の構想について理解を深めました。いずれも、例年6月に打ち出される次年度施策についての「骨太の方針」への反映を念頭に置いた議論であり、5月に良いまとめ、提言ができるよう努めます。

 週末の地元では、20日(土)に高岡市伏木地区で藤井能三祭大伴家持卿献花祭、21日(日)に射水市黒河地区で竹の子祭りに参加しました。党活動では、20日に砺波市南般若地区で第29回ミニ対話集会(次号で報告します)、城端支部総会に出席しました。

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