国政報告(第740号)

 先週は、台風10号の進路予想の変化に伴い、交通規制や行事の有る無しの判断など何かと気を揉む毎日でした。九州や関東・東海など風雨による被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。党県連も、県庁に出向していた中央省庁の方々と交流する年一回の「ふくらぎ会」を中止しました。8月30日(金)、富山に戻る北陸新幹線には、東海道新幹線の運転見合わせにより、関西方面へ向かう旅客が殺到し、指定席車両の通路にまで乗客があふれる事態となりました。一面、北陸新幹線の代替補完機能の重要性を再認識し、敦賀以西の整備の必要性を後押しするものと実感しました。

 さて、12日(木)から始まる党総裁選に向け、立候補を目指す議員が10名以上に上り、今週はさらに表明が相次ぐ見込みです。充実した政策論争がなされ、新総裁の下、党の再生が実現するよう期待しています。私の態度についても近く心を決めたいと思います。

 前号で、8月25日(日)に氷見市でふるさと対話集会を開催した旨、報告しましたが、元旦の地震からの復興施策への要望と併せて、今後の防災体制についての貴重な意見も頂きました。特に、地域では小学校や地区センターのみならず、単位自治会の集会所も顔見知りの住民が集え、気心が知れることから、指定避難所以外の施設でも物資の備蓄をしておくことが効果的との事でした。また、海沿いでは津波からの避難について距離のある高台よりも、地区内に3階以上の建物に駆け込む方が良いのでは、との話もありました。防災計画で想定される津波の高さに合わせて「避難ビル」の設定など、きめ細かな対策を練り上げることも必要だと感じました。復興については、秋の稲刈りの後に改めて圃場や水路、パイプラインの状況を把握し、復旧作業を進めてほしいとの事、当局に伝えます。

 月末には、新年度予算の概算要求が各省庁から財務省に提出されました。北陸新幹線については、小浜・京都ルートで新大阪まで事項要求で着工要求し、併せて事業推進調査も増額要求されました。この方針は、27日(火)の与党北陸新幹線PTで了承されましたが、出席議員からは改めて25年以上かかるとされた工期の短縮に努力すべきとの声が強く上がりました。今後、ルートを確定させ、地元自治体・JR西日本と「着工5条件」をクリアすべく調整が進められる事となります。いよいよ正念場を迎えます。

 このほか、29日(木)には党東日本大震災復興加速化本部の根本本部長、公明党の赤羽本部長に随行して官邸に出向き、第13次提言を岸田総理に提出しました。その後、再開以来2回目の党氏制度のあり方に関する検討WTで事務局長として司会を務めました。平成8年の選択的夫婦別姓制度導入を提起した法制審議会答申について、当時、党内でどのような議論がなされたのかを振り返りました。総裁選をはさんで今後も丁寧に論点を整理していきます。

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