国政報告

国政報告(第549号)

 25日(日)に富山県知事選の投開票が行われ、新田八朗さんが新しい知事に当選、私たち党富山県連が推薦、応援した石井知事は落選という厳しい結果でした。県民の皆様の関心は高く、投票率も60%台に達しました。石井知事の4期16年にわたる県政の実績は世論調査でも高く評価されていますが、コロナ対策、デジタル化など後4年間をしっかり舵取りしたいとの訴えは、新たな感覚での県政運営を訴える新田さんに及びませんでした。民意を得ることができなかったこと、石井さんに辛い思いをさせたことも含め、運動に携わった者として申し訳なく思っています。結果を受け止め、新田新知事の下、県政の進展に持ち場から協力していきます。

 明けて26日(月)、朝7時の新幹線で上京し、第203国会(臨時会)の開会に臨みました。午前10時30分に、文部科学委員長として最後の務めとなる常任委員長会議に出席、本国会の会期を12月5日(土)までの41日間とする旨、議長に答申しました。正午からの本会議で左藤章議員が新たな文部科学委員長に選任され、1年余りの務めが終わりました。この間、大学入試問題、コロナウイルス対策による学校の長期休校など、予期せぬ論点も浮上する中、著作権法改正など内閣提出法案の審査を進めました。また、委員会として萩生田文科大臣、橋本オリ・パラ担当大臣と所管行政に係る様々な議論がなされ、コロナ下での児童生徒・学生の「学びの保障」について建設的な提案が数多くなされました。委員長として、学ぶことは多く、馳、川内両筆頭理事を始め、理事・委員、大臣始め行政当局、衆院職員など関係の皆様に感謝しています。今国会では、総務委員会と東日本大震災復興特別委員会の理事を務めます。

 午後2時から、菅総理の就任後初めての所信演説を聴きました。当面する内外の諸課題と対処方針を端的に述べられ、コロナウイルス対策、行政のデジタル化に加え、温室効果ガス排出量を2050(令和32)年までに実質ゼロとする(カーボン・ニュートラル)目標を宣言されました。個々の政策課題の着実な解決を通じて国の前進を図るとともに、その姿を国民に実感してもらう、という総理の立場が改めて伝わる内容でした。今後、28日(水)から3日間、衆参両院での代表質問、11月2日(月)からの衆参予算委員会での質疑を経て、各委員会での質疑・法案審議と進んでいきます。

 先週は、21日(水)に情報通信戦略調査会でドコモ口座の不正利用問題への対策の議論22日(木)に総務部会・郵政特命委員会合同会議で郵便法等改正法案(土曜日配達の廃止)の審査があり、政調での活動が本格化しました。また、21日(水)には北陸の港湾を考える懇談会があり、北陸地方整備局や地元の市長さん方の取り組みを伺いました。さらに、年末に向けて、予算・税制と議論すべき課題が立て込んできます。逐次報告します。

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国政報告(第548号)

 今週も、富山県知事選挙の党県連推薦候補の応援に携わりながら、26日(月)召集の臨時会に向けた党本部の会合などに出席しています。13日(火)に続いて15日(木)も、東京からの日帰りで夜の個人演説会に参加しました。一方、14日(水)には総務部会の役員顔合わせがあり、臨時国会提出議案や今後の部会の進め方など打ち合わせました。菅総理から指示が出ている携帯電話料金引き下げや、税収減に対する地方財政対策など関心の高い課題も多いことから、今後、精力的かつ丁寧に議論を進めていきます。

 一方、コロナ対応ですが、14日に党バス議員連盟の会合があり、前号で述べた「with コロナ」の対応策について意見交換しました。地元のホールで18日(日)に参加した演奏会も、検温・消毒を徹底され、席を一つずつ空けて1時間で終了しましたが、早く「隣り合わせ」で開催できるように、と思います。これに関連し、党文化立国調査会の事務局長代理として、山谷えり子会長に同行し、萩生田文部科学大臣(14日)加藤官房長官(16日(金))に文化行政関係の新年度予算充実を申し入れました。

 16日に地元に戻り、17日(土)は南砺市福光で木曽義仲の妻、巴御前を弔う巴忌に参列の後、クロスランド小矢部での知事選第三選挙区支部総決起大会に出席しました。片山さつき元地方創生担当大臣の応援を得て盛り上がりました。

 19日(月)朝に上京し、午後から党デジタル社会推進本部の初回会合に出席しました。下村政調会長が本部長を務め、政府からも平井担当大臣の出席を得て、来年の通常国会に「デジタル庁」の設置法案を提出するべく作業を急ぐ旨、改めて表明されました。電子政府については、私も7年前に総務大臣政務官を務めた際に関心を持ったテーマで、個々の行政手続きや役所の決済の電子化を推進すべく、各方面に働きかけてきた経緯があります。当時は税関の輸出入申告や税務署の申告手続きが先行し、登記、労働保険、年金に係る諸手続が課題となっていました。その後、徐々に電子化が進み、マイナンバー制度も導入されて、企業活動のみならず個々人の生活面でもオンライン、ペーパーレスといった電子化の効果を及ぼす環境が整いつつあります。今般、コロナウイルス感染症への予防対策に端を発し、国・地方の行政手続き全般にわたり、電子化すなわちデジタル化を加速化すべく、その司令塔となるべきデジタル庁の設置がいわば菅内閣の公約の一丁目一番地となった訳です。具体的なデジタル庁の業務やスタッフの在り方を詰める一方、如何にデジタル化を進めていくかという、現場に即した取り組みの構築が急務です。国民の皆様の理解・協力を得ながら実を挙げていかなければなりません。自治体の役割など総務部会に関わる問題も多く、制度設計の議論をしっかりフォローしていきます。

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国政報告(第547号)

 8日(木)に富山県知事選挙が告示され、25日(日)の投票日まで、14日間の選挙戦が始まりました。党県連推薦候補の応援のため、東京・富山を頻繁に行き来していて、今日(13日(火))も日帰りで富山に向かうため、朝のひと時の国政報告となっています。心配された台風14号は、伊豆諸島に大雨を降らせたものの本州に上陸することなく、海上で消滅し、この後は秋本番の冷涼な気候になるようです。

 国内外で新型コロナウイルス感染症の影響が続いていますが、国内では感染中の方がここの所、5千人台半ばで推移しており、累計では9万人に達する状況です。海外では、米国のトランプ大統領が感染し、欧州でも再び勢いを増すなど警戒すべき状況が続き、死者が100万人を超え、感染者数累計は3700万人に達しています。予防と社会・経済活動の両立、「with コロナ」の対応が政策にも求められており、いわば慢性期対策の段階にも思えます。現在も、飲食、団体旅行、貸切バス、宴会型ホテル、新幹線・航空機など特定の業種が需要の「蒸発」により大きな打撃を受けています。当座は持続化給付金、緊急融資、雇い止めを防ぐ雇用調整助成金といった対策で凌いで頂いたものの、中期的には「GO TOキャンペーン」のような需要回復策で安定的な経営ができる環境を整える必要があります。特に、感染予防の観点から求められる「新しい生活様式」が事業構造に調和することが必要です。例えば、コンサートホールは、当座は席を一つづつ空けることで再開されましたが、科学的精査により、マスクを着用し、同じ方向を向き、会話を控えて鑑賞する分には、隣り合わせでも問題ないとされました。このように、当初、安全の観点から強めに設定された緊急的予防策を、科学的な根拠に基づいて「正しく恐れる」方向へと緩和し、啓発していく地道な努力が、各方面で必要です。貸切バスも、換気性能は十分あり、対策を施せば、電車と同様に隣り合わせで座って問題は無く、よって、地域で日常的に行われてきた団体バス旅行も再開できるはずです。社会全体が不必要に委縮しないように誘導することが国の大きな役割だと思います。先週、そんな思いで、文部科学委員長として首都圏の大学を訪問し、リモート授業と対面授業を組み合わせ、キャンパスに学生を戻す取り組みについて意見交換しました。

 7日(水)に富山に戻って、8日の出陣式・個人演説会に臨み、9日(金)は一日東京でコロナ対策や人事院勧告(公務員のボーナスを0.05か月削減)のレクを受けました。10日(土)は南砺市での地区別出陣式に出席し、11日(日)は「松村謙三先生を学び伝えようフォーラム2020」「原点回帰 日本遺産井波イベント」に出席しました。コロナウイルス下で工夫して開催されている関係者の努力に感謝しています。

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国政報告(第546号)

 本日(6日(火))の党総務会決定にて、政務調査会の総務部会長を5年ぶりに再度務める事になりました。高岡市役所での経験に基づく地方自治分野、総務大臣政務官時に担当した情報通信分野、そして行政管理・評価、統計という総務省の行政に係る政策を与党として議論、チェック、サポートしていきます。コロナウイルスの影響で、新年度の税収の落ち込みが心配される地方財政の下支え、行政のデジタル化の加速、5Gが主流となる情報通信ネットワークの充実と活用、菅総理が打ち出された携帯電話料金の引き下げなど、当面する課題も数多くあります。国会でも総務委員会で問題意識を持って取り組んで来た分野で、心新たに職責を果たしていきます。

 先週の1日(木)、国会閉会中でもあり、日帰りで富山に戻り、県立高岡高等学校の創立122周年記念式典に同窓会長として出席、挨拶の機会を頂きました。今春は、高岡西高校との統合で、新たな出発となったものの、コロナウイルスの影響で休校を余儀なくされました。教職員・在校生の皆さんの、かつてない苦労を推し量りながら、それだけに、世界が直面している大きな課題を乗り越えていく可能性を秘めた若い力に大いに期待を込め、活躍を祈りました。恒例の卒業生による記念講演は、首都圏同窓会長で、元総務審議官の吉崎正弘さんが講師を務められ、一人一人の多様性を大切にして、大いに羽ばたいて欲しいとエールを送られました。

 3日(土)は久しぶりに行事に恵まれた一日でした。朝は、昨年大和百貨店が撤退した御旅屋セリオビルに移転した、高岡地域地場産業センターのオープニング式典に出席しました。業界の皆さんには、移転に伴う不安もあったのですが、中心市街地に出て、展示売り場や体験コーナーも今日風にリニューアルし、地元のみならず観光客もターゲットとして、新たな一歩を踏み出して下さりました。銅器・漆器・彫刻・木工・和紙・菅笠など伝統工芸品のPRはもちろん、街なかの賑わい創出への貢献も期待されます。次いで、伏木・氣多神社境内の大伴神社にて、大伴家持卿顕彰祭を催行しました。春の献花祭はコロナの影響で中止しましたが、秋は対策をして実施できました。一方、「万葉集全二十巻朗唱の会」は、参加者がそれぞれ動画を収録しての「リモート開催」となりましたが、富山に行かずとも参加できるというメリットもあり、「新しい様式」の試みとして評価されるものと思います。午後からは、伏木校下婦人会70周年式典の記念講演として、「万葉集とともに」と題し、自分と万葉集との関わりについて、国政でのエピソードも交え、お話しました。万葉歴史館の坂本館長にも聴いて頂き、生半可な知識の披露は赤面ものでしたが、自分なりに充実感のあるひと時でした。依頼頂いた辻会長にも感謝しています。次号からは、総務部会長としての活動など、報告していきます。

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国政報告(第545号)

 先週から今週は、一か月遅れた各省庁の新年度予算概算要求の提出に向け、党政調の各会合が一斉に開催されました。政務三役人事が出揃って、菅内閣の新体制が始動し、所信表明・質疑の場ともなる臨時国会は来月23日(金)ないし26日(月)召集の予定です。

 23日(水)、事務局次長を仰せつかっている鋳物産業振興議員連盟の年一回の総会が開かれました。麻生会長、新藤幹事長が出席され、鋳造協会役員企業の皆さんから、発注内容の適正化、エネルギー・コストの縮減、外国人労働力の確保策など、コロナウイルスの影響も含めて厳しい状況下での要望を受け、国の施策に反映されるべく決議しました。24日(木)には北陸新幹線整備PTがあり、国交省鉄道局、鉄道・運輸機構から、事業の進捗状況と新年度予算要求の考え方の説明を受けました。金沢・敦賀間は、令和4年度末の開業に向け、精力的に工事を進めているが、高架橋工事の発注遅れ、加賀トンネルの地盤の調整、敦賀駅構内の難工事により、工程がタイトになっている由、安全に配慮しての努力をお願いしました。敦賀・新大阪間の切れ目ない着工の前提となる環境アセスメント手続きについても、コロナ対策で面談での地元調整に時間を要しているそうで、こちらも進捗を見守っていきます。概算要求については、今年度予算の国費804億円の増額分を事項要求するとのことで、建設事業費の上振れ分を吸収するべく、高木毅座長の下、メンバー揃って応援していくことを申し合わせました。

 25日(金)の朝、事務局長を務める沖縄振興調査会にて、新年度予算要求を「3106億円プラス事項要求」とすることを了承しました。コロナウイルスの影響で、主力の観光産業が打撃を受けており、その対策や、農業・製造業など各種産業の振興策にも意を用い、併せて公共投資や子どもの貧困対策、沖縄科学技術大学院大学、西普天間住宅跡地への琉球大学医学部移転など所要の事業が計上されています。このほか、水産、総務、地方創生、北海道振興など関連する部会に出席し、特に来年度の地方財政について、一般財源総額の確保を基本に、自治体の負担が過度に生じないよう、注視していこうと思います。また、文部科学分野では、少人数学級の推進、高等学校へのタブレット導入など、コロナ対策も踏まえた取り組みを応援していきます。

 週末、地元では、26日(土)に来月の知事選の石井知事の応援も兼ねて、麻生副総理が来県され、講演では、財政投融資の活用など地域発展の方策についての助言も頂きました。27日(日)には、コロナ対策も施して開催された、高岡市伏木・勝興寺の「ふるこはんフェス」と、砺波市の「コール麗」合唱コンサートに顔を出しました。「正しく恐れる」姿勢で、イベント再開に取り組む皆さんの心意気に感謝し、国としての後押しの必要性を痛感しています。

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国政報告(第544号)

 秋の4連休の最終日の22日(火)、夕刻に新高岡駅から新幹線で上京し、宿舎にて本号を綴っています。八月来の猛暑もようやく一段落し、朝晩が涼しく秋らしくなった今週末は、好天にも恵まれ、県内外とも久しぶりの人出となりました。コロナ対策を取りながらも、家族や少人数の旅や外出を楽しむ姿が目立ちました。今晩の新幹線も、「指定席全て発売済み」で、軽井沢駅で満席になりました。

 コロナウイルスは「第2波」が収束しつつあり、東京の感染者数が二桁台に留まる日もでてきました。来月には「GOTOキャンペーン」の発着地に東京も加わり、旅客輸送、観光、宿泊、飲食など、需要「蒸発」で大きな打撃を受け、耐え続けてきた業種にもようやく日が射しそうです。しかし、「三密対策」で定員通りのお客を受け入れられず、十分な収益を挙げられないケースもあると思います。「正しく恐れる」方針で、感染防止と社会経済活動の両立を図ること、ご苦労されている業種・家計の実情を把握し、切れ目ない対策を講じていくことが基本と考えます。大学キャンパスはもとより、貸し切りバスなど、過度に利用が敬遠されている事業について、国自ら安全性を啓発し、公的部門でも率先して利用する取り組みが必要です。一方、世界の感染者数は3千万人を超え、一度収束した波が再び立ち上がる国もあり、一人一人がマスク・消毒・手洗いなど基本的な行動を続けることが大切です。また、国として感染症対策をどのように進めていくべきか、これまでを振り返り、実態を詳細に把握し、法制度論も含め、施策を練る努力を継続すべきです。

 先週16日(水)、第202国会(臨時会)が召集され、即日、衆参両院で首班指名選挙があり、我が党の菅義偉新総裁が新首相に選出されました。夕刻には新内閣が発足、富山県からは、野上浩太郎参議院議員が農林水産大臣として初入閣されました。安倍内閣で3年間にわたり官房副長官を務め、総理を補佐して内政・外交に手堅い仕事ぶりで評価も高かっただけに、満を持しての順当な就任と喜んでいます。お祝い申し上げ、「米どころ富山」への対応を含め、大活躍を期待します。また、同期の小泉環境大臣が留任、政治行動をともにする先輩の赤澤亮正衆議院議員が内閣府の副大臣に就任し、防災分野などを担当します。常任委員長人事は次期国会に持ち越され、私は文部科学委員長として、閉会中審査手続きの議事をこなしました。17日(木)は天皇陛下をお迎えしての開会式、18日(金)に閉会となり、月末の新年度予算概算要求の後、10月には党人事、臨時国会召集と政治日程が進んでいく見通しです。

 週末の地元は、20日(日)に砺波市庄川の松田吉孝さん方の田での献穀斎圃抜穂祭に参列高岡市伏木にて大伴家持卿顕彰会総会に出席しました。コロナ下での「新しい日常」、地域の諸行事も徐々に再開していくようで、安堵しています。

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国政報告(第543号)

 総裁選から一夜明けた15日(火)朝の報告です。菅官房長官が選出され、早速、党三役人事の内定のニュースが流れています。3人の候補者で争われた選挙戦でしたが、いつものことながら、終われば新総裁の下、一致結束して前進していきます。私は、平成24年以来、3回の総裁選で石破先生を応援しており、県連票を割り振るための党員投票でも多くの皆様にお世話になりました。お陰様で、富山では石破先生がトップとなり、県連票を2票頂きました。石破先生の政策・主張が共感を得たこと、そして、これまで幾度となく富山に足を運んでおられた事の成果だと思います。ただ、衆参の議員票では他候補に大きく後れを取り、水月会(石破派)以外の拡がりが殆ど無かった事が一番の反省点だと思います。規定上は、菅総裁の任期は安倍前総裁の残任期間であり、来年秋にもまた総裁選がある訳で、石破陣営としては両院議員の共感を得る努力が必要です。

 先週からの動きを振り返ると、8日(火)に総裁選が告示され、3人の立候補が確定しました。私も石破候補の出陣式に出席し、先生を囲む勉強会、「さわらび会」の出所の万葉集、「石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも」の朗唱で激励しました。次いで、党本部での3候補の演説会に参加、緊張感ある政策論戦が始まりました。富山での党員投票は11日(金)の富山南郵便局必着での郵便投票のため、地元事務所のスタッフが手分けして、関係先に石破先生の支援をお願いに回りました。

 この間、10日(木)朝には、全国町村会役員の町村長さんと、党町村の振興を考える議員連盟役員との懇談会があり、コロナウイルス発生以来、初めての顔合わせとなりました。様々な社会経済活動を復活させないと、特定の業種に大きな打撃を与え続けることになると、常々心配している立場として、町村会側が開催を決断頂いた事に御礼を述べました。併せて、行政のデジタル化、小中学校へのタブレットの導入(ギガ・スクール構想)、光ファイバー網の構築、ローカル5Gなど、「新しい日常」も踏まえ、国の進めるデジタル・トランスフォーメーションの諸施策もPRし、町村長さんに関心を持って取り組んで頂くよう発言しました。

 週末に地元に戻り、12日(土)の朝には、知事選に向けた県連の支部長・幹事長会議第三選挙区支部選対会議に出席し、石井知事への支援をお願いしました。総裁選最終日の13日(日)午後、石破先生が新高岡駅から来県され、高岡にて「大集会」を開催、350人の皆さんに「最後の訴え」を聴いてもらいました。次いで、射水市にて四方正治前県議の叙勲祝賀式典に一緒に出席し、石破先生を力強く送り出して頂きました。富山駅から新幹線で東京に戻り、冒頭の投開票日を迎えた一週間でした。菅総裁の下での国政の新たな展開、次号からまた綴っていきます。

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国政報告(第542号)

 重大な警戒が呼び掛けられた台風10号が、九州西海上から沿海州に過ぎ去って温帯低気圧に変わり、今朝(8日(火))の東京は秋の気配が漂う青空です。九州では多くの方が避難され、各所で被害も出ています。亡くなられた方へのお悔やみと併せ、関係の方々にお見舞い申し上げます。一方、コロナウイルスの「第2波」は、データで見るとピークを過ぎて沈静化しつつあり、富山県でも週末の土日は感染者が無くなりました。「正しく恐れる」という言葉通りに、適切な予防を心掛けながら、社会・経済活動を活発化していくことが目下の課題だと思います。航空機や新幹線を利用する移動、大学のキャンパスの開放(リモート授業と対面授業の併用)、貸し切りバスの利用、そして地域に欠かせない祭礼やイベントの開催など、様々な分野で人々の背中を押していくキメ細かい対策が欠かせません。折しも今日から総裁選ですが、新内閣においても、早急に取り組むべき課題だと考えます。

 その総裁選ですが、私の推す石破元幹事長、菅官房長官、岸田政務調査会長の三者が立候補する事となり、本日告示、14日(月)の投票に向け、一週間の選挙戦となります。急な事態であることを理由に、正式な党員投票は見送られましたが、党本部の呼び掛けもあり、殆どの県連で党員による予備選挙が行われることになりました。地域で、職域で党を担って日々活動頂いている百万余の党員の皆さんの意思が何らかの形で反映されることは望ましいと思います。富山県連では、昨7日(月)に投票用紙を郵送し、11日(金)締め切りで郵便投票が行われ、結果をドント方式で県連の持ち票3票の按分に反映させます。県内での選挙戦は実質10日(木)までですが、高岡事務所のスタッフの皆さんにも協力頂き、石破候補への投票を呼び掛けていきます。もちろん、選挙が終われば、新総裁の下、一致結束して16日(水)に召集予定の臨時国会での首班指名に臨みます。

 先週は、1日(火)に毎年恒例の「赤澤亮正代議士を囲む会」での司会を務め、党政務調査会では文部科学関係の会議で、新年度予算の要求に向けた議論に参加しました。先に述べたように、コロナウイルスの影響で、大学生がキャンパスに入れない、地域の祭礼が中止になる、など、文部科学行政に関わる分野でも問題があります。小中高は、国・地方教育委員会のキメ細かい対応もあって、概ね再開できているだけに、残された分野でも、国が具体的な感染予防策を打ち出し、再開に向けて粘り強く啓発に取り組むべきとの意見を述べました。週末の地元では、5日(土)午後に高岡で中西進高志の国文学館長の講演会に出席し、夕刻には石井知事の高岡地区後援会総会で知事選に向けた応援要請の挨拶をしました。総裁選の経過、結果については、次号で報告します。

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国政報告(第541号)

 28日(金)、安倍総理が記者会見で辞任を表明されました。永田町では、記者会見での辞任は無いとの観測が朝から流れており、当初の予定通り、14時の新幹線で富山に向かいました。大宮を過ぎた辺りで、事務所からニュース速報のメールが入り、驚いたまま新高岡駅で地元テレビ局のインタビューを受けました。

 総理が、17日(月)に続いて24日(月)にも病院に出向かれ、自ら28日の記者会見を設定されてそこで病状についても説明するとのことだったので、込み入った事情があるとは感じましたが、重い決断をされているとは思いませんでした。平成24年12月の政権復帰以来7年8か月、内政面では雇用の安定と経済の持続的な成長を実現させ、外交面では数多くの国々を訪問され、首脳間の信頼関係を基礎に我が国の平和と安定を持続させました。国民が社会・経済活動に安心して励める環境を持続させ、東日本大震災からの復興を始めとする諸課題の解決に着実に取り組んだ成果は大きいと思います。終盤に、世界的なコロナウイルスの猛威に見舞われ、東京オリンピック・パラリンピックの開催も一年延期せざるを得なかったことは残念でしたが、これらのことは後継内閣に引き継がれていきます。自らの体調について慎重に検討され、「国の舵取り」という重い役割に鑑みて退くこととされた安倍総理の決断を重く受け止め、これまでのご苦労に深く感謝し、病状の平癒を願っています。

 辞任表明を受けて、党では臨時の総裁選への準備が始まり、その段取りについては二階幹事長に一任されました。本来ならば、国会議員の投票と合わせて党員投票も行われます。党運営上は実施が望ましいと思いますが、事が緊急であることや、新総裁の任期は安倍総裁の残任期間で一年間であることなども勘案して決定されるものと思います。私については、過去2回、石破先生を応援しており、今回も立候補されるならば応援する決意です。

 さて、先週の27日(木)には、党東日本大震災復興加速化本部の総会があり、政府への与党第九次提言案が了承されました。福島県浜通りでの国際教育研究拠点の形成、福島第一原発の処理水の取り扱い方針の決定、帰還困難区域への対応の促進を柱に、来年度から始まる第2期復興・創生期間の政府の取り組みを後押しする内容です。今週以降公明党とともに官邸に申し入れる予定です。

 週末の地元では、29日(土)に北陸新幹線新高岡駅かがやき停車実現期成同盟会の総会に出席しました。これまでの地域挙げての取り組みに感謝しつつ、現在、コロナウイルスの影響下で窮状にある新幹線への応援を訴えました。30日(日)には南砺市吉江地区での合同後援会総会に出席し、急転する国政の状況を報告させて頂きました。地域からの貴重なご支援を胸に刻み、今回の総裁選にも一議員として臨んでいきます。その推移は次号でまた報告します。

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国政報告(第540号)

 残暑が続いていますが、梅雨明けが遅かっただけに、稔りの秋には必要なことでは、と思いながら過ごしています。それでも、富山では朝晩の暑さが和らいできたように思います。コロナウイルスの動向は引き続き全国的な問題で、各地で緊張感ある対応が続けられていますが、全体の「現在感染者数」のグラフを見ると、1万2千人台とピークを越えたようにも見えます。しかし、ウイルスと共存し、感染予防と社会経済活動の両立を図っていかざるを得ない「ウイズ・コロナ」状態が当分続くものと覚悟すべき現状です。国内の感染者数の累計は6万3千人を超え、23日(日)時点で海外の感染者数は2326万人、亡くなられた方は80万人に達しています。

 今夏は新年度予算の概算要求締め切りが9月末と1か月遅れになったため、この8月下旬も党政務調査会の会議が例年より少ない毎日です。その中で、東日本大震災復興加速化本部では、発災11年目となる来年度から始まる5年間の「第2期復興・創生期間」に向けて、与党側の「第9次提言」をまとめる作業を続けています。先週は20日(木)に総会があり、これまでの復興の進捗を踏まえ、提言に盛り込むべき事項について意見交換しました。岩手県・宮城県など地震・津波被災地域では、インフラの復旧がおおむね来春で完了し、今後は被災者の心のケアと水産業など生業の振興を続けていきます。一方、福島県浜通りを中心とする原子力災害被災地域では、本格的復興の時期を迎え、廃炉作業の着実な進捗、定住・移住の促進、福島イノベーション・コースト構想の実現を通じた産業の再生、国内外の風評払拭など積極的に取り組むべき事項が多数あります。なかでも、農林水産業を含めた成長産業づくりと未来を担う人材育成を進める「国際教育研究拠点構想」を如何に進めるかが、知恵の絞り所となっています。このほか、19日(水)には、北陸地方開発促進協議会総会にも出席しました。

 週末の23日朝、富山市にて10月25日(日)投票日の県知事選に向け、石井隆一知事の選挙事務所の開所式に出席しました。厳しい選挙戦が予想される構図の下、石井知事からは、4期16年の実績を土台に、富山県の発展と県民お一人お一人の幸せのために、全身全霊で打ち込みたいとの決意表明がありました。この想いを有権者の皆様にしっかりとお伝えし、支援頂けるよう、約2か月間、取り組んでいくことを共有しました。

 24日(月)朝の新幹線で上京し、午後から党本部で経済成長戦略本部・新型コロナウイルス関連肺炎対策本部の合同会合に出席しました。現下の経済の状況と関係予算の執行状況について、政府から説明を受け、出席者から地元の様々な要望等を踏まえた意見が出されました。パニック期から慢性期へ、ご苦労が続く業態・生活を的確に支援していけるよう、皆で努力を続けます。

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