国政報告

国政報告(第499号)

 先週末の25日(金)は、22日(火)の即位礼正殿の儀に引き続く饗宴の儀(2回目)に出席のため、再び皇居に出向く機会を得ました。その後、運転再開成った北陸新幹線に乗って、地元に戻ることができました。平成27年春の開業から4年半、すっかり馴染んだ所での今回の運転休止で改めて高速大量定時輸送を特徴とする新幹線の利便性を実感し、JR東日本・JR西日本社の努力に感謝しています。来る文化の日の連休時には、早くも臨時列車を走らせる由、一歩一歩の着実な回復を願っています。一方、日本の東の太平洋を北上した台風21号の影響で、関東から東北にかけて、再度の豪雨災害に見舞われ、死者、堤防決壊、など新たな被害が発生しました。お悔やみを申し上げ、政府・与党ともに先の台風19号と併せての災害対策を進めている旨、報告します。29日(火)には激甚災害の閣議決定もなされました。

 地元で26日(土)朝は県幼稚園・こども園振興大会午後は高岡市の私立いずみ幼稚園の創立50周年式典・祝賀会に出席の後、再び新幹線で上京しました。あくる27日(日)、穏やかな中にも新鮮な空気が張り詰めた港区にて沼健太郎・萌絵さんの結婚披露宴に出席しました。地元出身の沼さんには、10年前の最初の総選挙の時、大学の夏休みを利用して選挙事務所を手伝って頂いたご縁で、お招きに与かりました。ご両人の学校の同級生、職場の同僚の皆さんが多数出席されていて、久々に若さを感じる良い時間を過ごさせてもらいました。二人はそれぞれ、情報通信系、コンサルタント系の会社に務めていて、「第4次産業革命」を担っていく人材とお見受けしました。良き家庭、良き仕事を、そして沼さんにはふるさとにも心を寄せてほしいな、と願っています。

 週明けの28日(月)は日程に余裕があったので、大阪に出向き、社会人野球第45回日本選手権大会のNTT東日本・伏木海陸運送戦を観戦する機会を得ました。前評判を覆し、優勝候補のNTT東を伏木海陸が1点リードして9回裏を迎える展開となりました。延長10回で逆転負けとなるも、善戦と言える頑張りでした。

 国会では30日(水)、文部科学委員会が開会され、先週の大臣の所信的挨拶を受けて、5時間半の質疑がありました。2020年度の大学入学共通テストから英語の民間資格・検定試験を活用する新制度を巡って議論が深まりました。冒頭、羽生田文部科学大臣から自らの「身のたけ」発言について改めて撤回・謝罪があり、与野党委員の質問では試験の実施場所の公平性、受験生の経済的負担などの懸念点が指摘され、大臣も答弁で混乱が拡大すれば柔軟に対応する可能性に言及されました。委員会では、11月5日(火)に関係者を招いての参考人質疑を行うことに決し、引き続き言論の府としての役割を果たすべく努力していきます。

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国政報告(第498号)

 秋の青空の下、わずかに色付いた国会前の銀杏並木に目をやりながら、本号を綴っています。昨22日(火)は即位礼正殿の儀に参列する機会を頂き、天皇陛下のお言葉を拝聴しました。朝から雨風の強い天候でしたが、儀式の行われる午後1時直前からにわかに雨が上がり、日も射してきて、「令和」の幸多き船出を予感させるひと時でした。外国からの賓客も大勢参列される中、厳粛かつ華麗、また意義深い時間を過ごさせて頂きました。

 23日(水)の今朝は、今国会最初の文部科学委員会が開催され、私の委員長就任挨拶の後、萩生田文部科学大臣、橋本オリ・パラ担当大臣ほか担当副大臣・政務官の所信的挨拶を聴取しました。この後は、所信を受けての一般質疑、案件審議へと進んで行きます。本会議も24日(木)に日米貿易協定の趣旨説明・質疑が予定されており、御代替わりの行事をはさみながら進んでいきます。

 一方、台風19号に伴う各地の被害は徐々に全貌が明らかとなり、安倍総理から激甚災害指定や補正予算の早期編成について方向性が打ち出されています。上越妙高・長野間で運休となっていた北陸新幹線は、JR東日本・JR西日本社の懸命の努力により、25日(金)から通常の9割方の運転本数で復旧する事となりました。新高岡駅停車の臨時かがやき号については、当面見合わせが続きますが、まずは沿線全体の立場が優先されるのは当然で、復旧に感謝しつつ、今後の運転再開を願いたいと思います。台風19号については、党の非常災害対策本部も逐次会合を開き、各議員の地元での諸問題を政府に伝え、対策頂いています。21日(月)の会合では、17日(木)の北陸信越ブロック両院議員会での決議の内容を代表して報告しました。今回の災害を見ると、堤防、ダム、遊水池など整備を進めてきた河川では、溢水、氾濫、破堤などを免れた一方、整備途上の地域や、河川の中流域(長野県、福島県)で大きな被害が出ています。改めて、国土強靭化の一環として降雨予測に基づく中長期的な河川整備の計画を立て、地道に実行するとともに、災害時の避難行動を周知させていく事が大切だと痛感します。

 先週に戻り、18日(金)は富山空港行きの飛行機で地元に戻り、19日(土)は南砺市で社会福祉法人マーシ園の設立60周年記念式典NPO法人善徳文化護持研究振興会の設立総会に出席しました。後者は城端別院善徳寺に残る1万点余りの古文書や史料の調査解読に民間の立場で取り組むもので、行政の支援も期待されます。その後、党射水市連片口支部総会にも顔を出しました。20日(日)は、高岡市で県主催の木曽義仲と巴御前に係る講演会の冒頭で挨拶の後、久しぶりに瑞龍寺八丁道おもしろ市の開会式に出席しました。地域で住民の皆さんが多彩な活動を主体的に進めておられることに改めて感銘し、良い形での応援を心掛けて行こうと思いました。

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国政報告(第497号)

 12日(土)から13日(日)にかけて、関東から東北を縦断した台風19号は、大量の降雨をもたらし、長野県の千曲川や福島県、宮城県の阿武隈川が決壊するなど甚大な被害をもたらしました。17日(木)朝現在の内閣府のまとめでは、死者65人、行方不明14人、家屋の床上浸水が19,708棟となっています。先月までお世話になった東北の被災地を含め、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災された方々にお見舞い申し上げます。農作物など、さらに被害が明らかになってきており、各省庁を挙げて対策を進めています。富山県では、風水害に加え、北陸新幹線が、千曲川の決壊で長野車両基地に浸水したことから長野・上越妙高間で不通となっており、首都圏とのアクセスが厳しくなっています。JRでは、概ね1~2週間で復旧させる考えですが、車両の3分の1に当たる10編成が浸水の被害を受けたため、運転本数が平時の5~6割に留まる見通しです。当面、富山・小松空港からの羽田便の臨時増便や機材の大型化、米原経由や長岡経由の鉄道の活用など代替手段の強化での対応となるも、観光客のキャンセルなど、影響は免れません。

 党でも、15日(火)、17日と多数の議員が参加した非常災害対策本部の会合があり、被害の現状と政府の対応を聴取するとともに、各議員が地元の実情を踏まえた必要な措置について発言・申し入れを行いました。北陸信越ブロックでも17日に両院議員会を開き、迅速な対応を求める決議を行い、関係方面に要請しました。

 さて、臨時国会の動きは、先週の10-11日(木-金)の衆院予算委員会に続いて、15-16日(火-水)と参院予算委員会が開かれ、台風19号対応を始め、国政上の諸課題所について質疑がなされました。これを受けて各常任委員会も18日(金)以降、順次「店開き」と称して、関係大臣の所信的挨拶を聴取し、質疑を行っていきます。私の関わる衆院文部科学委員会も、与党側の馳筆頭理事と野党側の川内筆頭理事の間で開会に向けた折衝が続いています。

 私については、12日朝に地元に戻り、13日は定塚公民館祭りに顔を出し、14日(月・祝)の朝に新高岡駅を出発して、米原経由で東京に出ました。すっかり北陸新幹線での行き来に慣れてしまったところで、4時間50分の移動時間がずいぶん長く感じられ、改めて新幹線の威力を思い知らされました。東京では、上述の台風19号関連の会議に出席したほか、文部科学、総務関係の党政務調査会の各種会合に出席しました。ラグビーワールドカップ予選では、日本がスコットランドに勝って、決勝トーナメントに進出し、ノーベル化学賞を吉野彰さんが受賞するなど、明るい話題がある反面、神戸市の教師間のいじめ問題など、学校現場では様々な問題が生じています。文部科学委員会での質疑を通じ、より良い行政の展開につながるよう念じて、来週へと進んでいきます。

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国政報告(第496号)

 4日(金)に臨時国会が開会し、冒頭の衆院本会議で文部科学委員長に就任を認められました。文部科学行政は、国の礎となる人材づくりを中心とする分野であり、公正・公平・円満な委員会運営を通じ、実りある議論が展開されるよう努力していきます。最初の仕事は、開会式に出席される天皇陛下のお出迎え、お見送りでしたが、一つ一つが新たな経験であり、大切に過ごしていきます。

 4日2度目の本会議での安倍総理の所信演説を受けて、週明けの7日(月)、8日(火)と本会議にて各党の代表質問がありました。直近の台風15号や豚コレラへの対応に始まり、1日(火)からの消費税引き上げの影響と対応、全世代型社会保障の構築、ロシア・韓国・北朝鮮との外交関係、日米貿易協定、普天間基地移設問題など、国政上の重要課題が網羅的に取り上げられました。関西電力経営陣の金品受領問題、かんぽ生命の不適切営業を巡る日本郵政グループのNHKへのクレームの対応など直近の不祥事や、高齢者の交通事故、あおり運転、児童虐待の防止策、ハンセン病患者への対応も問われました。文部科学委員会関連では、教員の働き方改革の進め方、明年の大学入試からの民間英語試験の採用、あいちトリエンンナーレへの文化庁補助金不交付決定、教育のICT化促進、高等専門学校の育成などが論点となりました。参院でも8日、9日(水)と代表質問があり、今後、論戦は予算委員会に舞台を移します。

 さて、先週末の5日(土)は、朝一番で富山に戻り、大伴家持卿顕彰祭30回を迎えた万葉集全二十巻朗唱の会に参加し、6日(日)は税理士政治連盟の皆さんとの懇談会に出席しました。9月は何となく暑さの残る毎日でしたが、ここへ来て木々も次第に色付き、朝晩秋らしくなってきました。とはいえ、今週末には大型の台風19号の襲来が予報されており、未だ油断禁物のようです。

 内閣から党に戻って、政務調査会の各種会合にも1年ぶりに参加しています。7日と9日の文部科学部会では今国会提出予定の「教員の働き方改革法案」が議題となりました。本法案は、小中学校の先生方が、授業・校務・部活など多くの業務を抱え、児童・生徒の多様な問題に向き合って勤務時間が著しく長くなっている現状を改めようとするものです。教員の勤務時間の上限(残業:月45時間、年360時間)のガイドラインを指針に格上げし、自治体の条例で定めるようにするほか、希望する教員には変形労働時間を適用し、夏休みのまとめ取りなどを容易にします。法案に対し、先生方の業務削減の具体的な取り組み無しには実効性が無いとの意見が多く出され、文部科学省の多面的に努力するとの答弁で了承されました。このほか、水産部会(大和堆付近での水産庁取締船と北朝鮮籍と見られる船の衝突事案など)や財政再建推進本部小委員会など、ブランクを埋めるべく、積極的に出席していきます。

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国政報告(第495号)

 いよいよ明日(4日(金))から臨時国会(第200国会)です。内閣提出予定法案は15本とのことで、夏の人事院勧告を実施する給与法改正案や、教師の働き方改革を進める法案、また、日米貿易協定の批准案などが主たる案件です。1日(火)からの消費税10%引き上げの影響と対応、北朝鮮を始めとする国際情勢、豚コレラ対策、台風被害への対応、関西電力経営陣の金品受領問題など、様々な議論が予想されます。会期は12月9日(月)までの67日間が予定されており、文部科学委員会で頑張っていきます。

 先週末の9月27日(金)は久しぶりに党の農林部会に出席し、豚コレラ対策として関係県の要望を受けて、富山県を含む9県で豚へのワクチン接種を認める農水省の新方針の説明を受けました。ウイルスに感染したイノシシの捕獲や養豚場周辺の防疫対策など、多重的な取り組みでウイルスの蔓延を抑え込み、安心して養豚を営める環境の再構築に、関係者一丸となっての取り組みを期待します。

 地元に戻って翌28日(土)は、高岡テクノドームで開催された「Toyama Gamers Day」のオープニングに出席しました。最近若者世代を中心に人気の、コンピュータ上のソフトウェアで作られたゲームをメインに、魚津と高岡の2会場で情報回線をつないで対戦の機会を設けるなど、次世代通信技術も利用しての集いには多くの観客が詰め掛けていました。29日(日)は慶友会の定時総会があり、川村会長始め、永く支援頂いている会員の皆様に、国政に参画してきたこの10年間を振り返り、国政報告を述べる機会を頂戴しました。初当選時からの公約である射水・小矢部・砺波・南砺・氷見・高岡6市の一体的発展については、国の連携中枢都市圏への指定や、北陸新幹線など骨格となる社会資本整備の進捗を見ています。「地方から始まる新しい国のかたち」については、安倍政権の下、「地方創生」と名付けられた施策が推進され、次世代を育む若い世代が全国津々浦々で自己実現でき、安心して子育てできる環境づくりを目指す「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が進められています。直近の復興庁での仕事まで、自分なりに来し方を振り返り、将来に向けて、財政再建、持続的な社会保障、沖縄の基地問題の解決、東アジアの安定など、国の直面する重要課題の解決に一層努力する決意を申し述べました。

 30日(月)は東京日帰りで、夜は故上田信雅前砺波市長の通夜に参列し、1日(火)は富山県立高岡高等学校の創立記念式典射水市の新湊曳山まつりに出席するなど、久しぶりに地元でウイークデーを過ごしました。2日(水)は再び東京日帰りで、国土交通省富山県人会に出席し、3日(木)朝、(一社)実践倫理宏正会富山地区支部の64周年記念式典の後、三たび上京して臨時国会に備えています。次号は安倍総理の所信演説から報告を続けます。

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国政報告(第494号)

 気が付けば「秋冷の候」に相応しい風情です。台風15号で甚大な被害に見舞われた千葉県でもようやく停電解消が進み、国の特別対策も打ち出されました。10月4日(金)の臨時国会召集前に、災害対策特別委員会での閉会中審査も予定されており、大規模停電の再発防止策など議論される見通しです。

 さて、24日(火)の党総務会で、衆院文部科学委員長候補者に決定頂きました。国会開会後に選任頂く予定ですが、公正・公平・円満な委員会運営を旨として新たな立場で努力していきます。文部科学分野には、これまで教員の確保、学校施設の整備、高等専門学校の活用、宇宙開発、文化財の保存・活用などに関心を持って取り組んできましたが、改めて所管事項を把握し、審議に備えます。

 前号の後、19日(木)は党東海ブロック主催の豚コレラ対策会議に富山県を代表して出席しました。同席された各県の養豚事業者の悲痛な訴えに対し、農林水産省の出席者からも「豚へのワクチン接種の可否を至急検討せよ」との江藤新大臣の指示が披露されました。翌20日(金)には接種する方針が決定されましたが、ワクチンの備蓄が最大でも150万頭分であり、豚への感染が確認された県を優先するとの事で、未感染の富山県では引き続き慎重に対応していかなければなりません。国会議員側も宮腰県連会長を中心に国の対応を注視していきます。

 20日は久しぶりにJR西日本本社を訪問し、北陸新幹線「かがやき」の新高岡駅停車へのご配慮に御礼を述べました。JR西日本と地元で協力して取り組む集客事業の効果もあって、新高岡駅の乗車人員は緩やかながらも着実に増えており、このまま3年半後に予定される敦賀開業時の見直しにつないで行く事が肝心と思います。夕刻高岡に戻り、21日(土)は高岡でクラフト・コンペミラレ金屋町の開会式富山県山・鉾・屋台・行燈祭交流会の総会に出席の後、南砺市で安達孝彦県議の後援会で挨拶しました。22日(日)は久保健三元氷見市議会議長桧物和弘元新湊市議会議長の叙勲祝賀会に出席し、秋分の日の23日(月)は高岡市福岡地区のつくりもん祭りの開会式伏木地区の大伴家持卿顕彰会総会に出席するなど、久しぶりに地元での週末をしっかり過ごしました。

 24日に上京して南砺市議会自民クラブの皆さんの訪問を受け、25日(水)は日本ウルグアイ友好議員連盟事務局長の谷公一先生のお誘いで、岩手県釜石市の鵜住居復興スタジアムでのラグビーワールドカップ、ウルグアイ・フィジー戦を観戦しました。復興庁でご縁が深まった東北への通算70回目の訪問は、応援したウルグアイ・チームが堅実なプレーで体力に勝るフィジーを破り、地元の子供たちの熱い声援とともに深い感銘を受けて帰京しました。

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国政報告(第493号)

 9月13日(金)、内閣改造に伴う副大臣人事があり、復興副大臣を退任しました。昨年10月の再任以来11か月余り、前回と合わせて2年弱、東日本大震災からの被災地の復興の現場に立たせて頂きました。主担当の宮城県はもとより、岩手県、福島県を含め、出張は67回となり、青森県八戸市、岩手県洋野町から福島県いわき市まで、太平洋沿岸を中心に43市町村に伺い、当面する課題を把握し、解決に努力してきました。発災から8年半が経過した現在、岩手・宮城など地震・津波被災地域では、ハード面の復旧が完了に近づき、三陸自動車道も令和2年度末までの全線開通予定となりました。原子力災害被災地域の福島の浜通りでも、大熊町の大川原地区が避難解除となり、全町避難の双葉町を含め、帰還困難区域の中でも特定復興拠点では除染作業が進められています。来春にはJR常磐線も全線復旧し、東京・仙台間の特急列車が復活する予定です。

 一方、当初の「復興・創生期間」が令和2年度末までと後1年半に迫る中、地震・津波被災地域では住民の皆さんの心のケアや水産業など生業の復活が課題として残っており、原子力災害被災地域では希望される住民の皆さんの帰還など、復興はむしろこれからが本番という段階です。このため、発災10年以降の復興の進め方について政府・与党で議論が進められ、被災地の皆様のご意見も踏まえ、夏の「与党8次提言」で、現行の復興庁のように、政治がリーダーシップを発揮し、各省庁の司令塔機能を発揮できる組織の設置が打ち出されました。これを踏まえ、政府において年末までに基本方針を改定し、今後の復興の進め方のイメージを明示する予定です。私なりに、この間の議論に関われた事も在任時の財産であり、今後も党・国会側から復興庁の取り組みを応援していきます。

 地震・津波・原子力発電所の事故と、大変厳しい災害に見舞われた被災地の皆さんには様々なご苦労があり、未だ避難を余儀なくされている厳しい状況を深く認識しつつ、そこから復興へと歩む皆さんの力強い姿にも深い感銘を受けました。東北で頂いた元気は地元、富山に持ち帰るとともに、富山の皆さんにも被災地への想いを大事にして頂くよう、努めていきます。

 先週末は14日(土)朝に富山に戻り、15日(日)は地元定塚校下の住民運動会で挨拶の後、夕刻、魚津たてもん保存会会長の海苔洋二さんの叙勲祝賀会に出席しました。海苔さんには全国山・鉾・屋台保存連合会の常任理事も務めておられ、会長としてお祝いを述べました。16日(月)は富山県自治会連合会会長で、高岡市の会長でもある杉江幸男さんの叙勲祝賀会に出席し、長年お世話になった御礼を込めて祝辞を述べました。17日(火)に上京するも、18日(水)は党県連の職域支部・友好団体との懇親会で富山に日帰りするなど、党務中心の新たな環境で、次の役目に備えています。

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国政報告(第492号)

 9月11日(水)、内閣改造の朝の報告となります。昨夕、テレビのニュース速報で小泉進次郎代議士の入閣が報道され、環境大臣に内定とのこと。同期の一人としてお祝いし、大活躍を祈っています。この夏は、7月末の北日本新聞での対談、8月の結婚発表、そして先週の南砺市城端・五箇山来訪と、色々な出来事があった末の38歳の若さでの入閣と、本報告でも話題豊富でした。

 また、今日で東日本大震災から8年半となりました。昨10日(火)には渡辺大臣とともに復興庁で大臣幹部会合に臨み、復興の現況と今後の課題を確認しました。渡辺大臣の下、直面する諸課題に対応しながら、10年後以降の復興の進め方の道筋を明らかにし、各国の在京大使館への訪問を通じて復興五輪に向けて東北の発信を強化できました。福島県浜通りのイノベーション・コースト構想について、国際教育研究拠点の実現を目指す検討会議も立ち上がるなど、着実な歩みを続けた11か月だったと思います。改造内閣では田中和徳代議士の大臣就任が内定し、新たな体制で前進を期します。副大臣人事は13日(金)の予定にて次号での報告となります。

 さて、先週は4日(水)夜に上京して、5日(木)朝は町村の振興を考える議員の会(山口俊一会長)の役員(私は幹事長代行)と全国町村会(荒木泰臣会長)の正副会長との懇談会に出席しました。年末の予算編成に向けた地方財源の確保や、地方創生への取り組み強化など意見交換しました。午後には県立高岡支援学校の生徒の皆さんが国会見学に来訪されました。7日(土)は在京当番日で、8日(日)朝に富山に戻り、陸上自衛隊富山駐屯地の創立57周年式典に出席の後、南砺市利賀で開催中のシアター・オリンピックスにて「マクベス」(ラタン・ティヤム監督)を観劇しました。インドの劇団で、言語も全て現地語でしたが、俳優の皆さんの迫力はしっかり伝わってきました。鈴木忠志芸術監督にもお会いでき、国内外から順調に観客が利賀の地に訪れているとの事、残り半月の盛り上がりも期待できる状況でした。

 8日の夕刻から首都圏は台風15号の影響が厳しくなり、9日(月)明け方に上陸した千葉県を中心に猛烈な風で大きな被害が出ました。特に停電については3日目の今日も木更津周辺など46万戸で復旧のメドが立たないそうで、ご苦労されている皆様にお見舞い申し上げます。交通機関が乱れていた月曜昼に東京に戻り、内閣改造をにらんで復興庁と議員会館を行き来するいつもの一週間が始まりました。一方、富山県内で心配されている豚コレラについて、常願寺川を越えて新たに立山町で感染したイノシシが発見されるなど、予断を許さない状況が続いています。農水省も逐次様々な防止策を打ち出していますが、県内の養豚農家に実害が生じないよう、緊張感を持って注視していきます。

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国政報告(第491号)

 9月に入りましたが、富山も東京も先月後半から局地性の激しい雨にしばしば見舞われ、小矢部市から高岡市福岡地区を流れる黒石川が溢水し、周辺の農地に被害が出ています。お見舞い申し上げ、関係地方議員と一緒に早期改修を働きかけていきます。

 今週はとりわけ盛り沢山な一週間でした。まず、29日(木)は富山新港の国際物流ターミナルで国交省主催の「シベリア鉄道による貨物輸送パイロット事業出発式」に東京から日帰りで出席しました。ウラジオストクとのコンテナ航路を利用し、モスクワや欧州への最短物流ルートを形成しようと県も注力している取り組みで、今年度は国と共同での民間支援が実現しました。30日(金)は富山に戻って、金沢福光連絡道路整備促進期成同盟会総会に出席しました。南砺市と金沢市を結ぶ県道金沢湯涌福光線の県境部分の整備を求めて来た会の長年の活動をさらに前進させるべく、石川一区選出の馳浩代議士のご指導の下、私が会長、馳先生が会長代行に選任される運びとなりました。副会長を務められる南砺・金沢両市長とも協力して目的達成に努力します。夕刻には「南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ2019」の閉会セレモニーで挨拶させて頂きました。

 31日(土)は高岡市横田地区恒例の「夏のカーニバル」武田慎一県議のゴルフコンペ表彰式に顔を出し、1日(日)は休養の上、上京、2日(月)は30回目の東北出張にて盛岡市に出向きました。まず、「岩手県こころのケアセンター」に伺い、運営を担われている岩手医科大学の祖父江学長、酒井センター長、大塚教授他皆さんから説明を受けました。大震災から8年半経った今も、被災地では様々な心や身体の変調に悩む方が多く、中長期的に寄り添う取り組みの継続が求められています。人間が大きな災害の打撃からどのように回復していくのか、という問題にはまだ明確な答えが出ておらず、「心のケア」は今後の復興行政の重要なテーマです。続いて、第4回復興五輪連絡調整会議に出席し、岩手・宮城・福島3県の東京オリンピック・パラリンピックへの取り組み状況を聴きました。聖火リレーの県内ルートも決まり、ホストタウンの市町村も増えるなど、機運の高まりが感じられ、復興庁としても応援していきます。

 2日夜に再び富山に戻り、3日(火)は九州比例選出の宮路拓馬代議士に来県頂き、射水市で党「ふるさと対話集会」を開催しました。市連四方支部長、永森県議、八嶋県議、高橋大門支部長他皆さんと新湊漁港(水産業)、布目沢地区(農業)にて直面する課題について意見交換しました。4日(水)は7月末に続いて小泉進次郎代議士を迎え、田中南砺市長、武田慎一・安達孝彦両県議、岩田元城端町長の案内で城端、平(相倉)、上平(菅沼)地区を巡りました。小泉先生には、合掌造りの風景に「日本らしい日本」を感じたとのコメントを頂き、多彩な一週間の締めくくりとなりました。

(追記)4日、国交省が対面2車線の高速道路のうち、約880キロを優先して4車線化整備する方針を明らかにし、東海北陸自動車道で残っていた南砺スマートインター・清見間が全て対象となりました。嬉しく思い、早期完成に向けて一層努力します。

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国政報告(第490号)

 先週の22日(木)は、東京から京都へ日帰り出張し、第69回全国高等学校PTA連合会大会に出席しました。1万人の参加者の皆さんに復興庁としてあいさつの機会を頂き、被災地の現状や風評払拭の取り組みについて説明し、福島県への教育旅行をPRしました。牧田射水商工会議所会頭が会長を務めておられ、同席された西脇京都府知事も元復興事務次官だったご縁も感じました。東京電力福島第一原子力発電所の事故に起因する海外諸国の我が国産品に対する輸入規制は未だ22か国で残っており、復興庁では各省庁と協力し、科学的な事実に基づく正確な情報発信を通じてその撤廃を粘り強く働きかけています。国内においても様々な場面を通じて風評払拭の努力を続けます。

 23日(金)は東京の大学見学に併せ、国会を見学した県立新湊高校、小杉高校の2年生の皆さんを堂故先生と一緒に迎えました。県連各支部政調会長の皆さんとの昼食懇談会の後、富山に戻り、夏野砺波市長の後援会総会に顔を出しました。24日(土)に退職公務員連盟富山県連の皆さんの要望懇談会と向栄一朗前県議の感謝の集いに出席し、25日(日)は朝一番で裏千家淡交会高岡青年部の納涼茶会にて、地域の伝統工芸の技を生かし、稔りの秋をイメージしたしつらえでの一碗を楽しみました。

 25日の午後から日帰りで上京し、NHKホールで「東京2020パラリンピック1年前カウントダウンセレモニー」に復興庁から出席しました。大会組織委員会の森喜朗会長のあいさつでは、オリンピックと同一の組織委員会が大会を運営する意義を強調され、共生の理念を具現化すべく、機運醸成を呼びかけられました。復興庁も、「復興五輪」を実現する中でPRに務めていきます。

 26日(月)に富山での墓参りを済ませ、夜に上京、27日(火)は高岡市議会自民同志会の皆さんの訪問を受けました。8月も最終週で、各省庁の予算要求内容が逐次配付されます。財政再建に計画的に取り組む中で、国として解決すべき課題にいかに歳出を振り向けるのか、地方財政への影響は問題ないか、自分なりに吟味しています。復興庁においても、28日(水)の幹部会議を経て、同日、党東日本大震災復興加速化本部にて、「復興・創生期間」最後の年度となる令和2年度予算要求の説明に臨みました。教育、医療、水産業など被災地の実情を把握し、ニーズを反映させた予算となるよう、冬の編成に向けて着実な取り組みを求められました。

 夕刻、横浜に出向き、TICAD7(第7回アフリカ開発会議)のレセプションに出席して、「海外発信プロジェクト」の一環として、各国の高官に復興の現状と支援への感謝を伝えました。現場主義で被災地の現状に向き合い、グローバルに風評払拭に取り組む事が私たち復興庁の使命であり、前進を続けていきます。

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