前号で中国出張の毎日の行動を報告しましたが、感想をいくつか披露しようと思います。まずは、遣隋使・遣唐使に始まる両国間の交流の歴史について、中国首脳部も源流としての認識があることです。阿倍仲麻呂については、全人代の会見でも、当時の李白、王維との交流を言及されました。そして、コロナ以前のように、青少年を含めて幅広い人の行き来を回復させたいとの想いを聴きました。ちなみに、最近のインバウンドの復活で、我が国を訪れる中国人の数は急回復し、今年の6月の月間は66万人に達しています。地元の県立伏木高校が国際交流科を設け、環日本海交流を目指し、ロシア語、韓国語、中国語を第二外国語として教えています。各国に友好校があり、コロナ前は積極的な交流活動を展開しており、その再起動が期待されます。
地球温暖化問題についても、脱炭素型自動車の導入に積極的な印象を持ちました。電気自動車やハイブリッド車のナンバープレートが緑色となっており、ガソリン車の青色と比べれば、グリーン化が一目で視認できます。我が国の取り組みにも参考になりそうです。市中の決済がほとんど電子マネーかカードになっていて、現金では買い物ができないなど、6年前からの社会経済の変化にも驚かされました。折々の訪問が有用であると痛感した次第です。
さて、帰国翌日の7月27日(土)午後には、インドからユネスコの世界遺産委員会で佐渡島の金山の登録が無事、全会一致で決定されたとの知らせが届きました。党の登録実現PT座長を仰せつかり、委員国の在京大使館への働きかけなど活動してきた立場で、大変嬉しく思っています。特に、韓国との関係において、地元の新潟県、佐渡市の皆さんが政府と連携して調整に努力頂いたことが結果につながったと感じており、敬意を表するとともに、今後、「世界の宝」を活かして地域発展につなげて行かれるよう念じています。
同日夕方、射水市の高橋市議の後援会総会で挨拶し、29日(月)からは再び東京にて、東日本大震災からの復興、都知事選を踏まえた選挙制度の検討、氏制度のあり方WTの準備など党の政策案件について仕事を進めました。8月1日(木)には党東日本大震災復興加速化本部の会合があり、根本本部長の下で、月末に向けて策定作業を進めている与党第13次提言の骨子案を説明しました。特定帰還居住区域の設定、除染が進み始めたことから森林再生に向けた作業基準を検討すること、中間貯蔵施設に搬入された除去土壌の処分に向けた検討を加速化すること、放射線に係るリスクコミュニケーションを強化・活用することなど内容を検討中です。
梅雨明け後となった週末の地元では、3日(土)朝、射水市海老江海岸で開催されたユニバーサルビーチプロジェクトで挨拶しました。お盆前の報告はここまでとして、次回は19日(月)の週にて。