国政報告

国政報告(第269号)

 週末の28日(土)に能越自動車道の氷見七尾道路が開通、3月1日(日)には北陸自動車道の高岡砺波スマートインター東海北陸自動車道南砺スマートインターが供用開始となりました。北陸新幹線開業まで後2週間のタイミングで県西部の交通ネットワークが一段と整備されました。特に七尾とは、新高岡駅から能越道高岡インターを経由してほぼ1時間で結ばれ、南の飛騨高山同様、新高岡駅が最寄り駅となります。文字通り、「飛越能86万人の玄関口」として開業を迎える事になりました。

 スマートインター事業は、以前は開発型インターチェンジとして地元が設置費用を負担しなくてはならず、県内でも北陸道の富山西インターが整備されたのみでした。しかし、ETCの普及を背景に、高速道路の利便性を高める観点でインターチェンジを増やす方針が打ち出され、中日本高速(株)がインターの主要部分の建設費用を負担する事に変わりました。県内では、この方式で、流杉と入善がパーキングエリアをインター化しており、今回の新たな2インターは、本線直結型という点で新しい形態です。現在、能越道で氷見南インターが本線直結型として整備が進んでおり、県西部は東西南北で各地域でインターが活用できる時代を迎えました。

 1日の夜には、最終1本前の「はくたか」と、「とき」を越後湯沢で乗り換えて上京しました。越後湯沢駅は雪降りで、この乗り換えも自分にとってはいよいよ最後かと思うとちょっとシンミリでした。

 週明けは、2日(月)から衆院予算委員会が続行で、4日(水)に地方公聴会で金沢と出雲に出向いた以外は、連日7時間の審議が続いています。この間、総務委員会は3日(火)に高市大臣の所信を聴取し、5日(木)に質疑が行われました。来週は9日(月)に中央公聴会、10日(火)の各省庁別分科会が決まっており、13日(金)の衆議院通過を目指しています。この間に、国税・地方税の改正法案の審議も終える予定です。さらに、各委員会でも所管大臣の所信聴取の準備に入るなど、国会対策委員会では各副委員長の動きが活発になってきました。私も担当の総務委員会、東日本大震災復興特別委員会の運営の根回しに携わっています。

 この間、党政務調査会でも様々な政策分野の会合があり、民営化を見据えた日本郵政グループの在り方、今後の道州制の進め方、来年から交付されるマイナンバー・カードの普及方策、財政再建の新中期目標の内容など、多様な分野で検討が進められています。日・EU議連、栄養士議連など各議連も相次いで開催され、1月からスタートした国会もいよいよ中盤戦です。予算案、日切れ法案と順次案件を整理し、統一地方選を挟んで、ゴールデン・ウイークに向け、内閣提出案件の審議促進に努めて参ります。もちろん、TPPや原発再稼働、沖縄の基地建設など重要課題もフォローしていきます。

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国政報告(第268号)

 23日(月)、衆院予算委員会の3日目の審議が終わり、ホッとするタイミングで、テレビの臨時ニュースが西川農林水産大臣の辞任を報じました。委員会の質疑では野党議員からかなり厳しい追及を受けておられたものの、一問一問にキチンと答弁されており、職を継続されるものと思っていただけに驚きました。政治資金の問題はもちろん、法の規制に基づき、政治家個人が自ら律し、説明責任を負うものと思いますが、一定の受け答えをされながらの辞任は、国会対策上も予期せぬ展開でした。

 後任は、前任の林芳正参議院議員で、空白を生じさせない最良の人事だと思いますが、24日(火)の国会は、野党側から農相交替に伴う予算委員会での補充質疑を求められ、委員会が一日中開けずじまいでした。先週の議運理事会で合意していた本会議も予定の12時10分から4時間遅れて午後4時の開会となりました。26日(木)に任期が到来するものも含め、10機関58人の政府同意人事を可決、処理し、ひと仕事進みました。国会の本会議・委員会をスムーズに進める事は国会対策委員会の主たる任務ですが、今回のような「予期せぬ出来事」があると段取りが狂い、先々の組み立てもどんどん変わっていきます。新年度予算の年度内成立という目標に向け、佐藤勉国対委員長の下、知恵を絞る毎日が続きます。

 週末の21日(土)は高岡市の中田地区の生涯学習の集いで話をさせて頂きました。国会での万葉集との出会い、議事進行係を仰せつかり、大きな声を出す工夫をしている事など、人生幾つになっても色々な「学び」があり、楽しく取り組む事だと経験談を語らせてもらいました。また、高岡市二塚地区、南砺市石黒地区でそれぞれ簡単に国政報告をする機会があり、新年度予算案の成立に向けて努力している現状を伝えました。

 しばらくは金曜の夜に富山に戻り、日曜の夜に上京する日程ですが、「とき」・「はくたか」を越後湯沢で乗り継ぐことも後2週間となりました。この後、能越自動車道の七尾までの開通、北陸自動車道の高岡砺波インターと東海北陸自動車道の南砺福野インターの供用開始を含め、富山県の高速交通ネットワークが大きく前進します。折しも「地方創生元年」であり、基盤整備の効果を産業・観光面で大いに生かし、地域の飛躍に結び付けていかなければなりません。県や各市町村の新年度予算案の発表が続いていますが、それぞれ、努力されている内容です。自分自身も、国の施策の誘導はもとより、新幹線を大いに利用し、「かがやき」の新高岡駅停車を増やすよう、努めて行こうと思います。

 来週には、国税・地方税の改正案の審議も始まる見込みで、国会も各委員会が動き出します。担当の総務委員会、東日本大震災復興特別委員会の段取りにも汗をかいていきます。

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国政報告(第267号)

 立春を過ぎて、暖かい日、寒い日が不規則に訪れる中、不覚にも風邪をひいてしまいました。喉から鼻水に、そしてまた喉にと、一週間症状が続き、ようやく落ち着いたところです。この間、16日(月)の本会議に議事進行係の出番があり、喉飴で用心したものの、「ぎちょーっ」の最後が不覚にもかすれてしまいました。体調管理も精進の内と、長丁場の通常国会、気を引き締めて臨みます。

 週末の13日(金)の夕刻、石井知事が上京され、田畑代議士、富山・魚津・高岡3市の関係者とご一緒に塩崎厚生労働大臣を訪ね、「がん拠点病院」の指定継続を要望しました。富山市民・富山労災(魚津市)・高岡市民の3病院について、指定基準スレスレ若しくは下回った状況にあり、特段の配慮をお願いしたものです。県内では約10年前に8病院が指定されており、「富山型」のがん診療体制が構築されています。これが継続できれば、との思いです。

 金曜最終のはくたかで富山に戻り、14日(土)は高岡市の狩野副議長の就任祝賀会と党砺波支部の立春の集い、15日(日)は党入善支部総会前の講演税理士会の皆さんとの懇談会に出席しました。日曜最終の富山・羽田便で上京し、16日(月)、17日(火)は衆議院本会議での代表質問がありました。19日(木)からいよいよ衆院予算委員会で新年度予算案の審議がテレビ入りで始まりました。予算案と並行して、国税・地方税の改正法案の審議を進めなければなりません。総務委員会担当の国対副委員長として、我が党の石田真敏筆頭理事と連絡を取り合い、来週以降の日程取りを進めています。予算委員会初日は順調な滑り出しとなり、佐藤国対委員長の下、予算案の3月上旬の衆議院通過、年度内成立を目指し、努力を続けて行きます。

 一方、党本部の政務調査会では、各部会で政府提出法案の審議が進められています。発送電分離の電力システム改革法案、国民健康保険の運営主体を市町村から都道府県に移す法案など、改革を着実に進めるよう吟味されています。議員立法の動きも活発化し始め、私も半島振興法の期限延長法案(今年3月31日から10年間)の各方面への根回しに歩いています。このほか、財政再建の次期目標設定に向けての特命委員会の事務局次長に任命され、週一回の有識者ヒアリングにこれで3回出席しました。通常国会がスタートして3週間余り、東京での活動が本格化してきました。

 国政全般に目を向ければ、経済・財政政策では、日銀の「異次元」の金融緩和が始まって2年間に近づき、正常モードへの出口戦略をどうするのか、また、2020年度の財政のプライマリーバランス黒字化目標をいかにして達成するのかが重大な論点です。TPP、原発再稼働、沖縄の基地問題も依然として解決が待たれ、日中、日韓、日露、日朝関係もそれぞれに打開の糸口を見つけなければならないままにあります。この正念場、目前の国会運営に汗をかきながら、しっかり見つめて行きます。

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国政報告(第266号)

 12日(木)に新年度予算案の提出を受け、衆参で本会議があり、安倍総理ほか4大臣の演説を聴きました。昨年末の総選挙を受けて発足した第3次安倍内閣としてのいわば「船出」の宣言となった総理演説は45分近くに及びました。我が国が直面する重要課題を列挙した上で、その解決に力強く取り組む姿勢を明確にしました。

 私が以前から、消費税の再引き上げ前の喫緊の課題と考えてきた事についてもそれぞれ言及されました。TPPは交渉の出口に近づいているとされ、原発は安全性が確保されたものは再稼働するとされ、沖縄では西普天間地区の返還に続き、普天間基地全体の返還に向け、辺野古沖での基地建設を進めるとされました。さらに、規制改革、地方創生、女性活躍などの課題も加え、取り組むべき対象は広範です。もちろん、国の直面する課題が多岐に渡る事は当然で、それぞれが大切ですが、内閣として順序付けや重み付けをしなければ、「虻蜂取らず」になりかねません。2年間の政権運営で、オリンピック・パラリンピック誘致、景気回復、財政再建などの分野で確かな歩みを続けてきただけに、国の現状を見つめる内閣の視野が広く、深くなってきたのだろうと思います。反面、限られたマンパワーと時間の中で、TPP、原発、沖縄など解決を先行すべき課題があるのでは、と考えています。もちろん、通常国会に内閣から提出される72本の法案や条約案をしっかり審議し、成立させていく事が国対副委員長としての自分の職責であると心得ています。緊張感をもって臨まなくては、と新たな気持ちで「代表質問は16日(月)からとし、本日は散会を望みます」、と議事進行させて頂きました。

 時間を戻して、週末の8日(日)は南砺市の山田議長と高岡市の酒井議長の就任祝賀会に出席し、9日(月)、立春後の思わぬ積雪の中、上京しました。ここしばらく焦点となっていた農協制度の改革問題は、JA全中(全国農業協同組合中央会)の万歳会長と与党との間で改革案の合意を見たため、9日14時からの党本部の会議で了承されました。全中は5年の移行期間を経て一般社団法人となりますが、他業界でも経団連を始め全国中央組織は必ず存在する訳で、個々の農協の総意を自律的に結集すれば、「新全中」は引き続き役割を果たせるものと考えています。ともあれ、改革案について合意を見た形で先に進めて良かったと思います。

 10日(火)の夜に富山に戻り、建国記念日の11日(水)は裏千家淡交会の「初釜」に始まり、北陸新幹線かがやき停車同盟会の報告会党井波支部総会などに出席して上京しました。かがやきの新高岡駅停車について、県西部6市で20万人を超える皆さんに署名頂いたとのこと。これを重く受け止めて頂けたJR東日本、JR西日本、支援頂いた国土交通省、富山県庁に感謝しつつ、1ヶ月後に迫った開業に向け、「乗って増やす」運動へとさらなる前進を誓い合いました。「みんなで力を合わせて頑張る」、当たり前のようですが、その事の大切さを改めて噛みしめながら、安倍内閣が取り組む課題の解決に努力していきます。

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国政報告(第265号)

 立春を過ぎ、淡雪交じりの雨が降る東京からの報告です。ISILに拘束されていた湯川さん、後藤さんを殺害したとの動画が流され、残念に思います。このようなテロ行為は断じて許されず、国会も5日(木)に衆議院、6日(金)に参議院で全会一致の非難決議を行います。御家族始め関係の皆様にお見舞い申し上げ、国民の生命を守り世界平和に貢献する我が国の基本的な姿勢の下、外交努力を継続していくことの重要性を改めて痛感しています。

 先週末、補正予算案が衆議院を通過したため、2日(月)の参議院予算委員会の間、富山に残る事ができ、高岡市立成美小学校を訪問して「たかおか夢・未来会議」に出席しました。6年生の皆さんが、5年生の時から継続して校区や市のまちづくりをテーマに、防災、福祉、農業、観光、美化の5つの分野で実情を勉強し、自分たちにできる事を実践し、提言にまとめるという素晴らしい活動の発表会でした。児童代表の方から昨年秋に出席依頼の手紙を頂き、当初は12月中旬を予定したのですが、総選挙に入ってしまい、延び延びになっていました。児童の皆さんが卒業する前に何とか伺え、約束を果たせてホッとしています。自分たちで作ったパワーポイントの画像を映写しながら、児童一人一人が「呼びかけ」のスタイルで元気良く発表するのを聴かせて頂き、すがすがしい時間を過ごしました。自分も国会で議事進行係の役割で努力している事をお話しし、児童の皆さんのますますの活躍を呼び掛けました。

 月曜の晩に上京、氷見市議会の自民同志会の皆さんと懇談し、3日(火)には参議院で補正予算が成立、県西部では能越自動車道、国道359号砺波東バイパス、庄川・小矢部川の河川整備、利賀ダム、伏木富山港、国営農地防災庄川左岸地区など国の事業が進捗する事となりました。引き続き4日(水)、5日(木)と衆参で1日づつ予算委員会が開かれる一方、私たち議院運営委員会では、テロ非難決議の調整や12日(木)に国会提出予定の本予算の審議入りの段取りを打ち合わせています。

 この間、4日には県JA中央会の穴田会長始め各農協の代表者が上京され、県選出自民党国会議員との会合が持たれ、前号でも報告した農協制度改革について、JA側から要望を頂きました。議論の焦点は、「全国農業協同組合中央会」の法的位置付けと単位農協に対する監査権限の2点に絞られてきており、その他の改革項目は概ねまとまっている現状です。業界団体の在り方の議論でもあり、JA関係の皆さんにも納得頂ける改革案となる事が望ましく、県選出議員団としては、党農林部門の幹部である宮腰県連会長の下、一致して対処していきたいと思います。

 来週からは当初予算の審議が始まる予定であり、党本部の各種政策会合も盛り沢山となってきます。いよいよ通常国会も本番、頑張っていきます。

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国政報告(第264号)

 先週末、富山に戻ってみると思いの外雪が融けていて、穏やかな土日を過ごしました。とはいえ、昨年12月から降雪は断続的に続いており、各自治体とも度重なる除雪作業で当初の予算は底を尽いています。せっかく除雪したのに、暖気で跡かたもなく融けてしまうと、かけたお金がもったいなくも思えますが、毎日の経済・社会生活上は避けられない作業です。丁度、年度末に国が地方に配分する特別交付税の算定時期となり、選挙区の6市の市長さん達も要望に順次上京されています。雪国の特殊事情を考慮頂き、少しでも多くの額を配分して欲しいと思います。

 通常国会(第189国会)が26日(月)に召集されました。開会式は初日の午後1時から、天皇陛下ご臨席の下、通例の参議院本会議場で催されました。朝方は小雨もチラつく天候でしたが、お昼には晴れ渡り、今回も、「開会式は晴れ」でした。一方、先週来、中東では日本人2人がISILに拘束されており、安否が案じられる緊迫した状況が続いています。外務大臣と官房長官が審議をしばしば退席する中、26日の26年度補正予算に係る財務大臣の財政演説、27-8日(火-水)の衆参での各党代表質問を経て、29日(木)から衆院予算委員会がスタートしました。審議は2日間の予定で、30日(金)には補正予算案を採決し、参議院に送る見込みです。朝の国会対策委員会打ち合わせに始まり、議院運営委員会理事会、議院運営委員会、本会議と1日があっという間に過ぎていきます。議事進行係(呼び出し)の出番も既に2度あり、緊張して本会議に臨んでいます。27日には射水市議会の自民会派の皆さんが上京、国の地方創生の施策担当者を講師に勉強会を持ちました。

 今回の補正予算の眼目は、年末の総選挙の公約通り、経済成長を全国津々浦々に波及させる事です。幸い、1月の内閣の月例経済報告でも、生産・消費・設備投資ともに持ち直す状況にあり、雇用の需給も引き締まるなど、良い傾向にあります。3月には、日本銀行の「異次元の金融緩和」も発動以来概ね2年を超えます。大量購入で溜まった国債の残高をどうコントロールしていくか、「出口」を模索する動きも強めて行かなければなりません。TPP交渉、原子力発電所再稼働、沖縄の辺野古沖基地建設など目前に山積する課題を解決しながら、平成29年4月の消費税10%実現に向けて、成長戦略の具体化を図らなければなりません。

 まずは、目前の補正予算案の早期成立を期しつつ、党内ではこれまた先週から農業協同組合や農業委員の制度改革を取りまとめるべく、齋藤健農林部会長ほか皆さんが連日会議を持っています。農協改革については、細部詰めるべき論点があり、県中央会の皆さんからも厳しい御意見を頂いています。自分とすれば、昨年6月に与党の農林水産関係者が努力して取りまとめれらた報告書の方針に沿って、農協中央会の皆さんのご意見も尊重しながら、各方面から納得頂ける結論に落ち着けば、と思っています。来週もその進展を報告します。

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国政報告(第263号)

 雪の北陸、冬晴れの東京という季節ですが、ここ二日は東京も冷たい雨模様です。先週末は16日(金)に通常国会に向けて最初の議院運営委員会の理事会があり、引き続き議事進行係(呼び出し)を務めることになりました。原稿を大きな声で読み上げるだけなのですが、大事な本会議の進行に支障を来さないように、と思うと毎回緊張して臨むことになります。事前の下読みを励行し、頑張っていきます。

 18日(日)に民主党の新代表に岡田克也氏が選出され、党人事が進むのを待って21日(水)に2度目の議運理事会が持たれました。初日の26日(月)に26年度補正予算に係る財務大臣の財政演説を行い、27日(火)に各党の代表質問を行うことが決まりました。補正予算を審議する衆院予算委員会は29日(木)からスタートし、2月冒頭の成立を目指します。新年度予算は2月半ばに内閣から国会に提出される見込みで、私たち与党国会対策委員会とすれば、年度内成立に向けて汗をかいていく毎日となります。

 これに先立ち、19日(月)に金沢市内の新年あいさつ回りを済ませた後、昨年春に竣工した南砺市の上平小学校を見学しました。県産材をふんだんに使った校舎は木のぬくもりがあり、機能的に配置された教室で上平・平地区の89名の児童の皆さんが過ごしています。溝口校長先生にお話を伺うと、地域の皆さんの温かい見守りの下、子どもたちは獅子舞など地区の行事もこなしながら素直にすくすくと育っているとのこと。「地方創生」の原点の一つがここにあると感じました。

 20日(火)は党富山県連から米原代行ほか役員の県議の皆さんが上京され、石破大臣、谷垣幹事長ほか党三役に、新年度に向けた富山県の重要事項を要望しました。今般の国の地方創生関連施策には、都会から地方に移転する企業に対する税制上の優遇措置や、各自治体に配賦される自由度の高い交付金が盛り込まれています。県連側もこれらを高く評価するとともに、国の積極的な取り組みが継続するよう強く求めました。富山にすれば、新幹線の開業と時を同じくしての地方創生の取り組みを生かし、大いに飛躍したい所で、宮腰県連会長を先頭に、私たち地元国会議員も努力していきます。

 21日には、南砺市議会自民クラブの才川会長始め皆さんが上京され、各部会単位での見学会・勉強会の後、党本部にて福井照地方創生実行統合本部事務局長の講演を一緒に聴きました。国民一人一人が自分の故郷(ふるさと)に向き合い、地方への若い世代の定住・移住と子育てを応援する土壌を作ることが大切との熱弁に一同元気づけられました。翌22日(木)には、南砺市が富山市などとともに地域再生計画の認定を受け、田中市長が認定書授与式に出席されました。地域の元気は国の元気の源との想いで、私も新年度予算の省庁レクを受けながら、来週からの通常国会に臨みます。

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国政報告(第262号)

 9日(金)に富山に戻って雪が舞う週末を過ごし、13日(火)に年1回の健康診断を高岡市民病院で受け、越後湯沢乗り換えで冬晴れの東京に上京してきました。9日に26年度補正予算、14日(水)に27年度当初予算の編成がなされ、16日(金)には衆参の議院運営委員会理事会で26日(月)の通常国会召集が内閣から告げられる予定です。師走の総選挙で日程がずれ込みましたが、いよいよ国会再開です。

 補正予算の総額は3兆円余と小ぶりですが、地方創生関連の自治体への交付金を盛り込むなど、新たな施策が展開されています。公共事業は、24年度補正予算以降、高水準で推移し、現場でも建設業者の手持ち工事がかなりあること、また、消費税引上げが1年半延びたこと等で、災害関連の必要最小限度に留まりました。本予算も前年度横ばいとなっていますが、県西部では今春に北陸新幹線、能越自動車道氷見・七尾間、北陸自動車道高岡砺波スマートインター、東海北陸自動車道南砺福野スマートインターが相次いで開業することに加え、28年春には国道8号線坂東立体交差、能越自動車道氷見南インターの開業が確定的になりました。地域の骨格となる高速交通網の整備が大きく進む訳で、これからは如何に利用していくかが問われる局面です。

 幸い、皆様にご心配をおかけした、北陸新幹線の速達型列車「かがやき」も新高岡駅に開業日から6月末までではありますが、臨時的に1往復の停車が決まり、将来への足がかりをつかむ事ができました。14日、高岡市議会自民同志会の畠会長ほか市議の皆さん、高橋市長と一緒にJR東日本本社に御礼のご挨拶に伺いました。県西部の関係者が一丸となって運動し、とりわけ19万人余りの署名が集まった事で、「最初の一歩」を踏み出せました。この上は、個人的にも新高岡駅を大いに利用し、「かがやき」の定期化、停車本数の増大につなげて行きたいと思います。

 このほか、今週は桜井小矢部市長と市議会会派誠流の市議の皆さん、夏野射水市長始め、多くの方々と新年のあいさつを交わしながら、各省庁から本予算の説明を受けています。来週に入ると、通常国会の議事の進め方を議運理事会で協議・組み立てる作業です。予算審議に始まり、年度末の税制関連法案の処理、さらには昨年夏に閣議決定された「切れ目のない安全保障」を実行に移す法案の成立を期して、150日間の長丁場に臨みます。

 一方、党政務調査会では、昨年秋から北海道振興調査特別委員会の事務局長と、半島振興調査会の事務局次長を仰せつかっています。それぞれに関係予算を取りまとめ、順次報告の会議を持つ一方、予算案の中で自分なりに関心をもつものは個別に役所から出向いてもらい、説明を受けています。地元6市に当てはまりそうな施策の場合は、関係情報を県首都圏本部と6市秘書課にお知らせしています。来週も引き続き、情報収集を進めつつ、再来週の国会に備えていきます。

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国政報告(第261号)

 平成27年も「松の内」が終わり、冬晴れの東京から2週間ぶりの国政報告をスタートします。年末は、12月26日(金)に特別国会が閉会した後も、党税制調査会で新年度の税制改正の議論が続き、私も28日(日)の議論まで参加しました。法人税の実効税率の引き下げと並んで、「地方創生」絡みで、東京23区内の企業の本社機能の地方移転を促進する税制が実現しました。また、管理が放棄された空き家については、底地の固定資産税に住居地としての減免を適用せず、撤去を促す制度も導入が決まりました。30日(火)に与党の税制改正大綱がまとまる一方、27日(土)には「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」が、3.5兆円規模で閣議決定されました。

 新年をはさんで1月6日(火)より政務調査会の各部会が一斉に開かれ、補正予算と本予算の折衝状況の報告が各省庁からありました。このため、5日(月)に県庁、党県連本部での初顔合わせに出席し、県西部6市の役所・主要団体の挨拶回りを済ませ、6日から東京に詰めています。地方創生を具体的に進めるために、国から各自治体に配分される自由度の高い交付金が補正予算で前倒しに導入される事となったほか、農林水産業の燃油高騰対策、米対策、地方財政対策など予算の中身が明らかになってきています。今回の補正予算では、公共事業が過去の増額で施工途上の箇所が増えている事もあり、学校の耐震化や災害復旧・防災関連に絞り込まれ、プレミアム商品券など、直接家計を支援し、消費を促す対策が主力となっています。

 7日(水)の総務部会には石井知事、高橋高岡市長が全国の知事会、市長会を代表して出席され、知事から地方財政全般への配慮を求めて要望がなされました。税収が好調な事もあり、新年度予算では、地方の自主財源の総額は前年度を下回らない見込みのようです。8日(木)には、北海道振興特別委員会が開催され、事務局長として司会進行を担当しました。残念ながら、高橋はるみ知事は猛吹雪のために状況が叶いませんでしたが、道庁幹部と国土交通省北海道局から要望及び予算編成状況の説明があり、今津委員長、伊東道連会長を先頭に、所要額の確保を求めて行く事となりました。

 このほか、沖縄についてもこれまで関わってきた米軍西普天間地区の今春の先行返還に向け、必要な税制改正が実現の運びとなり、琉球大学医学部の移転など、医療拠点としての再整備に向け、予算措置を求めて行かなければなりません。もろもろ含めて来週は本予算の閣議決定が14日(水)に予定されており、週の後半には下旬の通常国会召集に向け、議院運営委員会も動き始めるようです。例年よりも多そうな降雪を心配しつつ、週ごとの富山・東京の往復を続けながら、新年度予算の概要や県内の主要事業の動きについても報告して行きます。

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国政報告(第260号)

 24日(水)に第188国会が召集され、総選挙の結果を踏まえた首班指名により、第3次安倍内閣が発足しました。大臣ほか政務三役の交代も最小限に止められ、政策遂行の連続性も十分に担保されており、我が国の直面する諸課題の解決に向けて、前進あるのみです。冬型の天候が続き、晴天の東京と、雪降りの富山を往復しながら、仕事を続けています。

 今回の総選挙で、我が党の議席はほぼ横ばいで、同僚議員の殆どが再選されました。今までの1期生も約100人が2期生となり、新人は15人に留まりました。他党を含めて全体を見ても、国会の風景の変化は、通常の総選挙よりは小さいものの、主要政党・会派が自民・民主・維新・公明・共産の5党に集約された事が一番変わった点です。このため、議院運営委員会も5会派での構成となり、理事会へのオブザーバー出席者は共産党のみとなりました。

 新たなメンバーでの国会ですが、24日は首班指名のほか、町村議長・川端副議長を新たに選出し、25日(木)は各常任委員会、特別委員会を組織し、26日(金)には天皇陛下をお迎えして開会式を挙行した後、閉会となる予定です。一方、政府・与党としては新年度に向けて、税制・予算を準備する事が眼目です。まずは25日から30日(火)まで、党税制調査会の会合が土・日を含めて連日開かれ、新年度の税制をまとめます。同時に、政務調査会の各部会で経済対策を審議・取りまとめ、これをベースに補正予算が明年1月9日(金)に編成される予定です。さらに、27年度の本予算も14日(水)には仕上がり、下旬の通常国会に備える予定です。このため、与党議員は年末・年始の休暇もそこそこに、東京に張り付きとなる見込みです。

 まずは税制改正ですが、消費税の引き上げを平成29年度に先送りしたため、目下の論点は、法人税の実効税率の引き下げ幅と代替税収の確保策、地方創生関係税制、自動車諸税の取り扱いなどに絞られています。このうち、地方創生関係では、企業の本社機能の地方移転を促進する制度の実現に努力したいと思います。

 一方、経済対策と補正予算では、急激に進んだ円安や、米価の低迷、燃料費の高騰等、我が国経済が直面する課題への手当てが主眼となります。予算規模は3兆円程度と言われていますが、即効性のある内容となるよう、関係部会で提言して行きます。

 直近の政策課題に向き合いながら、以前から注視しているTPP交渉、原子力発電所再稼働、沖縄の普天間基地の辺野古沖への移設という3課題への目配りも怠りなくと思っています。九州電力川内原発については、再稼働に必要な工事認可関連の申請書の提出が越年となる見込で、推移をフォローしていきます。慌しいままに今年もあと一週間を切り、次週はお正月で一回休み、1月8日(木)頃の報告とさせて頂きます。皆様にも良いお年をお迎え下さい。

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