国政報告

国政報告(第509号)

 先週は9日(木)の午後に東京を新幹線で出て、夕刻に南砺市議会自民クラブの新年会に出席しました。昨年は復興庁の仕事で顔を出せなかったのですが、今年は最後までよもやま話ができました。昨年は国の事業では、東海北陸道の全線四車線化と城端サービスエリアのスマートインター化が認められ、利賀ダムの新年度予算も伸びるなど、明るい報告ができ、田中市長の進めるまちづくりにも大いに寄与するものと思います。

 10日(金)は午前中に金沢へ新年挨拶に出向きました。JR西日本金沢支社では、台風19号による千曲川氾濫で長野車両基地が被災した後、早期に復旧が進み、年末には新高岡駅停車の臨時かがやきも復活頂いたこと、前田支社長に御礼申し上げました。午後は、南砺市の井波彫刻組合の新年会の後、高岡市歯科医師会野村地区伏木地区の連合自治会の新年会と顔出ししました。

 11日(土)からの週末三連休は、恒例の県連女性部新年会、高岡市出初式後の地元定塚分団の直会、12日(日)は高岡市の地元高陵中学校区の成人式吉久地区自治会高岡地区柔道整復師会の新年会、13日(月・祝)は地域女性ネット高岡高岡市鍼灸マッサージ師会理容組合高岡支部となみ青年会議所の新年会など、出席が叶いました。近年、内閣の仕事やインフルエンザへの罹患などで失礼していた事もあり、久しぶりに地元活動に励む連休でした。

 14日(火)の午前に高岡市民病院で年一回の健康診断(半日ドック)を受診の後、県庁に向かいました。金沢福光連絡道路整備促進期成同盟会の会長として、馳浩(会長代行)、堂故茂(顧問)両議員、山野金沢市長、田中南砺市長ほか関係の県市議の皆さんとともに、石井知事に整備促進を要望しました。知事からは、危険箇所での退避スペース確保の取り組みに加え、冬期間通行止めの解消に向けた整備手法等を中長期的に検討する調査費を新年度予算に計上したいとの前向きの答えを頂けました。今回の要望は、馳先生の発案による現地見学も踏まえ、強力に訴えることができ、一定の成果があったものと感じています。

 一方、秋の県知事選に向けて、出馬表明している新田八朗氏への県連宮腰会長・五十嵐幹事長のヒアリングが13日に行われたとの報道を受け、14日には石井知事も県連推薦が得られれば出馬したいとの意向を表明され、調整作業が本格化する気配です。県連の一員として、県内各界各層の意見も踏まえ、理解納得頂けるような候補者選考を心掛けていきます。

 14日夜に上京し、15日(水)は文部科学省富山県人会に初出席したほか、新年度予算、法律案についての各省庁レクを受けるなど、来週からの通常国会に備えています。冬季国体を2月に控え、県内に適度に雪が降るよう祈りながら、報告とします。

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国政報告(第508号)

 令和2年に入って初めての国政報告です。富山での雪の無い穏やかなお正月は、まさに「初春の令月にして、気淑く風和らぎ」の一節がぴったりで、そのように高岡市伏木地区の賀詞交換会で挨拶しました。前号の後は、地元6市の各団体へのあいさつ回りなどで年末を迎えましたが、年の瀬のゴーン被告のレバノンへの逃亡には驚かされました。関西空港からプライベートジェットを使い、荷物に紛れての違法な出国との報道ですが、出入国管理体制の見直しなど再発防止が強く求められます。

 年明けは、1日(水)の賀詞交換会の後、実質的な仕事始めが6日(月)となり、党県連の初顔合わせでは、令和の一節と併せ、地方創生への思いを述べて決意としました。国の地方創生政策は、昨年末にこれまでの第1期の5年間を総括し、第2期のビジョンが示されました。出生率が希望出生率に届かず、東京圏への若者の流入も依然として高水準となっており、それぞれに一段と対策の強化が打ち出されています。このうち、人口移動については文化庁のような国の機関の地方移転を真剣に進めるべきと考えています。「隗より始めよ」の姿勢無くして、民間企業の本社機能の移転を促すことはできないと思います。一方、出生率については、比較的子育てのしやすい環境と思われる富山県でも1.5程度を上下していて、希望出生率とされる1.9に届いていません。ちなみに福井県は1.65前後で、富山県との差は依然として開いたままです。国の地方創生は、国全体の人口減対策としての裏打ちがなされており、出生率の低い東京圏から高い地方圏への若者の移動を促すために、「まち・ひと・しごと創生」を進めることとされています。最近、一部シンクタンクにおいて、地方圏の出生率が上昇しないなら、東京圏で子育て環境を整える方が政策として望ましいのでは、との論調も出ており、地方圏の少子化対策の結果を出す必要があると感じています。第2子以降を希望通り安心して産み育てられる環境づくりに必要な施策を考え、実行していく事は自らの課題でもあります。

 7日(火)の夕刻、県宅地建物取引業協会高岡支部の新年会に出席し、空き家対策を含め、地域活性化に助力頂いている御礼を述べた後、上京し、8日(水)から東京・永田町の議員会館での仕事を再開しました。中東では、米国によるイランのソレイマニ司令官殺害へのイラン側の報復攻撃があり、今後の展開を注視しなければならない状況です。また、かんぽ生命の不適切な保険販売について、年末に総務省・金融庁から日本郵政グループに改善命令が出されており、早期に着実な対応が求められます。これらを含め、20日(月)召集予定とされる通常国会で、補正予算・本予算の審議とともに論戦が始まります。私も、持ち場の文部科学委員会の実りある運営に努めていきます。

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国政報告(第507号)

 今年最後の報告となりました。復興副大臣として8か月余り、宮城県を中心に、東日本大震災の被災地に通い、秋の臨時国会からは文部科学委員長として委員会運営に努力しました。この間、万葉集ゆかりの「令和」と元号が改まる御代替わりにて、宮中の諸行事に参列する機会を頂けたのも、皆様に支援頂いた賜物と感謝申し上げます。秋には相次ぐ台風の襲来により、千葉県で大規模停電が発生したほか、千曲川や阿武隈川の決壊で長野県、福島県、宮城県などで大きな被害に見舞われました。改めて被災された皆様にお見舞い申し上げます。沖縄では、那覇市の首里城が火災で焼失し、党沖縄振興調査会事務局長として小渕会長、宮腰座長の下で適切な政府の対応を求めました。同期の小泉環境大臣の結婚と初入閣もうれしいサプライズでした。様々な思い出とともに年を越そうとしています。

 先週末の20日(金)には新年度予算案が閣議決定されました。地方財政については、例年通り一般財源総額が確保され、赤字債である臨時財政対策債も残高が減る所まで発行額が抑制されました。文部科学関係では、教員の働き方改革を進めるため、教員の加配や部活動支援員、スクール・サポート・スタッフの増員などが認められました。地域では利賀ダムの建設予算が33億円台に伸び、先の補正予算による東海北陸自動車道の四車線化の促進とともに社会資本の整備が進みました。一方、財政再建の視点からは、消費税率が引き上げられたものの税収が伸び悩み、社会保障費は人口の高齢化による自然増を目標内に抑制したものの、全体として赤字国債の発行額は1千億円の減額に留まりました。2025年度にプライマリー・バランスを黒字化しようとする目標の達成には、今後さらに厳しい改革が必要になるものと思います。

 週末の21日(土)は選挙区内の各支部を挨拶に回り、22日(日)は南砺市の片岸市議の市政報告会に出席しました。週明けの23日(月)に再度上京し、予算関係の資料を整理したり、各省庁のレクを受けたりして24日(火)夕刻には富山に戻り、しばらくは故郷での毎日です。

 この間、日本郵政グループへの情報漏洩で鈴木総務事務次官が辞職し、IR関連の収賄容疑で秋元司衆議院議員が逮捕されました。総務省の事案は、かんぽ生命の不適切な保険販売について報告徴求がなされている状況下でOBに倫理監督官を兼ねる現役事務方トップが処分の検討状況を漏らしたものです。公務員倫理を巡る問題が続発する中、私にもかかわりの深い総務省での事件に落胆し、再発防止を強く願います。平成24年冬の政権復帰から8年目を迎え、「日本を取り戻す」という公約と初心を改めて想起し、来る令和2年を実りあるものとするよう、気を引き締めて新年を迎えます。来春は松の内明けからの報告とさせて頂きます。

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国政報告(第506号)

 今年もあと10日余りとなり、年末に向けて気ぜわしい時節を迎えました。17日(火)の萩生田文部科学大臣から大学入試共通テストへの記述式試験の導入を見送るとの発表を受けて、18日(水)に文部科学委員会の理事懇談会が開かれました。文科省からの説明を聴いた上で、野党側から委員会開催を求められましたが、与党側からはこの間の文科省における検討の経緯など材料が整ってからが望ましいとの事で、筆頭理事の間の協議に委ねられました。委員会とすれば、13時間半に及ぶ質疑で問題点を指摘し、これを受けて行政側で検討された結果であり、一定の役割を果たせた認識です。

 先週末の13日(金)には補正予算が閣議決定されました。台風19号など自然災害の復旧事業と国土強靭化対策、経済の下振れリスクへの対応、Society5.0など未来社会への投資の3本柱で2兆3086億円の増額となりました。「GIGAスクール構想」として小中学校に一人一台のタブレットを配置し、情報化社会に対応した人材育成が進められます。また、財政投融資を活用して、東海北陸自動車道など高速道路の四車線化も加速され、おおむね10~15年後には整備が完了する計画で進められます。一方、税収の見込みは当初予算から2兆3千億円落ち込み、この分を赤字国債で補います。さらに公共事業についても建設国債を発行するため、合計4兆4千億円の国債増発となります。プライマリー・バランスの悪化は避けられず、財政再建面からのチェックは必要だと思います。党の会議も年明けには開催されることを望んでいます。

 14日(土)は富山に日帰りとなり、党県連の常任顧問会議に出席しました。来年秋の知事選に向けた候補者推薦の進め方が話し合われ、報道の通り、年明けにも現職と出馬表明した新人の意向を確認して手続きに入っていく事になりました。15日(日)は東京で新国立競技場の竣工式に委員長として出席しました。富山にも馴染みの隈研吾さんの設計で、47都道府県の木材を使い、客席も白・緑・茶にまだらに色付けするなど自然のいぶきを感じさせる素晴らしい仕上がりでした。ドームから見える冬空の青が印象的でした。夕刻は富山に戻って、小矢部市で山田俊男・筱岡貞郎両議員の国政・県政報告会に顔出しの後、党南砺市連党員交流会で国政報告の機会を頂きました。

 週明けの16日(月)に上京してからは、新年度予算の編成状況について、レクを受けたり、党本部での会議に出たりしています。高岡商工会議所の塩谷新会頭ほか議員の皆さんが上京され、会館の委員長室にて激励を受けました。本予算では、北陸新幹線の建設や、東日本大震災からの復興や沖縄の振興など私自身が関わってきた分野、また、教育・科学技術・文化・スポーツなど文科委員会の所管事項など仕上がりが気になるところ、次号で報告します。

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国政報告(第505号)

 12月中旬に入ったところで急に日本列島が暖気に覆われ、先週末に初雪を見た富山も根雪になるのはまだ先のようです。東京では、銀杏の葉がさらさらと散っていく毎日です。

 週明けの9日(月)に臨時国会も会期末を迎え、野党側からは「桜を見る会」に係る疑問点が残っているとして40日間の会期延長動議が出されました。与野党国対間の協議で、内閣委員会の理事会で扱うことで折り合い、動議は本会議にかからず、夕刻までに衆参とも最後の本会議を終えました。内閣不信任案の提出も取り沙汰されましたが不発に終わりました。野党側では、立憲民主党と国民民主党の合流が話し合われる一方、今の時点での解散には準備不足の実情で、統一会派は作られたものの、未だ2年前の民進党の分裂の後遺症を引きずっています。国会での質疑も、週刊誌等の報道に基づくものが多く、じっくりと論点を深め、自らの調査・検討に立脚した深みのある内容が増えることが望まれます。文部科学委員会では、教師の働き方の改善の方途や、大学入試共通テストの在り方など、文科省の施策に様々な投げかけのできる質疑がなされ、国会のチェック機能をいささかでも果たせたのでは、と感じています。

 先週末は6日(金)に富山に戻り、7日(土)の朝は砺波市で国道359号バイパスの開通式典に出席しました。20年余りをかけて庄川の架橋、河岸段丘を昇る高架橋など建設が進められ、県の東西をがっちりと結び付ける幹線道路の完成を見たことは喜ばしいですし、綿貫先生始め先人や地域住民の皆さんのご尽力の賜物です。その後、高岡市で二代目扇寿々蘭先生の襲名披露宴にて祝辞を述べ、夕刻は南砺市井波にて慶政会(6市で支援頂いている市議会議員の集まり)の研修会・懇親会に出席しました。最近の党の憲法改正に向けた取り組み、改正案の4項目についての考え方、衆議院憲法審査会の現状など私から報告しました。自衛隊の位置づけ、緊急事態への対処、教育の充実と並んで、参議院地方区の県境を越えた合区解消も改正案に含まれており、地方部にとってはこの点が大切だし、人口減少の流れの中で対応が急がれる旨、強調しました。8日(日)の朝は、新幹線で上越妙高へ向かい、高鳥修一党筆頭副幹事長・衆議院議員の父君、故修衆議院議員を偲ぶ会に参列しました。

 今週は、国会閉会の後、新年度税制改正案の取りまとめ、元年度補正予算の編成が進み、来週には新年度予算案が編成される見込みです。地方法人税における電力会社への収入金課税は一部見直されることとなり、ゴルフ場利用税については、オリンピック出場選手などの練習に係る課税が無くなりましたが、地方の税収にはあまり影響が出ない形に整理されました。次いで、補正予算・当初予算では、国土強靭化や小学校児童にタブレットを一人一台整備するなど、新機軸も打ち出されており、次号で報告します。

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国政報告(第504号)

 師走に入り、さすがに朝晩の気温も下がってコートの着用を始めました。衆議院の文部科学委員会も11月27日(水)の高大接続(大学入試共通テストなど)の審議を終えて、舞台は参議院に移りました。国会では「桜を見る会」を巡る質疑がもつれて29日(金)は午後1時開会予定の衆院本会議が3時に遅れ、夕刻の新幹線で富山に戻りました。桜を見る会の運営については、近年、招待者の基準など規律が緩んでいたことは事実であり、来春は中止して在り方を見直すという方針は妥当だと思います。また、内閣府の招待者名簿の保管期限も、翌年への接続を考えると1年以上に延長すべきです。その上で、野党等から投げかけられている質問に可能な限り丁寧に答えていく事で説明責任を果たしていくのが筋道と思います。

 地元では、30日(土)に第三選挙区支部と松村謙三先生の精神に学ぶ会の共催で、佐藤勉衆議院憲法審査会長をお招きして時局講演会を開催しました。元総務大臣で、情報通信・放送分野の政策のまとめ役でもある先生からは、5Gへの国の取り組みや地域展開へのアドバイスから現下の憲法審査会の動きに至るまで幅広くお話を頂けました。夕刻は、党射水市金山支部の懇談会に顔を出した後、歯科医師会の後援会総会に出席し、国政報告をさせて頂きました。12月1日(日)は、会長を仰せつかった金沢福光連絡道路整備促進期成同盟会の活動の一環として、馳浩会長代行、佐々木紀国土交通政務官の参加も得て、翌日から冬期間通行止めとなる現道を視察しました。山野金沢市長、田中南砺市長ほか地元の県議、市議、自治会関係の皆さんにも同行頂き、刀利ダムから県境までの難所を含め、現状が把握でき、来年1月に予定されている富山県庁への要請活動につなげていきます。

 2日(月)朝に上京し、午後からは党本部で税制調査会の来年度税制改正項目の「〇×審議」に出席しました。今年の主要な検討項目は、電力会社の地方法人税の課税方式の変更、ゴルフ場利用税の課税対象の縮減などでした。前者については、電力自由化、送配電分離を踏まえ、収入金に課税する方式を一部変更(減税)することになり、後者はオリンピック等競技大会に出場する選手について免除することで決着の見通しです。このほか、沖縄や東北の被災地に関する特別措置も概ね延長が認められました。

 3日(火)には政務調査会の全体会議があり、政府にて策定が大詰めを迎えている経済対策を議論しました。今年度の補正予算と新年度予算を対象に、災害復旧、海外の景気腰折れリスクへの対応、経済成長の後押し等に重点を置いた内容です。私見ですが、本対策により、来夏の東京オリンピック・パラリンピックまで、景気失速を防ぐものと思われます。臨時国会の会期末は9日(月)で、その後は補正・当初の2予算案の編成内容について報告します。

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国政報告(第503号)

 11月も最終週となり、さすがに晩秋の装いとなり、東京でも銀杏の葉がずいぶん黄色くなりました。週末に暇を見つけて我が家の庭にチューリップの球根を植え、春を楽しみにしています。

 臨時国会も12月9日(月)の会期末まで2週間を切り、衆議院では内閣提出案件は法務委員会の1本を残すのみとなりました。私が担当する文部科学委員会では、20日(水)、22日(金)、27日(水)と3回にわたり、一般質疑として、高大(高校・大学)接続、具体的には令和2年度からの大学入学共通テストへの国語・数学の記述式試験導入について議論しました。与野党問わず、委員の皆さんからは、記述式試験の是非や、採点を民間業者に請け負わせることへの懸念事項が指摘されました。萩生田文部科学大臣始め文科省において、一つ一つ丁寧に受け止め、記述式試験については来年度からの導入を前提に、しかるべく対策をとるとの答弁がありました。導入の中止・延期を求める野党の考えには沿わないものの、行政をチェックする立法府の役割は果たせたのでは、と思います。

 先週に戻って、21日(木)は党県連幹部が上京され、本部役員への要望に立ち会ったほか、昼には常任顧問会議も開かれ、来秋の県知事選に向けた職域・地域団体の意向ヒアリングの中間報告を受けました。今後の進め方については、国会議員、県議会議員それぞれに意見を集約し、年末年始に向けて県連としての姿勢を定めて行こうという結論でした。夜は、県商工会連合会の石澤会長ほか皆さんとの懇談会に出席しました。22日(金)は日本橋の県アンテナショップでの高岡市福岡町物産フェアのオープニングに出席し、夜は富山に戻りました。

 勤労感謝の日の23日(土)は、先週の戸出地区に続き、高岡市守山地区で、後援会の国政報告会を催していただき、10年間の国政での活動を支えて頂いた御礼と併せ、国政の現状や地域の国事業について報告しました。次いで射水神社の天皇陛下御即位を祝う初穂曳で挨拶し、夕刻には県社会保険労務士政治連盟の鎌倉会長ほか有志の皆さんの勉強会で講師を務めました。平成25年の総務大臣政務官在任時に関心を持ち、折々に各省庁の取り組みを応援してきた「電子政府」(行政手続きの電子化)について話をする機会を頂き、ハローワークや年金事務所における雇用保険、各種社会保険の手続きをオンライン化する取り組みを説明しました。24日(日)は、今春逝去された佐藤孝志元高岡市長を偲ぶ会の後、高橋現市長の後援会にも出席し、それぞれ挨拶させて頂きました。

 週明けに上京して、25日(月)は氷見市議会自民同志会の皆さん、27日は県内各市町農業委員や町村長の皆さんと懇談する機会を得ました。折しも新年度税制改正の党内議論も始まり、補正予算の内容を含め、来週には煮詰まると思われ、次号で報告します。

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国政報告(第502号)

 先週は御代替わり関連の行事にて、14日(木)に大嘗祭、16日(土)に大饗の儀に参列する機会を得ました。大嘗祭には、夕刻皇居に伺い、一度目の「悠紀殿供饌の儀」が午後6時半頃から9時過ぎまで、二度目の「主基殿供饌の儀」が翌15日(金)御前零時半頃から3時過ぎまで執り行われました。儀式のために皇居内に特別に築かれた大嘗宮の中の幄舎(テント状の建物)から遠目に殿内の儀式の進行を見守りました。途中、天皇陛下が出入りされる際に、高岡市福岡町で製作された「御菅蓋(おかんがい)」が頭上で揺らぐ姿を確かめることができ、嬉しかったです。夜も更けるにつれて気温も下がり、厳粛な行事を終えて空を見上げ、「明けの明星(金星)」の輝きが心に残りました。大饗の儀では、両陛下御出席の下、悠紀地方となった栃木県、主基地方となった京都府でそれぞれ産した新穀で醸造された白酒、黒酒(植物の炭で着色されたもの)とともに料理を頂き、宮内庁楽部の舞を鑑賞しました。一連の行事に参列し、貴重な機会を得たこと、支援頂いている皆様に感謝申し上げ、改めて令和の時代の国づくりに努力する決意を新たにしています。

 17日(日)、地元では伏木富山港新湊地区の中央埠頭再編整備事業の着工式典に出席した後、高岡市戸出地区にて国政報告会を開催し、上記の感謝と想いを聴衆の皆様に伝えました。港湾事業については、バルク貨物を扱う岸壁の水深を10mから14mに増深し、5万トン級の船舶の荷捌きの効率化を目指すものです。

 一方、国会では担当する文部科学委員会で15日に給特法の3日目の質疑があり、討論、採決の結果、可決すべきものとして19日(火)の本会議に上程、可決して参議院に送付されました。委員会では野党側の精力的な質疑により、教員の在校時間を着実に減らし、1年単位の変形労働時間制が休日のまとめ取り以外の目的に悪用されないよう、省令・通達等でしっかり方向付けすることが確認され、附帯決議にまとめられました。残念ながら、採決には野党側会派の立国社、共産の同意が得られず、委員長職権で行うことになりましたが、附帯決議には共産以外の与野党会派の賛成が得られ、まずまず実のある審議になったものと思います。本会議では、委員長報告のために与党に回って初めて登壇する事となりました。

 次いで20日(水)の委員会は、一般質疑として、高大(高校・大学)接続、具体的には令和2年度からの大学入学共通テストへの国語・数学の記述式試験導入について議論されました。今後、22日(金)、27日(水)と質疑が予定されており、議論が深まることを期待しています。このほか、首里城火災を受けての沖縄振興調査会の復元決議や、各種団体の予算・税制要望への対応など、慌ただしくも充実感のある毎日です。補正予算を始め、新年度に向けての政策の議論もフォローしていきます。

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国政報告(第501号)

 臨時国会の審議もたけなわ、この一週間は文部科学委員会が活動の中心になりました。これに先立つ先々週の3日(日)は例年通り、南砺市福野地区の南砺菊まつり高岡市二上地区の万葉社会福祉センター祭り高峰譲吉顕彰祭に出席しました。4日(月)に上京し、6日(水)の沖縄一日出張の後、7日(木)の本会議にて「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(給特法)の一部を改正する法律案」の趣旨説明、質疑があり、8日(金)に委員会で審議入りし、与党質疑を終えました。

 本法案は、「教員の働き方改革法案」と呼ばれ、近年在校時間が伸びる一方の小中学校の先生方の教育以外の業務の負担を減らし、子どもたちの教育に専念できる環境をつくる目的で立案されました。まず、在校時間の上限を月45時間、年間360時間として、「業務量の適切な管理等に関する指針」として文部科学大臣が定めて公表し、自治体の教育委員会を通じて各学校で部活の指導など授業以外の教員の負担軽減の工夫を促します。また、選択制として一年単位の変形労働時間制を導入し、学期中の勤務時間を延ばし、その分で夏季休暇等の間に「休みのまとめ取り」ができるようにします。

 委員会では12日(火)に参考人質疑を行い、これも踏まえて13日(水)から野党側の質疑に入りました。論点は、法案が真に実効ある負担軽減の手立てとなり得るか、また、教育委員会や学校が具体的に取り組むべき施策は何か、です。一年単位の変形労働時間制は、民間では労使間の協定締結が条件とされる一方、公務員は勤務条件を一律に条例で制定するため、個々の具体的な事情が制度に適切に反映できるのか、と質されました。萩生田文部科学大臣からは、法案成立の暁には立法趣旨を現場へ正しく浸透させ、負担軽減の具体的取り組みを促すとの決意の答弁もありました。15日(金)に引き続き質疑を続け、委員会としての議論を深めていきます。

 一方、地元では、週末の9日(土)に南砺市で開催された全日本菊花連盟の全国大会で挨拶の後、党射水市連作道校下支部中村税務みらい経営所50周年針山健史県議県政報告会と顔を出しました。10日(日)は上野通子文部科学副大臣・参議院議員を講師にお招きして、党第三選挙区女性部研修会を開催しました。SDGs(持続可能な開発目標)や第4次産業革命など、新たな時代の潮流を受けて、人間が幸せに過ごしていける地域社会づくりに向けて貴重な施策提言を頂きました。

 東京での11日(月)には竣工間近の新国立競技場を委員会視察し、13日(水)には党沖縄振興調査会で首里城復元に向けて宮腰先生を座長とする小委員会が設置される事となり、決議もまとまりました。一方、総理主催の「桜を見る会」は、招待基準が不透明で、来年の開催が中止されました。多事の中、目を凝らし、報告を続けます。

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国政報告(第500号)

 平成21年8月30日(日)の初当選以来、4期10年余り、毎週一回の国政報告も500号に到達しました。この間の皆様のご支援に厚く感謝申し上げ、引き続き、国政の現場で見聞きし、感じたことを、自分なりの視点で綴っていこうと気も新たに臨みます。

 第200回となる今臨時国会も早一か月が過ぎ、文部科学委員長を中核とする今の国会・党での仕事にも慣れてきました。党では選挙制度調査会、沖縄振興調査会の事務局長に1年ぶりに復帰したほか、財政再建、文化立国、情報通信、地方制度、水産など従前から関心を持って参加していた会議に参加を心掛けています。

 前号の後、10月31日(木)に河井克行法務大臣が公職選挙法に抵触か、との週刊誌報道を受けて辞任しました。先の菅原経産大臣に続き2人目で野党の反発もきつく、本11月6日(水)と8日(金)に衆・参それぞれ予算委員会の集中審議が持たれる事となりました。安倍総理から任命責任について国民の皆様へのお詫びがありましたが、政治家本人の言行に係る疑念については本人の説明責任が基本であり、個々に自らを律する努力が大切だと痛感します。

 11月1日(金)未明、沖縄県那覇市の首里城で火災が発生し、平成に復元された正殿など主要な建物が焼失してしまいました。次いで朝には羽生田文部科学大臣から、2020年度の大学入学共通テストから英語の民間資格・検定試験を活用する新制度の導入を延期する発表がありました。東京オリンピックのマラソン・競歩競技の会場を東京から札幌へ移す決定も含め、文部科学委員会が所管する分野で重要なニュースが相次ぐ事態となっています。

 大学入試での民間英語試験の活用については、先週30日(水)の委員会質疑でも問題点が指摘されていました。羽生田大臣にて準備不足で混乱が避けられないと判断され、2024年度まで延期し、向こう1年間をかけて制度自体を再検討する旨、表明がありました。委員会では先に決めた通り、5日(火)に関係者を4人お招きして参考人質疑を行いました。英語について、今後は「読む・書く・聞く・話す」の4能力を評価する必要について、意見は一致しましたが、その方法について、民間試験の活用を公平・公正にできるか、加点型の活用か資格型の活用か、など様々な意見があり、今後1年間の検討を丁寧かつ納得できる形で進める必要があります。

 首里城には、党沖縄振興調査会の小渕会長と幹部議員で6日に出向き、火災の現場を確認するとともに、党沖縄県連や地元経済界の皆さんともお会いし、思いを聴かせて頂きました。原因究明と再発防止はもちろん、沖縄の皆様が気持ちを寄せ、観光資源でもある大切なシンボルを如何に再建していくか、私も持ち場で努力して行きます。明7日(木)は本会議で「教員の働き方改革法案」の趣旨説明の予定で、文部科学委員会の審議も佳境を迎えます。

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