国政報告

国政報告(第329号)

 連休後半を富山で過ごし、7日(土)は高岡ねがい道駅伝の出発式党新湊支部の総会、8日(日)は野上参議院議員の事務所開き党利賀支部の総会に出席し、9日(月)の臨時かがやき536号で新高岡駅から上京すると、梅雨の走りを思わせる蒸し暑さでした。高岡の若手経済人が中心となって始まったねがい道駅伝も4回目となり、参加者、周囲のサポートともに厚みを増し、まちに活気を吹き込んでくれる事を嬉しく思います。また、連休明けの月曜の新高岡駅では、関西方面へ修学旅行にでかける中学生の皆さんがつるぎ号に乗車するため、反対ホームにたくさんいました。若い力で新幹線利用に一役買ってくれるのは頼もしいですね。

 9日の午後は、石川3区選出の北村茂男代議士と一緒に小矢部市・津幡町の首長・議長さん達の国道8号倶利伽羅トンネル更新事業採択の御礼で国土交通省の関係部局を回りました。現在のトンネルは、以前、旧国鉄が使用していたものを道路に転用したものです。半世紀近く、富山・石川両県を結ぶ大動脈としての役割を果たしてきましたが、今日的には狭く、事故・渋滞の危険性もあり、両市町から更新の要望が強く挙がっていました。3月末のルート決定に続き、新年度予算で早速手当て頂けたことを感謝しつつ、今後の事業促進をお願いしました。

 11日(水)には、「2020年以降の経済財政構想小委員会」を開催し、先の総論、「レールからの解放」に続き、「厚生労働行政のあり方について」という提言を取りまとめました。我が国の一般会計予算の4割強を占める厚生労働分野の制度改革は、今後の財政再建の核であり、その担い手たる厚生労働行政が軽やかに展開できる仕組みづくりは、改革の実を挙げるためにも欠かせません。国会における厚生労働委員会の審議時間や、大臣の答弁回数も、他省庁を大きく上回っていることから、組織の分割・再編や、複数大臣制等の組織の見直しを、国会における審議の在り方を含め、見直し、改革するべきとの結論に達しました。詳細の議論は、党内の適当な部署でお願いすることとして、早急な対応の必要性を、上部組織である財政再建特命委員会の稲田委員長(政調会長)に提言しました。このあと、小委員会では各論の議論を進めることとしていて、第1回として、新卒一括採用や定年制など単線的な働き方を見直す視点でヒアリングを行いました。

 12日(木)の本会議では、国会同意人事と10案件の採決が行われました。総務省を始め、各省庁の案件の大半は成立の見込みとなっていますが、TPP関連案件のほか、法務省・厚生労働省の案件に持ち越しのものが目立ちます。13日(金)には熊本・大分の地震対策として、補正予算案の上程が予定されており、17日(火)にも参議院で可決成立の見込みです。月末には伊勢・志摩サミットも予定され、残りわずかな国会日程ですが、有効にとり進めていきたいです。

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国政報告(第328号)

 前号を仕上げた後、衆議院は4月28日(木)の本会議で各委員会で審議を終えた内閣提出案件を採決、参議院に送付し、大型連休に入りました。衆議院の定数是正の法案も可決し、衆院議長の諮問委員会の答申を踏まえ、次回の2020(平成32)年大型国勢調査の結果を用いてアダムズ方式で定数を設定する事とし、当面は小選挙区を6減、比例定数を4減して議席総数を465とする自公与党案を参議院に送付しました。世論上も賛否は割れているようですが、昨年は議院運営委員会に所属し、佐々木先生を座長とする委員会の審議の途中報告も都度に受けた立場から、私はこの案に賛成です。本法案が成立すれば、「一票の格差」を巡る違憲訴訟も不要になります。かくて、衆議院は「格差2.0倍」以下が区割りの根幹をなす訳です。参議院については、全国知事会が各県最低一人は必要との意見を出しておられますが、私もそうすべきと思います。この場合は、憲法を改正し、参議院の区割りの条件に格差以外の事項が存在する事を明記すべきです。この主張は、憲法改正の必要性の一例ともなり得ます。

 さて、連休前半は、29日(金)に伏木赤十字奉仕団の総会30日(土)は党射水市連大門支部の総会に出席し、5月1日(日)は久方ぶりに日曜の高岡御車山祭で、恒例の勢揃い式に立ち会って前半が無事終わりました。もっとも、熊本・大分では余震が続いており、被災地にお見舞い申し上げます。

 来週から通常国会も残すところ3週間余です。衆議院での案件審議も、来週中が最後のヤマ場で、13日(金)には地震対応の補正予算案が提出される予定です。党政務調査会の活動も会期末で一区切りとなります。既に、来年度の沖縄振興予算についての提言、「レールからの解放」(2020年以降の経済財政構想小委報告)、文化GDP拡大に向けての提言、とそれぞれ取りまとめが終わり、北陸新幹線敦賀以西ルートPTも、国土交通省への調査対象路線の依頼を済ませました。後は、2020年小委で厚生労働行政のあり方についての議論をまとめる予定です。政府・与党全体の動きとしては、来年度予算編成に向けての「骨太の方針」等を、例年より前倒しして5月中に閣議決定する予定であり、私の立場では、これらの提言・報告をできるだけ「骨太の方針」に盛り込むように、党の各種会議で努力する事が務めになります。

 安倍総理のもと、私たちが再び政権を担わせて頂いて3年4カ月、内政・外交面で、持続的な成長、税・社会保障一体改革、オリンピック・パラリンピック招致など確かな成果も挙げてきています。しかし、デフレからの完全な脱却、消費税10%への引き上げの可否、沖縄の基地問題、韓国・中国・ロシア・北朝鮮との外交の展開など、未だ道半ばの課題も数多く残されています。これまでの実績を土台に、緊張感を失わずに残された課題に取り組んでいく決意で夏の参議院選挙に臨むべく、持ち場で努力して行きます。

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国政報告(第327号)

 熊本地震は、震度こそ小さくなってきているものの、余震が引き続き、4万人近い方々が避難をつづけておられる由、政府も激甚災害に指定するなど、状況の変化に応じて対策を進めています。先週末には安倍総理から補正予算編成の指示があり、来月中旬の国会提出に向け、作業が進められます。地震への対応については、26日(火)の衆院総務委員会の一般質疑でも取り上げられ、党総務部会でも、27日(水)に総務省の対応について報告を受けました。消防の皆さんの初期出動に始まり、通信インフラの確保、他自治体からの応援職員の派遣と、東日本大震災の経験も活かして必要な措置が取られており、今後は地方税財政面での支援を検討して行かなければなりません。

 通常国会は、既にTPP協定・関連法案を継続審議扱いとしており、残る会期は熊本地震への対応を中心に、案件処理を進める事になります。今後、被災地において雇用や経済面での影響が深刻化するようなら、参議院選挙後の夏の臨時国会での対応も考えなければなりません。また、宇土市庁舎を始め6つの自治体で、庁舎が被災して役場機能の移転を余儀なくされており、今後は学校に続き、自治体庁舎の耐震化を急ぐ必要があると思います。

 週末の地元では、23日(土)、高岡の射水神社と二上射水神社の春季祭礼に参列しました。後者のご神体である国の重要文化財、「男神坐像」が、文化庁から、今夏イタリアのローマで開かれる仏像展への出品を要請され、文化財としての評価の高まりに氏子の皆さんも大いに盛り上がっての祭事となりました。二上社では高岡御車山祭の原型と言われる県の無形民俗文化財、「築山行事」が恒例行事となっており、今年も厳かに催行されました。夜は党大島支部の総会、24日(日)は富山市で、3月の党大会で表彰を受けられた皆さんを囲む夕食会に出席しました。深夜には、北海道5区の補欠選挙の結果が判明し、応援していた和田義明氏が1万2千票差で当選を果たし、参院選に向けて幸先の良いスタートが切れました。

 25日(月)は、同期の伊東良孝議員の後援会の皆さん約百名が北海道東部から北陸・東京と旅行の途上、高岡大仏でお出迎えの後、午後、党財政再建特命委員会に合わせて上京しました。過日「2020年経済財政構想小委」で総論として取りまとめた内容を報告させて頂きました。先輩議員の皆さんから小委の活動への労いと合わせて貴重なコメントを頂き、27日(水)の小委にて披露しました。小委の活動は各論に入り、まずは社会保障・雇用分野の行政を担当する厚生労働省が、業務が多岐にわたり、制度改革の速度が鈍っているのでは、との問題意識で「厚生労働行政のあり方」をテーマに議論しています。今後は、「レールからの解放」に記した、2020年以降の「国のかたち」に即した制度改正の方向性について議論を詰め、秋の提言に向け、積み上げて行く予定です。

 また、27日には敦賀以西の新幹線ルート検討PTの15回目も開催され、小浜ルート、米原ルート、舞鶴ルートの3案について、国土交通省鉄道局に具体の調査を依頼しました。このように、政務調査会の各パートの活動もそろそろ取りまとめの時期となり、会期末まであと1カ月、新緑とつつじの花に囲まれて仕事を続けます。

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国政報告(第326号)

 先週の報告を仕上げた後、14日(木)に始まった熊本地震は、16日(土)未明の本震で被害が大きくなり、多数の死傷、避難の方々が出ておられます。亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災された方々にお見舞いを申し上げます。余震がなかなか収まらない中ですが、被災者救出、インフラの復旧、支援物資の配送など、対策は一歩ずつ進んでおり、現地の皆様のご苦労が少しでも早く、軽減されるように念じています。党でも連日、事態の推移と対応の報告がなされており、総務省でも被災自治体への普通交付税の繰り上げ交付を決定するなど、対応を強化しています。

 富山での週末は、16日(土)に大伴家持卿顕彰会の春の献花祭を主催し、夕刻には自民党南砺市上平支部の総会に出席しました。17日(日)は、第三選挙区支部総務会に先立ち、山東昭子前参議院副議長に来県頂いて講演をお願いする日でした。思いもよらぬ春の大風で、北陸自動車道が通行止め、北陸新幹線も架線に飛来物がかかって運転見合わせとなる中、山東議員を乗せた飛行機は富山空港上空から滑走路への着陸を試みましたが果たせず、東京に引き返すことになりました。講演会は、短く歓迎の挨拶をするはずの野上堂故が、お詫び方々各15分間のミニ国政報告をすることで、出席者にお許しを頂きました。

 17日の夕刻に上京し、高岡市博労地区の皆さんと懇談、18日(月)は新宿区市ヶ谷にある防衛省の見学に同行しました。昭和45年に作家の三島由紀夫が立てこもり事件を起こした建物も保存されており、当時の刀の傷なども紹介頂きました。見学ツアーは、ウィークデーの午前・午後の2回で、個人でもOKです。

 今週の国会は、TPP関連案件が衆議院で継続審議扱いとなり、他の案件の処理が進みました。21日の本会議ではいっきょに10件の法律・条約案を可決し参議院へ送付できました。所属する総務委員会では、国の行政機関の持つ個人情報を加工して匿名性を帯びたデータを申込者に提供する手続きを定める法律を審議し、21日(木)に採決に漕ぎ着け、内閣提出案件の処理を終えました。後半国会の焦点だったTPP案件が先送りとなった以上、その他の内閣提出案件を一件でも多く成立させる事が与党側の目標となります。

 また、衆議院の定数是正問題は、22日(金)の本会議で与野党がそれぞれ提出した公職選挙法改正案が審議入りし、今国会中の成立を目指します。いずれも、議長の下に置かれた第三者委員会で慎重に議論、まとめられた考え方に沿い、国勢調査の人口をもとに、「アダムズ方式」で議員定数を算出するもので、平成32年の国勢調査以降は同じ結果となるものです。当面の定数の考え方に違いはあるものの、究極は同じ結果となり、最高裁の判断に沿って今後問題の生じない解決ができそうです。

 会期も残す所約40日間、景気対策・補正予算の有無、来春の消費税増税の取り扱いなど経済・財政政策の基本的方針が問われており、24日(日)の衆院補欠選挙の結果も気になる所ですが、持ち場の会議をしっかり回しながら大きな流を見詰めていきます。

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国政報告(第325号)

 季節は桜から新緑へと進む中、週末の9日(土)は高岡で5回目となった千保川さくらクルーズの出発式に顔を出しました。高岡の町中を流れ、歴史を刻んできた千保川を大切にしようと、環境美化や歴史探訪など多彩な活動を続けている有志の皆さんが、桜の季節に川に一層親しんでもらおうと始められた粋なイベントもはや5回を数えました。満開の桜に良いお天気で最高の状態でした。

 また、9日は城端支部10日(日)は平支部と、党組織の総会があり、挨拶・国政報告をさせて頂きました。平地区では、近年子どもの数が増えており、保育所の定員30名に対し、今春の入所が42名だそうです。上平地区と統合した小学校・中学校の入学者も増え、相倉の世界遺産の合掌集落は外国人観光客で賑わうなど、東海北陸自動車道五箇山ICで県内各地と確実に結ばれた効果も含め、「地方創生」のモデルになりそうな元気な状況です。県立高校の中でも、寮生活や民舞の部活など特色ある教育がなされる平高校の地区への寄与も忘れてはならないと思います。南砺市の五箇山から、新たな地方活性化の息吹が広がることを期待しています。

 10日の夕刻は、恒例の慶友会の総会に川村会長ほか多数のご出席、ありがとうございました。皆様からの励ましを胸に上京し、11日(月)は早朝から公示前日の北海道5区の補欠選挙の応援に飛行機で出かけました。選挙情勢が厳しいと言われており、何とか勝利を納められないかと念じています。

 一方、国会は先週末からTPP特別委員会の審議が中断、不正常となりましたが、20日(水)に久しぶりに党首討論を持つ事で与野党が折り合い、14日(木)の衆院本会議から各委員会の審議が再開されました。私が所属する総務委員会でも、今国会最後の法案となる行政機関個人情報保護法党改正案が審議入りしました。会期はあと一カ月半、可能な限り、内閣提出案件の審議・成立を図って行きたいです。

 さて、今週特筆すべき報告事項は、13日(水)に「2020年以降の経済財政構想小委」の総論の議論を終え、次世代の皆さんへのメッセージを「レールからの解放」と題した2枚ものにまとめ、小泉事務局長と一緒に記者発表したことです。当面、少子高齢化の進行で人口減少が避けられない日本ですが、技術革新と健康寿命の延伸で、「人生100歳時代」へと移りゆく中、22世紀まで生きるであろう若い世代の皆さんには、いわば日本の第二創業期に希望を持って進んでもらいたい。そんな次世代を応援する政治・社会でありたい。そんな思いをベースに、「何歳で就職・何歳で定年」という「レール」のような決まったコースだけではなく、出産・育児・介護といった人生の重大事を含め、多様な人生を歩め、長生きがリスクとならぬ生き方を可能にする社会を目指すことを宣言しています。こんな基本的な考え方、見方を出発点に、2020年以降の教育、雇用、社会保障などの在り方を、来週以降は「各論」として議論して行きます。

 14日には、陸上自衛隊富山駐屯地協力会の上田会長ほか皆さんが上京され、駐屯地拡張事業の予算化の御礼に関係先を回られました。地域課題の解決にも、引き続き取り組んで行きます。

 本稿執筆後、九州地方地震の報に接しました。お亡くなりになられた方々に対して、ご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様に、お悔やみを申し上げます。そしてまた、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

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国政報告(第324号)

 東京も富山も桜は満開、今日7日(木)は春雨の降る中、総務委員会で今国会初めての質問に立ちました。情報通信研究機構(NICT)法の一部改正案に対する質疑30分で、冒頭は、恒例の万葉集で始めました。巻八の1440番、「春雨の しくしくふるに 高円の 山の桜は いかにかあるらむ」を朗じた後、総務大臣政務官時代に取り組んだ情報通信技術(ICT)の社会の各分野での活用のその後の展開を確認させてもらいました。病院の電子カルテ、学校の電子黒板やタブレット、交通のICカードなど、様々な物がインターネットにつながる、IoT(インターネット・オブ・シングス)時代を迎え、総務省の更なる努力にエールを送りました。

 ところで、春は寒暖の激しい時期でもあり、週明けから風邪をひいてしまい、この質問も鼻声で聞き苦しいものとなったこと、当然とはいえ、自己の健康管理の甘さを反省しています。70キロ台に乗ってやや増え気味の体重と併せて、気を引き締めなければ。

 先週末の2日(土)は、野上議員の参議院選挙が近づく折、党県連の支部長・幹事長会議があり、選対組織の打ち合わせをしました。福野支部の総会で挨拶の後、上京し、翌3日(日)は「沖縄の基地負担軽減を考える議員有志の会」の、山本一太代表ほか、議員の皆さんと沖縄本島へ出向きました。基地所在地である沖縄市、宜野湾市、浦添市の市長さん達、また、沖縄市長会の古謝会長(南城市長)、具志さん(豊見城市長)から実情を聴きました。西普天間地区が昨年春に返還されるなど、一歩づつではあれ米軍基地の返還が前進する一方、普天間飛行場の一日も早い返還が求められる事、また、将来にわたって存続する嘉手納飛行場周辺の対策など、切実な要望を受けました。また、普天間飛行場から山口県岩国飛行場へのKC130空中給油機の移駐で騒音減少の効果が挙がっている事、オスプレイ訓練の他県移行に期待するとのお話もありました。その後、党沖縄県連にて若手地方議員の皆さんとの懇談があり、改めて基地負担軽減の必要性を認識した次第です。

 沖縄から富山へ、そして4日(月)に理容組合高岡支部総会で挨拶させて頂いて上京した後は、5日(火)、総務委員会の後、本会議でTPP協定と関連法案が審議入りしました。政務調査会関係では、5日に文化GDPプロジェクトチームの2回目の会合を持ち、富山でお世話になった伊東順二東京藝術大学特任教授に文化を活かした地域イベント(金屋楽市等)や富山ガラス美術館での経験を下に、文化で地域を元気にし、経済的に活かして行く必要性をお話し頂きました。6日(水)の2020年以降の経済財政構想小委は、いよいよ「次世代へのメッセージ」の原案を皆さんに示し、今回も活発な意見交換ができました。いよいよ13日(水)には取りまとめの予定です。7日は沖縄振興調査会で、今年度の政府の骨太方針に沖縄の振興策をどのように記述するか、事業の進捗状況を踏まえて意見交換しました。5月下旬の伊勢志摩サミットに向け、今年は来年度の施策の準備が一カ月早まっており、いよいよ忙しくなりそうです。

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国政報告(第323号)

 いよいよ四月、国会前庭の桜も咲き始め、富山も間もなく春本番ですね。先週末も26日(土)が県立保育専門学院の閉院式27日(日)が能越自動車道氷見南インターチェンジの開通式と行事が続きました。保育専門学院は60年の歴史の間に保育士を3千余名社会に送り出し、富山県の子育て環境の充実に大きな役割を果たしました。来春開校の富山県高岡看護専門学校にバトンを渡す形ですが、関係者の方々には深い想いがあるものと察します。また、跡地が有効に活用されるように願っています。

 氷見南インターの完成で、先週の国道8号坂東立交の完成と併せ、県西部の高速交通体系は一段と便利になりました。氷見市内では4つ目のインターとなります。更に年度末に向けて、28日(月)に東海北陸道四車線化の検討会、29日(火)には5年ぶりとなる利賀ダムの検証検討会が相次いで開催され、それぞれ事業化に向けて前進が期待される情勢です。東海北陸道は、事故・渋滞防止の観点から、追い越し等の付加車線の整備から始められないか、一段の検討が求められ、利賀ダムは、検証のための代替治水対策について、公開意見募集に入る事で、一歩階段を上りました。それぞれ、県・市の皆さんとともに、野上・堂故両参議院議員と協力して実現を目指して行きます。

 これに先立ち、25日(金)夕刻には富山大学芸術文化学部の開設十周年記念懇談会26日夕刻には、JCHO(独法地域医療機能推進機構)高岡ふしき病院を支援する会が開かれ、それぞれ武山学部長、加藤院長から地域の拠点機関として頑張っておられる現状を伺いました。芸術文化学部は有為な若者の養成の場として、高岡ふしき病院は病児保育を含め住民の安心の拠点として、前途に大いに期待しています。また、ともに国の機関であることから、私自身も関心を持ち、中央省庁との関係で役割を果たして行こうと思います。

 さて、通常国会ですが、年度末の大詰めを迎えた参議院の審議が順調に進み、29日に新年度予算が成立、31日(木)には税制改正やNHK予算など、年度内に仕上げるべき案件を無事終えました。残る2カ月の会期の焦点は、TPP協定の批准と関係法律の制定で、4月5日(火)の衆院本会議で審議入りの予定です。また、日々報道されているように、来年4月に予定されている消費税の10%への引き上げの扱いを巡り、取り止めるなら衆議院解散との観測が永田町界隈でもしきりに流されています。安倍総理の最近の発言は、「解散は頭の片隅にも無く」、「消費税引上げ中止はリーマンショック級の重大事が起きない限りあり得ない」との事。私とすれば、このコメントを言葉通りに受け止め、政治を停滞させずに前へ進んでもらいたいと考えています。総務部会長として参議院選挙の公約を取りまとめ、2020年以降の経済財政構想小委の「次世代へのメッセージ」づくり、文化GDP検討PTの第2回会合など、目前の予定をしっかりこなして行きます。

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国政報告(第322号)

 春分を過ぎてもまた寒めの日があったりで、季節も一進一退の毎日です。連休の週末でしたが、19日(土)は国道8号線の射水市坂東立体交差化事業の竣工式に出席しました。平成18年から10年をかけた事業でしたが、庄川右岸の県西部有数の渋滞箇所が解消され、朝晩の車通勤の時間が確実に短縮されます。先に下流で架橋された牧野大橋とあわせ、射水・高岡間の道路網が充実し、後は最下流部の国道415号線新庄川橋の架け替えが残された課題です。

 過日、国道8号線倶利伽羅トンネルの更新についてもルートが決まり、検証作業が長引いていた利賀ダムについても下旬に関係自治体の会合が再開され、手続きがパブリック・コメントへ前進する見通しとなったそうです。新幹線開業で一段落していた社会資本整備ですが、新たな整備項目の準備が進み始めており、東海北陸道の四車線化の着手についても一層努力して行こうと思います。

 土曜は党福光支部の総会にも出席し、20日(日)に高岡市・中田町合併50周年記念式典に参列した後、21日(月)の夜に上京しました。明けて22日(火)の総務委員会で、懸案のNHK予算案の審議を終え、与党とおおさか維新の会の賛成で承認に至りました。党総務会でも了承に3回かかるなど難航してきましたが、24日(木)の本会議で可決、参議院に送付するに至りました。年度末に向け、参議院でも新年度予算が29日(火)に成立の見込みとなりました。さらに、税制改正法案やNHK予算の年度内成立に向け、野上議院運営委員会筆頭理事ほか関係者が頑張っておられます。一方、衆議院では法案審議と並行して24日にTPP特別委員会が設置され、残る2カ月余の会期でTPP条約本体の批准と関連法案の成立を目指します。後半国会は、ここへ来て弱含みとなってきた景気の動向に注視しつつ、TPPを焦点に展開しそうです。

 このほか党の会議も、23日(水)に2020年財政構想小委、24日に北陸新幹線敦賀以西PTなど議論が進んでいます。2020年小委は30日(水)の第2回全体討議を踏まえて4月中旬にも次世代の皆さんへのメッセージの形で総論を取りまとめる予定です。新幹線PTでは、JR西日本・東海2社から新大阪駅への乗り入れ問題のヒアリングを行い、新幹線・リニア新幹ともに、新大阪駅の地下に乗り入れたいとの希望を聴取しました。来週は、参議院選挙向けに総務部会関連の公約の取りまとめに入って行く段取りです。

 さて、最近、都市部を中心に保育所の待機児童の問題が深刻化しているとの報道が相次ぐ折、厚生労働省児童家庭局に現下の情勢をレク頂きました。待機児童数は4月時点の数字を公表していますが、赤ちゃんはどんどん生まれてきて、母親が産休・育休を終えて職場復帰しようとした折、年度途中の入所希望者が保育所側に断られることが問題化しています。一番深刻なのは0歳児で、次いで1-2歳児です。いわゆる3歳未満児の保育ニーズへの対応は、一億総活躍の実現の上でも重要な視点です。次世代へのメッセージにはこのような厳しい現実に与党としてどう対処していくかも書き込む必要があろうかと思います。

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国政報告(第321号)

 先週末の12日(土)、故高平公嗣県議の通夜に参列しました。「ありし日のお姿」として、元気に活躍されていたスナップが映写されましたが、今また現世でお会いできそうな錯覚を感じ、寂しさがつのりました。改めてご冥福をお祈り申し上げます。

 13日(日)の党大会、富山県連の国会議員は、宮腰県連会長ほか皆さんが富山で葬儀に参列されたため、田畑議員と私で出席し、優秀党員などで表彰された皆さんに祝意を伝えました。大会では参議院議員選挙の勝利を目指し、候補予定者の皆さんと「ガンバロー」を三唱して気勢を挙げました。とりわけ安倍総裁の演説では、3年3カ月の政権運営による実績の上に、「日本を取り戻す」という私たちの初心としての公約を実現するべく、経済成長、地方創生、1億総活躍、地球儀を俯瞰する外交など、到達するべき目標、解決するべき課題に引き続き全力で取り組んで行く姿勢を強調されました。

 14日(月)に富山で後援会の皆さんとの会合があったので、結局東京と富山を2往復、金曜から月曜まで毎日北陸新幹線のお世話になりました。その新幹線も13日で開業2年目に入り、地域に与えたこの1年間の大きな効果を実感しています。金沢以西の早期開業、敦賀以西の小浜・京都・新大阪への早期延伸を望みつつ、この高速交通体系を活かした地域づくりという新たな選挙区の課題に国政の立場でしっかり取り組んで行きたいと思っています。

 通常国会は会期の折り返し点を迎え、参議院で新年度予算案の審議が大詰めとなる一方、衆議院でも各委員会がスタートし、法案も今週は本会議で5本を可決し、参議院に送付しました。私の所属する総務委員会も、15日(火)に放送全般についての質疑をした上、NHK予算案に審議入りし、17日(木)に2時間の質疑がありました。18日(金)には東日本大震災復興特別委員会で、発災5周年を踏まえて最近の状況について質疑が行われます。いずれも与党の質疑時間は短く、党としての2期生以下の質問経験を増やす方針のため、今国会では私の出番はまだ無い現状です。その分、委員会の円滑な運営のために、役所やNHKと打ち合わせたり、附帯決議の与野党調整をこなしたりしています。

 このため、表面に出てくる活動は、党政務調査会の会議となります。15日は国土交通部会・北海道振興特委で、事務局長として第8期北海道総合開発計画案の承認を取り、16日(水)は郵政問題特命委・総務部会・財務金融部会で、部会長としてゆうちょ銀行、かんぽ生命の限度額引き上げの政令案の承認を取りました。4月1日から貯金の預入限度額は1千万円から1千3百万円に引き上げられ、保険は4年経過後の積み増し限度額が3百万円から1千万円に引き上げられます。

 また、16日には文化GDPのPTの初会合があり、堂故政務官にも出席頂きました。文化庁の取り組みの説明を受けた後、英国人で日本の文化財修理会社の経営に携わっておられるデイビッド・アトキンソンさんから、文化財を活用して地域経済を元気にする具体的な取り組みや提言を講話頂き、大いに啓発されたところです。

 2020年財政構想小委も、4月中旬の次世代へのメッセージ取りまとめに向け、同日、メンバーの全体討議を1時間半行いました。桜の季節に向け、自分の進める仕事も花開くよう取り組んで行きます。

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国政報告(第320号)

 9日(水)の朝一番に携帯電話に吉田秘書からのメールが着信し、高平公嗣県議が急逝された由、信じられない訃報でした。議長はもとより、党県連の幹事長や県議会議員会長など要職を歴任され、県政の要のお一人であっただけに、ぽっかり空いた穴の大きさを痛感しています。ご冥福をお祈り申し上げます。

 通常国会は、参議院の予算審議がたけなわとなっていますが、今週は衆議院も8日(火)、10日(木)と本会議があり、雇用保険法、在日米軍協定と年度末に向けて成立を急ぐ案件の審査が始まりました。東日本大震災の発災から5年を迎え、11日(金)には国立劇場で追悼祈念式典が予定されています。衆院の復興特別委員会も9日に大臣所信を聴取、一方、総務委員会は10日、15日(火)と一般質疑をこなした後、NHK予算案の審議に入る予定です。本件は、衆参両院で年度内に成立するよう担当者として努力します。

 さて、先週末は5日(土)に党高岡市連の女性部・青年局・部の合同懇親会、6日(日)に高岡市二塚地区の集会南砺市連井口支部の総会に野上・堂故参議院議員等と一緒に出席し、夏の参議院選挙への支援をお願いしました。いつものように7日(月)朝、新高岡駅7時28分発の臨時かがやき536号で上京し、国会・議員会館・党本部を行ったり来たりの生活が続いています。

 東京での移動は、議事進行係を務めていた時は衆議院の自動車が専属でついてくれていたのですが、今年は元に戻って、くじ引きで、日に拠って党から自動車が手配されたり無かったりしています。幸い9日に配車頂いたので、ビッグサイトの建築資材関係の展覧会に足を伸ばしてみました。ブースに出展された、折井着色所の折井社長にご挨拶、近況を伺う事ができました。伝統的な金属表面の着色技術を活かした内装材を開発され、売り上げも順調に伸び、新入社員も採用しているとのこと。10年前から高岡市独自の小中学校の学科として続く「ものづくり・デザイン科」で市内在住の職人さんから鋳物や漆の手ほどきを受けた世代が成長し、入社している事を知り、学科導入に関わった一人として嬉しく思いました。そのほか、塩谷建設、ナンゴ―、大建工業、カイスイマレン、ベルクなど地元企業の皆さんが出展されており、それぞれに進取の意気込みを感じました。

 国政の主要課題を見ると、TPP関連法案が閣議決定され、4月以降、国会審議に付される見込みです。沖縄の普天間基地移設の取り組みは、辺野古沖埋め立て許可を巡る沖縄県との訴訟が和解に至り、国・県で再び精力的に協議する事になりました。原子力発電所は、九電川内原発に続き、再稼働に入っていた関電高浜原発3・4号の運転停止の仮処分決定が大津地裁で出され、一段の法的手続きが求められる事態となりました。また、10日には与党の北陸新幹線敦賀以西ルート検討委員会が開催され、国土交通省にデータ整理をお願いするルート案を、小浜・京都案(JR西日本案)、舞鶴・京都案、米原案の3案に絞り、なお、新大阪駅への乗り入れの形を確認することとなりました。様々な課題が錯綜する国政ですが、少しでも解決するよう努力していきます。

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