国政報告

国政報告(第579号)

 五月晴れというよりは、梅雨晴れの週末、気がつくと、いずこの田にも苗が植えられ、山々の新緑がまぶしく、自然の生命力を強く感じる季節になっていました。週末の30日(日)、感染症対策を入念にしたうえで、慶友会の年次総会を高岡にて開催しました。この報告でも毎号で綴っているように、現下の国政の最重要課題はコロナウイルスを克服し、国民の安全・安心を確保することです。社会・経済活動を再開し、対面型サービス業や文化・スポーツイベントなど、著しく厳しい環境におかれている方々を、早急にトンネルの出口へと導かなければなりません。決め手はワクチン接種であり、30日現在の我が国の接種率は7%台ですが、3割に達するであろう6月末には事態の改善が十分に期待できます。これ以上の延期が難しい東京オリンピック・パラリンピックも、観客数にはこだわらずに夏に予定通り開催し、アフター・コロナへと国を前進させることこそ、菅内閣に求められているのだと、話しました。

 幸い、今般の緊急事態宣言で、今日(31日(月))の新規感染者数は、東京都で260人(前週同曜日比80人減)、大阪府で98人(118人減)と収まってきました。残念ながら沖縄県では高止まり状況ですが、全国的には落ち着きをみせてきており、政府もワクチン接種を見越し、腰を据え、「第五波」を招かぬよう、6月20日(日)までの宣言延長を決めたものと推察します。富山県でも、前号で触れた福祉施設でクラスターの後は、新規感染者数が抑えられています。医療従事者への接種は1回目がほぼ行き渡り、高齢者の1回目の接種率も12.3%に上昇しました。予約受付の混雑もあと1~2週間で緩和されるものと思われます。ここへ来て国からのワクチンの供給量は接種回数を大きく上回り、市町村の在庫は潤沢になっています。28日(金)朝の新田知事から県選出の党国会議員へのリモート要望でも、福祉施設での接種開始が話題となりましたが、国は特段の制約を課していないので、現場判断で進めるべきと発言しました。31日から射水市のクラスター発生施設での接種が始まり、良かったと思います。国民の皆様には、感染対策の今の辛抱が最後となるよう、政府与党として努力します。

 このほか、党政調の総務部会長として、議員の成り手不足解消のための地方自治法改正法案に続き、外出が禁止されるコロナ患者の方に、特例的に郵便投票を認める法案も、与野党関係の皆さんとの協議、作成の一端を担わせて頂き、党内手続きを進めています。できれば7月4日(日)投票の東京都議会議員選挙から導入することを目指していますが、会期末を6月16日(水)に控え、限られた日程の中で各党間の調整が続けられています。2法案とも実を結ぶよう念じつつ、職務をこなすよう努めています。恒例の骨太の方針の作成作業も始まっており、次号以降で報告します。

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国政報告(第578号)

 コロナウイルスの第四波が全国で拡大し、地元富山県でも、射水市の福祉施設でクラスターが発生しました。利用者等60名が感染、23日(日)一日の新規感染者数も過去最高の64名が発表されました。幸い、24日(月)は19名に落ち着いたものの、県も「感染拡大特別警報」を発出し、県民の注意を喚起しています。このため、週末に予定されていた党県連の総務会など各種会議が中止となりました。一方、21日(金)の党南砺市連総会22日(土)の私の高岡地区後援会総会、23日の党小矢部市連総会は、感染対策に注意を払い、人数を絞って開催され、出席しました。

 ワクチン接種については、週末までに各自治体に潤沢にワクチンが供給され、17日(月)から高齢者への接種が本格化しています。直近のデータでは、全国の医療従事者で1回目を終えた方が約400万人、2回目も終えた方が約250万人、高齢者ではそれぞれ217万人、17万人となっています。接種が進むアメリカや西欧諸国では、徐々に、飲食、芸術活動、旅行等が解禁となり、マスクを外した人々がにこやかに談笑する姿が報道されています。データを見ると、全人口に対する接種率が30%程度でも新規感染数が顕著に減少しています。現状、接種率が5%程度の我が国でも、あと一か月程度で30%に近づくものと予想され、その際は対面サービス業の需要がはっきりと回復してくるものと期待されます。週末の地元での挨拶では、2~3週間のうちに局面ががらりと変わる可能性が大であり、もうしばらく辛抱頂きたい、と申し上げました。希望者が殺到して予約がスムーズに受け付けられていないとの指摘もありますが、これも予約が取れた方から対象者から外れていくので、来月に入れば、電話もネットもスムーズに機能するものと思われます。クラスターや重症者が明確に減ってくれば社会も明るさを取り戻すでしょうし、東京オリンピック・パラリンピックの開催の可否の議論も収まっていくやも知れません。政府・与党とすれば、この見通しに立ち、当面はウイルス第四波の抑え込みとワクチン接種のスピードアップに全力を注ぐ局面です。

 通常国会は残り3週間余りとなり、党内では、議員立法や新年度に向けた政策提言を目指す動きが活発化しています。その中で、19日(水)は、朝から選挙制度調査会役員会、沖縄振興特委役員会、放送小委、情報通信戦略調査会、文化立国調査会と5つの会議で事務局長として司会をハシゴしました。野党時代は、一日で予算の分科会での質問を5コマこなしたことがありますが、それに匹敵する忙しさでした。議員立法も、前号で紹介した地方議員の成り手不足法案や、コロナウイルス感染者の自宅・宿泊所からの郵便投票を認める法案に関わっており、与野党にわたり、関係者への説明、協力依頼に追われています。結果はまた報告します。

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国政報告(第577号)

 5月もまだ半ばですが、早くも西日本では梅雨入りとなりました。冬場は空気が乾燥する東京も、打って変わって湿度が高くなり、例年よりかなり早い季節の変化に戸惑っています。富山では、15日(土)に高岡市伏木で2年ぶりにけんか山が曳き出されました。入念なコロナウイルス対策の上、恒例の夜の「かっちゃ」は中止したものの、街は曳き手の心意気で盛り上がった由。東京都などに緊急事態宣言が出ている最中で、私も新聞で山車の雄姿を拝見しました。

 17日(月)から県内でも高齢者へのワクチン接種が本格的に始まりました。全国の状況を見ると、今般の緊急事態宣言の効果がようやく顕著になり、一番深刻だった大阪府でも感染者数がはっきり減少してきました。報道各社の世論調査でも、国民の最大の関心事はコロナ対策であり、事態の変化に内閣支持率もはっきりと連動するようになっています。各地で予約受付のトラブルが報道されていますが、最初のヤマを越えれば次第に落ち着いてくるものと思われ、ここからは、自治体の皆さんの「現場力」に頼る所が大です。県も14日(金)に知事と15市町村長との会議を持つなど実態と要望の把握に努めており、菅総理が掲げる7月末までの高齢者接種完了の目標達成に協力をお願いするものです。ともあれ、まずは月末までの2週間の進捗が、東京オリンピック・パラリンピック開催の判断に大きな意味を持つのでは、と注視しています。

 今週、永田町で私の主たる仕事は、党政調の総務部会長として、地方議員の成り手不足解消の一助とすべく、議員立法として地方自治法改正法案をまとめるべく、12日(水)、14日と部会を2度開き、了承頂いたことです。法案の要点は、第一に市役所と取引関係にある個人事業主でも、年商が300万円以内であれば議員としての資格が保証される「請負規制の緩和」、第二に天災など止むを得ない場合に議会の招集告示を変更できる規定の追加です。県、市、町村議会議長会からも強く要望されていた事項でもあり、多岐にわたる成り手不足対策を一歩でも前に進めたいとの党内議員有志の皆さんの想いをまとめました。既に公明党にも理解頂いており、近々与党内手続きを終える予定で、野党側にも説明、ご理解をお願いしている所です。全会一致で、総務委員長提案となるよう努力中です。

 一方、法務委員会では、内閣提案の出入国管理法改正案の審議が難航し、与野党の修正協議もまとまらないまま、14日に野党側から委員長解任決議案が提出され、18日(火)の本会議で取り扱われる予定です。法案は、不法在留外国人の収容や送還の規則を見直そうとするものですが、収容されていた外国人の死亡事件を巡り、野党側から制度の見直しを求める声が強まっており、解任決議案に至ったものと思われます。会期末まで一か月を切り、議事運営も難しさを増す時期です。引き続き、報告していきます。

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国政報告(第576号)

 先週は、ゴールデン・ウィーク明けの6日(木)、7日(金)は本会議も総務委員会もなく、来客や省庁のレクの対応にて事務所で過ごしました。この間、衆院憲法審査会では、ここ数年懸案となっていた国民投票法改正案が、立憲民主党の修正案を受け入れて可決されました。また、衆院厚生労働委員会では、一定額以上の所得がある75歳以上高齢者の医療費負担を1割から2割に引き上げ、現役世代の負担を軽減する法案も可決されました。通常国会の会期も残り1か月余りとなり、法案審議も佳境に入っています。11日(火)の本会議では、「重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査及び利用の規制等に関する法律案」の趣旨説明があります。安全保障上、重要な場所の周辺の土地の所有状況を国で把握し、不審な事態が生じぬようにしようとする新規立法です。

 週末の地元では、8日(土)、7月の高岡市長選に向け、米谷和也さんの後援会発足式に出席し、9日(日)は石川県から馳浩元文部科学大臣の来援を頂き、ともに街頭演説を実施しました。このほか、昨年は書面開催となった党南砺市連利賀支部福野支部の総会にも出席し、党員の皆さんに挨拶することができました。晴天に恵まれると山々の新緑が目にまぶしく、俳句なら「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」、家持卿の短歌なら「玉くしげ 二上山に 鳴く鳥の 声の恋しき 時は来にけり」がぴったりでした。

 一方、コロナウイルスは第四波が止まらず、7日に緊急事態宣言、まん延防止重点措置の月末までの延長(宮城県は除外)が決定されました。菅総理の記者会見では、高齢者へのワクチン2回接種を7月末までに終えるべく、一日百万回の接種を目指すとの目標が示されました。富山県の人口は全国の1%弱ですから、一日1万回弱の目標となります。ワクチンの供給自体は、17日(月)の週には潤沢になると発表されており、県内の各市町村も予約受付や予行演習など、準備を進めています。官邸のホームページによれば、直近の全国の医療従事者への接種は延べ409万回(2回接種を終えた方は115万人弱)、高齢者は34万回となっています。富山県も、医療従事者の接種を今月末に終えるべく努力されていますが、高齢者への接種回数は47都道府県中最下位の現状であり、今後はスピードアップが求められます。

 感染予防のため、対面型サービス業の皆さんは、度々の営業自粛や需要減に見舞われています。国も協力金その他対策に努めているものの、「出口の明かり」が見えることが一番です。集団免疫効果の早期発現に向け、接種の加速こそ、当面の最大の政策課題です。かかりつけ医での個別接種と集団接種を適切に組み合わせるなど、個々の自治体の工夫が期待されますが、国として最終責任を果たすべく、与党の立場でもできることに努めます。

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国政報告(第575号)

 2年続けて、コロナウイルスの下のゴールデン・ウィークとなり、地元の様々な行事、イベントも縮小、変更を余儀なくされています。それでも、70周年を迎えたチューリップ・フェアや高岡御車山祭など、感染予防に細心の注意を払い、できる事を努力されており、関係者に深く感謝します。東京・大阪などでは緊急事態宣言が発出され、対面型サービス、公共交通、文化・スポーツなど特定の業種や活動に携わる方々に三度ご苦労をお掛けする結果になっています。実態に合わせた協力金の金額の改定や、雇用対策の継続など、政府も予備費を5千億円使用して施策の充実を図っています。

 この「第四波」では、変異株が流行の主力に置き換わってきており、人と人の接触を避けるこれまでの対策では感染者数がにわかには減少しなくなっています。海外の状況を見ても、ワクチン接種を進めることが今一番求められている対策だと言えます。今月からは自治体へのワクチン供給が大幅に増え、医療従事者分は5月10日(月)の週で2回目の接種分まで全て行き渡る予定です。高齢者分も、同様に供給量が増え、6月末までに3600万人が2回接種できる量を供給するとしています。一方、直近のデータでは、医療従事者のうち、1回目の接種を終えた方が235万人、2回目を終えた方がほぼ100万人となっています。足元でワクチン供給が伸びたため、接種が追い付かず、現場では供給されたワクチンが冷凍庫で「在庫」になっていると思われます。また、多くの自治体では接種権を住民に発送し、予約を受けて高齢者に接種するため、その開始が遅いところでは5月中旬以降にずれ込みます。まずは、接種を担当する立場の医療従事者の接種を急ぎ、高齢者に安心して接種してもらえる環境を整えることが急務です。

 また、7月末までの3か月弱で高齢者全てに接種を済ませようとすると、最大7200万回を約90日で実施するわけですから、単純に言って1日平均80万回の接種が必要です。一方、これまでの実績では1日最大の接種数は26万回であり、ペースを速めなければなりません。かかりつけ医での個別接種と集団接種を併用し、さらに大都市では国が大規模接種会場を設けることになりましたが、今月後半からの現場の頑張りにどうしても頼らざるを得ない状況です。総務省も4月27日(火)に「ワクチン接種地方支援本部」を立ち上げ、各県との連絡を密にして現場の課題を吸い上げ、迅速に対応する方針です。ワクチンは低温保管が必要で、予約された住民がキャンセルされた場合、無駄にならぬよう予備的に接種対象者を準備するなど、細部の知恵も求められるものと思います。

 ともあれ、今月は連休明け以降、ワクチン接種が焦点になるものと思います。後半国会での案件処理に務めつつ、富山県始め、自治体の動きも、注視し、置かれた立場から支援していきます。

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国政報告(第574号)

 ゴールデン・ウィークを目前にして、残念ながら東京・大阪など4都府県に三度目の緊急事態宣言が発出されてしまいました。コロナウイルスの変異株の感染拡大など、「第四波」により、富山県も対策を「ステージ2」に引き上げるなど、国民の皆様には2年続けて我慢をお願いする結果となりました。

 本日(26日(月))朝8時から党本部にて政務調査会の会議があり、宣言発出に伴い、協力をお願いする事項と協力金などの措置について政府の説明がありました。特定の業種にしわ寄せが厳しく、特に大型施設で休業を要請する先への打撃が大きいことから、一段の対策が必要との声が多く出ました。

 ワクチン供給については、今週は各市町村に1箱(975回分)が届く予定で、政府では来週はその倍以上に、再来週は8倍以上に達する見込みを公表しています。小規模な団体では高齢者を十分カバーできる量であり、来月半ばからは人口が多い都市部にも潤沢に供給されるものと予想されます。焦点は、供給から接種へと移り、如何に在庫を抱えず、供給されたワクチンを対象者にスムーズに打っていくかが課題となります。福祉施設など、高齢者が集中する場所を安全な状態にするなど、接種効果を地域で感じて頂けるようにすること、究極は「マスク無し」の姿を取り戻していけるよう、関係の皆様のご尽力をお願いするものです。

 国会は衆参両院で案件の審査が着実に進んでおり、20日(火)には衆院本会議にて菅総理の訪米報告と質疑がありました。デジタル化を推進する一連の立法やRCEP協定など主要案件はすでに参院に送付され、23日(金)には内閣委員会で国家公務員の定年延長法案も可決、27日(火)の本会議で可決の見込みです。グリーン化については、米国のバイデン政権が気候変動対策に力を入れており、我が国も小泉環境大臣などが中心となって2030年度の温室効果ガス削減目標を2013年度比46%と、野心的な目標が設定されました。前号では、東京電力福島第一原発の1~4号機に起因する放射能汚染水をALPS(多核種除去設備)で処理した後の主にトリチウム(三重水素)を含む水の海洋放出決定について触れませんでした。復興庁の仕事を二度させて頂いた立場では、科学的に安全性が確保されているならば、十分な風評対策と、処理過程・モニタリングの透明化を前提に実行すべきと考えています。漁業者の皆さんなど、ご心配はもっともですが、政府には最大限納得頂けるよう、説明を続けてほしいと思います。

 週末の地元では、24日(土)に武田県議会副議長の就任祝賀の集い針山県議の後援会臨時総会、25日(日)に第三選挙区支部総務会党井波支部総会と、出席・挨拶させて頂きました。感染予防に注意を払いつつ、最小限の活動を続けていきたいと思います。

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国政報告(第573号)

 桜が散って、はや若葉の季節と思いきや、週末は寒気が入って、雨風で荒れた天気となりました。コロナウイルスの感染が拡大し、「第四波」の状況になり、再び「富山アラート」も発出されたことから、地元行事の参加は控えました。18日(日)に、私が主催者(会長)となって高岡市伏木で催行された大伴家持卿献花祭も急遽欠席となり、参列された方々には失礼の段、お詫びします。同日夜、富山市長選で党推薦の藤井裕久さんが当選、ホッとしています。

 一方、党の地域支部の総会は、感染症対策も取られ、特定の方々の集まりということで、17日(土)に城端上平、18日にと3か所出席し、15~30分程度の国政報告の機会を頂きました。昨年は最初の緊急事態宣言の下で軒並み中止となったため、2年ぶりに地域党員の方々と肉声でやり取りできる機会が戻ってきました。さすがに懇親会はできませんが、直接顔を見て話しができる事のありがたみを感じました。

 そこで、現下の最重要課題となっているコロナウイルス対策ですが、まん延防止等重点措置の効果がはっきり出ているのは宮城県だけで、大阪府、兵庫県の状況は深刻さを増しています。昨19日(月)、田村厚生労働大臣の講演を聴く機会があり、関西圏では「N501Y」と言われる変異株が大宗を占め、その感染力が従来のものをかなり上回っているそうです。関東圏でもこの変異株が徐々に増え始めており、やがて従来の株に置き換わってしまうと予想されるとの事。もちろん、人と人の接触を避け、飛沫感染の機会を減らす現状の対策は有効なものの、抑え込みはより困難になります。このため、「ワクチン接種による集団免疫の獲得」がやはり究極の解決策になってきます。

 先週から65歳以上の高齢者向けの接種も開始され、首相官邸のサイトによれば、18日現在で1万3千人余が1回目の接種を終えました。現状のワクチン供給は少量ですが、5月の連休明けには全自治体に大量に供給される予定です。今後は日々の接種回数をいかに引き上げていくかが課題となります。ここまでのデータでは、1日10万回程度が上限となっていますが、これを10倍にしないと、3600万人いる高齢者層への2回接種(累計7200万回)を夏前に終わらせられない計算になります。各市町村には、接種会場や医療従事者の確保、住民への案内と日ごとの接種対象者の割り振りなど実務面で大変なご苦労をおかけすることになります。先行する海外諸国の状況を見ると、接種の効果が顕著であり、ここが頑張り所だと思います。

 週末、菅総理が訪米され、首脳会談があり、その成果は今日(20日(火))の衆院本会議で報告されます。東電福島第一原発の処理水の海洋放出決定など内政・外交の最近の動きは次号に譲ります。

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国政報告(第572号)

 雲一つない好天に恵まれた11日(日)、高岡市伏木の雲龍山勝興寺の平成の大修復事業の竣工式が挙行されました。加賀前田家18代当主の利祐氏ご夫妻や宮田前文化庁長官にも出席頂き、新田知事、高橋市長始め工事関係者、地域、経済界の皆さんで23年間の長期事業の完遂を喜び合いました。70億円余りに及んだ事業費は、国が85%負担したほか、県・市の負担もありましたが、地域の各町内会や経済界でも負担頂いた事から、まさに皆で成し遂げた平成の大事業となりました。勝興寺は、日本海側随一の大きさを持つ本堂を始め、加賀藩の支援も受けた真宗寺院として立派に整備された12棟の建物が重要文化財に指定されています。これらが全て、いったん解体され、学術調査によって盛時の姿に見事に復元されました。着工以前の姿も知る身にとっては感慨もひとしおでした。今後は瑞龍寺に続く県内2番目の国宝指定を目指し、また、長期的には「近世高岡の文化遺産群」の世界遺産登録の大目標に向かい、施設の利活用も含めた息長い取り組みが期待されます。

 これに先立ち、富山市長選の激励に出向きました。高岡市長選についても、週末から様々な動きが報道されていますが、市連決定に従い、米谷前市教育長を応援する立場に変わりはありません。

 国政では、引き続きコロナウイルス対策が主課題です。まん延防止等重点措置が適用された3府県中、宮城県では感染者数が減り始めたものの、大阪府、兵庫県では厳しい状態が続いています。これに加えて、東京都、京都府、沖縄県にも今日(12日(月))から1か月間適用されることになり、「異種株」の感染拡大の抑制を目指します。65歳以上の高齢者へのワクチン接種も開始され、河野担当大臣によれば、6月末までの海外からの供給見通しがついたとの事です。接種が本格化すると予想される来月前半に向け、各自治体ではご苦労の多い事ですが、国が積極的にワクチン配分の情報を出すことで、少しでもスムーズに進めば、と思います。

 9日(金)朝の総務部会で、「令和時代にふさわしい地方議会・議員のあり方についての提言」を石田真敏プロジェクトチーム座長から報告、了承されました。時代の変化の中で、地方議員の成り手不足が各地で問題化しています。長と議会との関係、議員のあり方や執務環境など、今一度多面的に見直す必要があるとの問題意識から、課題や論点を幅広く整理し、当面行動に移すべき事項を、政府、党、地方議会の主体別に提言頂きました。政府には、地方制度調査会で審議の上、議会が意思決定機関であることや議員の職務について令和5年の統一地方選までに地方自治法に明記するよう求めます。また、党において、地方議員の請負禁止範囲の明確化や緩和、災害等の場合の議会招集日の変更について議員立法に取り組むこととしています。総務部会長として、提言内容の実現に努力していきます。

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国政報告(第571号)

 季節は着実に前に進み、桜から若葉へと、街の風景も変わりつつあります。しかし、残念ながら私たちのマスクをつけての生活は2年目に突入しています。感染者数が再び顕著に増えつつある大阪府、兵庫県、宮城県には、今日(5日(月))から「まん延防止等重点措置」が一か月間適用される事となりました。この国会での法律改正により新たに設けられた制度で、府県内でも特定の市町村に絞って飲食店の営業時間短縮要請が出されるなど、「予防と社会経済活動の両立」にも配慮したきめ細かい対策が可能となっています。早速、宮城県では感染者数の減少が見られていますが、「三密回避」の観点で、お互いに今一歩行動に注意することが大切と思います。

 この一年間で、例えば、通勤電車や対策が徹底している小中学校では感染例が少ない一方、マスクを外してのカラオケや長時間の飲食により、感染者が集団的に出る事例が見受けられます。飲食店でも、手指消毒の呼びかけやアクリル板の設置など努力されており、ルールを守ってお店を利用することも地域経済にとって必要なことと思います。3月の日本銀行の短観調査によれば、企業の景気判断は、対人サービス業など特定の業種を除いてコロナ前の水準に復帰しつつあるとのことで、今後は、厳しい環境にある業種やその関係者に的を絞って底支えする息の長い施策が求められます。今月より65歳以上の高齢者へのワクチン接種が始まりますが、国民の「集団免疫」の確立には今しばらく時間を要するものと思われます。政府も最重点課題として努力しなければなりませんが、皆様にも、ウイルスを避けながらの毎日をもう少し辛抱頂くようお願い致します。

 さて、年度替わりの先週の国会では、年度内成立を目指していた内閣提出法案や、議員立法による新過疎法などを無事仕上げることができました。一方、野党側からは3月31日(水)午後に武田総務大臣の不信任決議案が衆院に出され、4月1日(木)は各委員会の審議がストップしました。総務省幹部の利害関係者との会食が国家公務員倫理法に反した事など、大臣の監督責任や国会での答弁姿勢を問う趣旨でした。しかし、総務省でも大臣の指示で徹底的な調査や再発防止措置も取られていることから、午後からの本会議で決議案は記名投票により反対多数で否決され、正常化しました。総務委員会も、今週から残る法律案の審議等、精力的に進める予定です。

 週末、地元では、3日(土)朝に砺波市で第三選挙区女性部総会が開催され、国政報告の機会も頂きました。週明けの今日は一日富山市に入り、11日(日)に告示される市長選に向けて、党推薦の藤井裕久さんの応援で関係先を訪問し、夕刻に上京しました。この間、党高岡市連にて7月の市長選の推薦候補として米谷和也前市教育長が決定しました。それぞれの地方選挙に丁寧に取り組み、公認・推薦候補の勝利を通じ、県連の党勢拡大にも努めていきます。

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国政報告(第570号)

 東京も富山も桜が満開の週末でした。昔、富山では入学式のころに咲いていたと記憶していますが、どうやら2週間は早くなったように思います。これも地球温暖化の効果なのでしょう。

 26日(金)に新年度予算案が参院本会議で可決、成立し、通常国会の審議も半ばを過ぎた感です。一方、新型コロナウイルスの感染者数は再拡大の兆候を示しており、宮城、愛媛などで急増し、飲食店の営業時間短縮要請が新たに出されました。発生から一年が経過し、「三密を避ける」など予防策は確立してきたものの、究極は、ワクチン接種により「集団免疫」を獲得しなければ克服できない事がはっきりしてきました。4月からは、医療従事者に並行して65歳以上の高齢者への接種が始まります。これまで90万人近い接種が済みましたが、高齢者は、毎週各県500人程度の接種からスタートし、5月以降に本格化する見込みです。ただ、欧州からのワクチン輸入が順調に推移することが肝心で、改めて国産ワクチンの早期開発が望まれます。当面は、「感染予防と社会経済活動の両立」の方針の下、慎重に対処していく事が政策の基本になります。

 週末の地元では、久しぶりに行事が多く、それぞれ感染対策を施して開催されました。27日(土)朝一番は裏千家淡交会高岡支部の初茶会で、濃茶席に伺いました。お茶席も一年ぶりで、通例は三人で一碗を頂くところ、各自一服とするなど随所に工夫が見られました。在田支部長が明治維新期の書付など披露下さり、様々な困難を乗り越えてきた茶道の伝統に思いを馳せ、今日を喜び合いました。次いで、第三選挙区支部の幹事会に出席、今後の地方選挙と秋までに実施される総選挙での勝利を目指し、支部総務会に提出する議案をまとめました。県議、市議始め、地域・職域支部の皆様の支援あってこそ、国政での活動が続けられている事、改めて感謝です。

 午後は党福光支部の党員総会に出席し、国政報告の機会を頂きました。コロナ対策、デジタル化・グリーン化・国土強靭化を柱とした成長戦略について菅内閣の取り組みをお伝えしました。夕刻、富山市に移動し、市長選に向けて藤井裕久前県議の激励集会に出席、さらに党県連の常任顧問会議も開かれました。一つ一つの選挙に確実に勝利することが党勢拡大の基本であると心得て臨んでいきます。

 28日(日)、氷見市長選挙が告示され、2期目を目指す林市長の出陣式に出席しました。夕刻には無投票当選となりました。次いで、明るい社会づくり高岡市民会議の50周年記念式典(株)日東さんのおとぎの森公園への防災用手押しポンプ贈呈式国際工芸アワードとやま2020表彰式に順次出席し、祝辞を述べました。久しぶりにフル回転の週末となり、多くの方々にお会いでき、充実感がありましたが、「ウイズコロナ」が続く状況下であることに注意し、慎重に活動していきます。

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