国政報告(第731号)

 富山もようやく梅雨入りしたかと思えば、早速、23日(日)は大雨洪水警報が発出される土砂降りとなり、昨年の線状降水帯発生の記憶が蘇る一日でした。第213国会(常会)は21日(金)で実質会期末を迎え、閉会に至りました。

 今国会は、残念ながら、我が党主要派閥のパーティ収入の政治資金不記載に端を発した政治不信の高まりと、事案の究明、再発防止のための政治資金規正法改正が主要な流れになってしまいました。私も衆院政治倫理審査会で事情を聴く質問者を経験する事になりました。一方、党国会対策委員会では副委員長として農林水産委員会と地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会を担当し、また、議院運営委員会の与党法案担当理事として内閣提出法案の取り扱いを立憲民主党の後藤理事と折衝する立場でした。今回は内閣提出62法案中61本が成立し、成立率は98.4%となりました。また、担当委員会では、20年ぶりの食料・農業・農村基本法改正や、異次元の少子化対策を進める子ども・子育て支援法改正など重要法案が成立し、政策遂行の面では実が挙がったと思います。能登半島地震からの復旧策を尋ねた予算委員会での質問のほか、政倫審を含めて質問にも4回立つ機会を得ました。9年ぶりの国対所属で、月曜から金曜まで毎朝9時10分の正副委員長会議で始まる規則正しい毎日で、途中体調を崩しかけた時もありましたが何とか務め切った充実感があります。もっとも、最終盤は風邪をひいてしまいましたが。

 最終週の国会は、17日(月)に衆院決算行政監視委員会で岸田総理出席の下、令和2~4年度決算審査の締めくくり質疑があり、18日(火)の衆院本会議で是認されました。同日、参院政治改革特別委員会で総理出席の下、政治資金規正法改正案の質疑があり、次いで採決され、19日(水)午前の参院本会議で可決・成立しました。同日午後には両院合同で党首討論が開かれ、その結果を受けて、立憲民主党が20日(木)午前、衆院に内閣不信任決議案を提出、同日午後の衆院本会議で否決されました。かくて、21日に国会閉会中の諸手続きを終えて通常国会の幕引きとなった訳です。

 振り返ってみると、不記載という「ルール違反」が事実究明に手間取ったことも含めて政治不信を増幅させ、内外の政治課題が後景に置かれるような展開となったことを、与党の一員として猛省し、地道な活動で信頼回復に努めようと思っています。

 週末の地元では、22日(土)に県連の富山政治学校入校式で学長として挨拶した後、伏木富山港新湊地区中央ふ頭再編整備事業竣工式に出席しました。23日は雨の中、射水市新湊地区で第31回ミニ対話集会の後、高岡市伏木校下自治連絡協議会総会で挨拶しました。両地区とも、能登半島地震で液状化被害に見舞われており、国の立場で県・市の復興策をしっかり下支えする旨、お話しました。

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