国政報告(第743号)

 9月2度目の連休は、思いもかけぬ大雨となり、21日(土)に線状降水帯が発生した奥能登地域では、土砂崩れや道路の寸断が発生し、23日(月)現在で7人がお亡くなりになった由、お悔やみ申し上げます。中国に上陸した台風14号が方向を変えて東に進み、温帯低気圧に変わったものの大量の水蒸気を日本海側にもたらしたことが原因とのことです。元旦の大地震からの復旧・復興途上にあっただけに、お見舞いの気持ちとともに、ともかくも早期に日常生活が取り戻せるよう、強力な対応を念じます。

 先週は、総裁選の石破候補の応援で17日(火)、19日(木)と富山の支援者にお願いに回りました。一方、候補者は全国11ブロック中8ブロックを順次回って演説・討論会で論戦を繰り広げました。党の再生・改革から内政・外交にわたり様々な論点が提起されていますが、個人的には地方創生、少子化対策や経済成長政策に関心があります。一方で、27日(金)の投票日の後は、10月1日(火)に臨時国会が召集され、首班指名を行う見込みです。新総裁は、間を置かずに政権運営にあたる訳で、各候補の個性を際立たせようとする政策提言は、実行可能性の面での吟味が必要です。与野党間の論戦、また、報道機関のチェックに耐えられるかというモノサシでの堅実さも求められていると思います。

 20日(金)、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴うALPS処理水の海洋放出を巡って、日中間が新たな合意に達しました。IAEA(国際原子力機関)の枠組みのもとで、追加的なモニタリングを実施することで、中国側は安全基準に合致した日本産水産物の輸入を再開させるとのことです。もっとも、再開時期は明確ではなく、18日(水)には深圳で日本人男児が殺害されるという悲しい事件もあり、日中間には様々な課題があります。粘り強く関係を構築・発展させていく外交姿勢が大切だと考えます。

 18日、高岡市選出で県議会議長も務められた渡辺守人県議が71歳で逝去されました。20年間にわたり大変お世話になっており、通夜に参列させて頂きました。ご冥福をお祈りします。

 週末は21日に高岡市福岡町地区のつくりもんまつり、中川高岡市議の市政報告会に出席しました。22日には高岡で「ミラレ金屋町」の開会式大伴家持卿顕彰会総会、砺波市選出の瘧師県議の後援会総会でそれぞれ挨拶しました。また、第33回のミニ対話集会を21日に南砺市平地区で開催しました。全国的な人口減少の影響で、移住を呼び掛けても以前ほど応募が無く、若者世代を確保して次世代を育む手立てに悩む実情を伺いました。改めてこの十年、政府が取り組んできた地方創生政策の成果が不十分なこと、金銭面にとどまらない有効な少子化対策が求められることを痛感しました。新総裁の下、新たな政策展開に一議員としても模索、努力していきます。

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