国政報告

国政報告(第696号)

 先週の13日(金)、議院運営委員会理事会が開催され、松野官房長官から臨時国会を20日(金)に召集する旨、伝達されました。同日、細田衆院議長が記者会見され、健康上の理由で議長を辞任すると発表されました。このため、20日の初日は、新しい議長を選出した上で院の構成を決めることになります。岸田総理の所信演説は、与野党国対委員長会談を受けて調整の結果、23日(月)に行うこととなり、これを受けて24日(火)から各党代表質問が始まる予定です。久しぶりに国対に身を置くことになり、国会の動きに耳をそばだてる毎日となります。

 一方、筆頭理事として担当していた文部科学委員会からは離れることになりましたが、懸案となっていた旧統一教会問題については、12日(木)の宗教審議会の議を経て、13日に国から東京地裁に解散命令請求が出されました。宗教法人の取り扱いは、憲法に定める信教の自由との関係で慎重になされるべきであり、今後は司法の場で国が準備した旧統一教会の不法行為に係る組織性・悪質性・継続性を示す証拠を吟味し、慎重に判断されるものと思います。

 このほか、10日(火)には政府が検討中の経済対策について、文化立国調査会の山谷会長に同行し、盛山文部科学大臣に決議を届けました。文化財の修理や災害復旧、コロナ禍で苦労されている芸術関係者への支援など、必要な施策への補正予算付けを要望しました。11日(水)午後の情報通信戦略調査会では臨時国会に提出予定の情報通信研究機構(NICT)法改正案の説明を受けました。センサー等、様々な情報通信端末のセキュリティ確保のために、機構が機器を調査する業務を強化しようとするもので、通信面の安全確保が経済社会にとって重要な要素となった今日の情勢に適応した改正です。12日(木)午前には総務部会が開催され、今般の経済対策への総務省所掌分野からの施策への提言を議論しました。地方公務員の給与引き上げへの対応、自治体の情報処理システム統一への支援、光ファイバー網など情報通信基盤の充実や研究開発の促進など、DX推進を目指す意見が多く出されました。

 週末の富山では、14日(土)、高岡市にて斎藤靖弘前全国豆腐連合会会長の叙勲祝賀会に出席の後、富山市にて堂故茂参院議員・国交副大臣を支援する堂峰会の総会に参加しました。15日(日)は高岡市で定塚公民館祭、八丁道おもしろ市に顔出しの後、魚津市へ出向き、裏千家淡交会魚津支部60周年記念式典にて千玄室大宗匠の講演を拝聴しました。おもしろ市では下関小学校5年生の合唱、さくら保育園園児の太鼓・よさこいの披露で元気をもらい、魚津ではめでたく百歳を迎えられた大宗匠から太平洋戦争の折の特攻隊の経験を中心に、平和の尊さを明晰かつ情熱のこもった調子で説かれ、深い感銘を受けました。次号からは国会の動きを中心に報告します。

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国政報告(第695号)

 先週後半から一気に気温が下がり、長かった夏から一転、アッという間に樹々も色付きそうな気候になってしまいました。臨時国会の召集が近づく中、国会対策副委員長として、議員運営委員会の理事を仰せつかりました。議運に所属するのも、議事進行係を務めて以来、8年ぶりで、国会の運営も間近に見ながら与野党協議に汗をかくことになります。

 先週の3日(火)、4年ぶりに国土交通省富山県人会が開催され、今般就任された堂故副大臣、野上元副大臣と一緒に出席しました。私は元北海道開発庁職員の立場ですが、昨年、豪雪法の改正に携わり、「克雪・利雪・親雪」の概念を法規定に盛り込むことができ、その後は地方鉄道の再構築政策に関わってきたことから、国交省とのつながりが深くなった折、有意義な集いでした。一方、党では月末に向けて政府の経済対策の立案に対する提言をまとめるべく、政務調査会では新部会長の下、各部会で議論が進んでいます。総理からは、物価対策、賃上げ・地方対策、国内投資促進、人口減少対策、国土強靭化の5分野にわたり政策を構築するよう指示が出ており、各省庁で施策・補正予算の貼り付け作業が進められています。私も5日(木)に水産部会、6日(金)に文化立国調査会に出席し、後者では決議を取りまとめ、本日(10日(火))朝、山谷会長に同行して盛山文部科学大臣に申し入れを行いました。

 東海北陸自動車道の四車線化事業が県内で着実に進む中、残された未着手区間である白川郷IC・清見IC間の扱いが焦点となっています。既に四車線化の優先区間には選ばれており、事業化が待たれるところで、沿線の南砺市、白川村、飛騨市、高山市の首長、両県関係者、岐阜県選出の金子衆院議員、大野・渡辺参院議員に同行し、6日午後に茂木幹事長、堂故国交副大臣、神田財務副大臣ほか関係省庁に要望しました。来月も決起大会が予定されています。

 週末の地元では、小雨模様で気温も10度台に下がる中、7日(土)の朝は南砺市福光地区にて、金沢湯涌福光線の整備促進を求める地域の皆さんの沿線視察への出発を見送り、高岡市伏木地区の大伴神社にて恒例の顕彰祭を会長として催行しました。午後は砺波市雄神地区で第24回対話集会に臨みました。山森市議の司会で、特に少子化対策として何をなすべきか、若い世代の所得の向上や出産・育児面での周囲のサポート環境の整備など多様なご意見を頂きました。土砂災害警戒特別地域に指定され、家屋の改築・新築等に制限がある現状の改善を求める声もあり、区域指定のみならず、解除への道筋も考えなければ、と認識を新たにしました。夕刻は高岡市の34回目となる万葉集全二十巻朗唱の会で四年ぶりに万葉衣装をまとっての舞台朗唱の機会を得ました。故地交流会にも出席し、万葉集を愛好する立場での旧交を温める良い時間を過ごしました。

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国政報告(第694号)

 10月に入って最初の報告です。報道によれば、通常国会の召集は20日(金)で、政府から与党に伝えられたとの事、来週には国対の打ち合わせも始まるようです。異常に暑さが続いた夏の余韻を払拭して、また持ち場で努力です。

 先月24日(日)の南砺市城端地区での第23回対話集会では、曳山収蔵庫への補助、空き家対策の強化、河川管理、消防団のなり手不足対策など多様な質問・意見を頂きました。県と沿線4市が議論を進めている氷見線・城端線の将来構想についても、国の施策で応援できる仕組みが整えられたことを説明しました。毎回、国の広範な施策の中で、自分が知らないテーマに気づかされますが、今回は消防ポンプ車を運転するには準中型自動車免許が必要なこと、その取得費用を自治体が助成する場合は国の特別地方交付税が措置されることを学びました。毎月一回、継続していきます。

 27日(水)、地方公共交通議連の視察に参加し、山陰の島根県出雲市、鳥取県米子市を訪問しました。まず、出雲市と松江市を結ぶ一畑電鉄の現況を伺い、電車にも乗りました。県・市の支援を受け、鉄路の改修や車両の更新を計画的に進める一方、昭和初期の退役した電車をリニューアルして専用線で一般客の体験運転を受け付けて収入を挙げるなど、積極的な営業展開に感銘を受けました。

 次いで米子市に移動し、伊木市長やJR西日本の皆さんに7月に竣工したばかりの新駅ビルと南北自由通路を案内頂きました。10年ほど前に地元の高岡駅が同様な事業を行っており、規模感、県産材の活用、テナントの構成など新しさを感じました。また、JR西日本管内で2台しか稼働していない転車台も拝見し、蒸気機関車から今日に至る鉄道の歴史の流れを実感しました。その後、国土交通省都市局の「ウォーカブルなまちづくり」政策の支援を受けてアーケード撤去を進める本通り商店街に立ち寄り、市役所で市長ほか皆さんと意見交換しました。人口14万6千人の「県内第2の都市」という位置付けは、私が勤務した高岡市に近く、政治行動を共にしている赤沢亮正代議士の地元である点も含め、親近感がグッと増しました。最後にエネルギーの地産地消を目指す「ローカルエナジー株式会社」にて加藤社長から地域の公共施設で生成される電気を地域の家庭に売電し、資金を域内で循環させる取り組みを伺いました。

 28日(木)朝に東京に戻って、県立高岡支援学校の皆さんの国会見学を出迎え、29日(金)の夕刻、富山にて県連の職域・友好団体の皆さんとの懇談会に出席しました。30日(土)は勝興寺国宝指定記念企画展開会式瑞龍寺での裏千家淡交会許状引渡式県電気工事工業組合交流会高岡市中川議長就任祝賀会と行事が続き、1日(日)は射水市の曳山勢揃い式の後、高岡市伏木地区後援会役員会で国政報告をさせて頂き、充実した週末となりました。

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国政報告(第693号)

 「暑さ寒さも彼岸まで」の言われの通り、今日(26日(火))の東京はひんやりとした朝を迎えました。さて、22日(金)の党人事で、国会対策委員会副委員長を拝命しました。平成26年秋から一年間、議事進行係を兼ねて務めて以来、8年ぶりになります。担務は未定ですが、高木毅委員長の下、これまで積んできた委員長、筆頭理事の経験も活かし、円滑な国会運営に資するよう努力します。

 先週の20日(水)、新宿区にある「産業遺産情報センター」を訪問しました。世界遺産に登録されている「明治日本の産業革命遺産」に関わる貴重な資料を展示されています。このほど、世界遺産委員会から求められていた太平洋戦争当時に朝鮮半島から徴用工として従事した方々に係る資料収集により展示を充実されたので、見学に出向きました。加藤センター長はじめスタッフの皆さんの努力により、当時の炭坑の日々の保安記録など貴重な原資料を集められ、多様性・客観性が高まった内容となっており、感銘を受けました。先日、サウジアラビアで開催された世界遺産委員会でも評価頂き、今後、佐渡金山の登録に向けて良い後押しとなりそうです。同日夜は、小矢部市から筱岡県議と後援会の皆様が上京、懇談しました。

 21日(木)は先週に引き続いて平日の富山往復となり、島竜彦さんの叙勲祝賀会に出席しました。永く石油小売販売に携わり、業界発展に尽くされた功績にて受章されたもので、ENEOS社長ほか全国から関係者が集まられての祝宴でした。

 22日午後、東京にて中部縦貫・北陸関東広域道路建設促進同盟会に出席しました。選挙区関係では、東海北陸道の四車線化と金沢福光連絡道路の整備が対象ですが、高岡市長在任中に交流を深めた福井県越前大野市を通る中部縦貫道の福井・白鳥間が令和8年の開通見込みとなっており、その応援を兼ねて挨拶しました。夕刻には地元に戻り、南砺市の五箇山荘にて党の県西部選出県議の方々との懇談会に出席しました。春の県議選で初当選された3名が加わり、総数も1名増えて15名となり、頼もしく、ともに頑張る大切な皆さんです。最近の地域の課題など幅広く語り合いました。

 23日(土)朝は、高岡市福岡地区で「つくりもんまつり」のオープニングで挨拶の後、射水市の伏木富山港(新湊地区)国際ターミナルにてガントリークレーンの更新式典に参列しました。堂故国土交通副大臣の就任後の公務初挨拶となりました。24日(日)朝は定塚校下連合運動会で挨拶の後、南砺市城端地区で第23回ミニ対話集会(次号で報告します。)に臨み、午後は高岡市伏木地区にて大伴家持卿顕彰会総会で挨拶の後、大野久芳前黒部市長の叙勲祝賀会に出席しました。今月はコロナ禍を脱し、お祝い事が多く、経済社会活動の回復を実感しました。ALPS処理水も海洋放出から一か月が経過し、皆様の東北の水産物への支援に感謝しています。

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国政報告(第692号)

 13日(水)、内閣が改造され、女性閣僚5人を含む新たな体制が発足しました。党三役は茂木幹事長、萩生田政調会長が留任、総務会長に森山前選対委員長、その後に小渕前組織運動本部長が就任されました。15日(金)には副大臣・政務官人事があり、県選出の堂故参議院議員が国土交通副大臣に就任されました。東海北陸自動車道の四車線化、利賀ダムの本体着工など懸案に直面しているだけに、地元としても心強い人事であり、お祝い申し上げます。その他の党人事は今後順次進められるので、自分の持ち場が決まりましたらまた報告します。

 13日(水)、党南砺市井口支部の脊戸川支部長他皆さんが上京され、同行の武田、安達県議も入って懇談しました。数年おきに上京されていますが、コロナ禍を経て、皆が集って語り合える嬉しさを実感しました。14日(木)は富山市で開催された得能金市全国民生委員児童委員連合会会長の3期連続就任祝賀会に日帰りで出席しました。15日(金)のお昼には党青年局定例会議に東日本大震災復興加速化本部事務局長として額賀本部長に同行、出席しました。福島県浜通り沖で獲れた「常磐もの」のお弁当を食べながら、ALPS処理水の放出について、科学的に安全性が確認されていること、中国の輸入停止措置による我が国の水産物への打撃や風評を防ぐため、青年局の皆さんの協力をお願いしたいことを訴えました。

 地元に戻っての三連休でしたが、例年にない残暑の下、16日(土)は朝に射水神社の秋季例大祭に参列した後、金沢市の国立工芸館を訪問し、「水のいろ、水のかたち展」を鑑賞しました。午後は、射水市で富山県山(車)・鉾・屋台・行燈祭交流会議総会に出席の後、私の政治活動を物心両面で支援頂いている「慶友会」総会・交流会に出席しました。国政報告では、近年の選挙区内の国の事業の進捗と併せて、今後の国政にかける想いを三点、話しました。「地方から始まる新しい国のかたち」を目指す初心を大切に、地方創生を進め、子育て環境の整っている地方圏で、若い世代が大いに次世代を育めるようにすること。経済と財政を好転させ、成長と分配の好循環を実現することで、物価上昇率を家計所得が上回り、税収の自然増を活かして財政再建を進めること。東アジアの安定を実現し、国民生活の安全を保障し、ALPS処理水、佐渡金山の世界遺産登録等の課題解決につなげること。これらを基本に、与えられた職務をこなしていく決意を述べました。

 17日(日)の朝は高岡市のイベント、「ミラレ金屋町」の開会式に参加し、夜は山本徹県議の議長及び全国都道府県議会議長会会長就任祝賀会に出席しました。地方議会議員のなり手不足問題にここ数年取り組み、成果が出始めたところでもあり、山本会長の就任を心強く感じています。引き続き、政策課題として取り組みます。

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国政報告(第691号)

 本日(12日(火))朝、岸田総裁に党人事が一任され、正式に、明日にも党人事、内閣改造が行われる見通しとなりました。党の役職は後任者が発令されるまで職務を継続する決まりなので、今しばらくは団体総局長の務めを果たしていきます。

 前号末尾で触れたように、3日(日)に京都で全国山・鉾・屋台保存連合会の今年度総会が開催され、会長として挨拶、議事進行にあたりました。来年度に向けて全国にブロック制を敷いて常任理事を選出してもらい、新たな役員体制を構築すること、その間、事務局を高岡市にて引き受けて頂く事について承認されました。会議には角田高岡市長にも出席、挨拶頂きました。また、来年の総会は滋賀県長浜市にお願いすることになりました。この3年間、それぞれの祭りは、コロナウイルスの影響を受けて中止・縮小を余儀なくされましたが、今年はフル催行するケースが多く、地域の活力の源としての役割が再確認されています。文化庁も文化財指定の枠を外して地域の伝統行事を応援する予算を組み、道具の修理や、手順の伝承を支援しており、保存会でも意気に感じているところです。

 先月末から海洋放出が始まった東電福島第一原発のALPS処理水について、心配された東北沿岸の魚種の風評被害は、国民の皆様のご理解もあり抑制されているようです。一方、中国が我が国水産物を輸入停止したことから、ホタテ、ナマコなど輸出が主力となっていた魚種に大きな影響が出ており、産地である北海道などで問題となっています。政府は予備費から207億円を対策に充てることとし、水産物の一時的な買取、また、第三国向け輸出のために中国で行われているホタテの殻むき作業を国内に移すための設備等を支援する対策を打ち出しました。先週、岸田総理は、ASEAN、G20の会議でも、処理水放出について科学的に安全性が担保されていることを強調され、多くの国の賛同を得ました。中国の李強首相にも積極的に働きかけるなど努力されています。中国側の理解が深まり、ひいては日中関係の改善の糸口になれば、とも思います。

 6日(水)、党水産部会の「海業」に関する視察にて、一日、神奈川県三浦市に行ってきました。海業PTの座長を務める同期の小泉進次郎代議士の選挙区で、三浦半島の先端に所在する三崎漁港と対岸の城ケ島にて、主にマグロを扱う市場や加工場、直販施設、新たに開校したさかなの専門学校などを見学し、吉田市長始め関係者の皆さんと意見交換しました。首都圏に近く、太平洋側有数のマグロの取引拠点である特性を生かし、環境に配慮した取り組みや人材育成に努める姿に、水産業を明日につなぐ地域の意思を感じました。

 週末の地元は、9日(土)に畠起也元高岡市議、10日(日)に向栄一朗元県議の叙勲祝賀会に出席し、土曜夜は公明党主催の時局講演会で国政報告をしました。次号からは内閣改造後の動きです。

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国政報告(第690号)

 9月に入っても暑い日が続き、富山では水不足も心配される状況です。8月24日(木)からALPS処理水が海洋放出されており、中国から水産物の輸入停止など厳しい措置がとられる一方、国内では福島県沖で漁獲される「常磐もの」に目立った影響はなく、多くの国民の理解と支援の賜物と感謝申し上げます。

 先月28日(月)の朝、南砺市にて金沢福光連絡道路整備促進期成同盟会総会が開催され、会長として出席しました。南砺市太美山の刀利ダムから県境にかけて冬季間の通行止めを解消し、金沢市湯涌温泉などへの良好なアクセスを確保したいとの思いで四半世紀にわたって要望を続けている事業です。近年、富山県において車両すり替えのための退避場の計画的な整備やダムサイトの整備可能性の調査を進めており、バイパス整備の可能性も含めて両県にて協議していきたいとの当局の方針につき、その促進に努めていきます。

 同日夕刻に上京し、中央省庁の県出向経験者と県議会議員の皆さんとの懇談会(ふくらぎ会)に県選出国会議員として出席しました。昨年は出席者を絞っての開催でしたが、今年は新田知事も出席して4年ぶりのフル開催となり、今春当選の新人県議の皆さんにはネットワークを広げる良い機会にもなったと思います。

 29日(火)午前、党政調全体会議が開催され、最近再び値上がり基調にある燃油代について、9月末終了予定の国の価格抑制措置の扱いが議論されました。足元の原油価格の高騰と円安傾向を受けて、春の賃金上昇でのカバーは未だ難しいとの判断から、この措置を年末まで延長するよう政府に提言することになりました。併せて、9月末までの電気・ガス料金の激変緩和措置についても、当面の継続を求めることに決しました。本来は成長と分配の好循環により、適度な物価の上昇を家計所得の増が上回る姿が望ましいのですが、当面は、緊急避難的措置の継続はやむを得ないと思います。同日午後、地方公共交通議連総会にて国交省から新年度概算要求の内容説明を受けました。地方の公共交通を持続可能なものとするべく、国も補助など一定の役割を果たすこととされた通常国会での法改正を受けて、鉄道資産を移譲する際の登録免許税や不動産取得税の減免を制度要望しており、年末の党税調で応援します。

 31日(木)、防衛財源に充てるため、NTT株式を売却しては、という問題意識で党政調に設けられたPTの第2回会合に出席しました。固定電話のあまねく提供義務を、ブロードバンド時代にどう変えていくかなど、NTT法の改正を含めて議論していきます。同日夕刻、南砺市議会のOB・現役の皆さんとの懇親会に出席し、1日(金)朝に地元に戻って、砺波市でJAとなみ野の稲種センター竣工式に出席しました。3日(日)は京都に出向き、全国山・鉾・屋台保存連合会の5年度総会に出席しました。詳細は次号にて。

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国政報告(第689号)

 前号で報告できなかった、20日(日)の氷見市柳田地区での第22回ミニ対話集会ですが、萬谷市議の司会で、ガソリン料金の高騰対策、認知症への国の取り組み、地域の農地の問題など様々な話題を出して頂いての対話となりました。認知症については、先の通常国会で全会派の賛成を得て基本法が議員立法として成立しました。様々な立場の方がともに暮らしていける共生社会の理念の下、施策を展開して行く旨、伝えました。高岡市守山地区で小矢部川から取水し、氷見市南部一帯に農業用水を供給しているポンプが、7月の線状降水帯の豪雨で水没し機能停止している問題についても、災害復旧事業として国庫補助を受けて早急に整備するとの国・県の方針を伝える機会となりました。

 22日(火)には、東京電力福島第一原子力発電所の「ALPS処理水」を24日(木)にも希釈して海洋放出する旨、政府で決定、実施されました。国内の漁業等関係者、海外諸国に様々な形で科学的根拠に基づく説明を行い、IAEA(国際原子力機関)の評価も受け、手順を踏んで実施されたこと、個人的には十分理解しています。残念ながら、中国が強く反発し、我が国の水産物の輸入を、加工品を含めて全面禁止しました。このため、ホタテなど流通がストップする品目が出ており、政府においても風評対策としてあらかじめ準備した総額800億円の基金の発動や、東京電力による速やかな損害賠償など対策を加速化させています。今後とも、中国に対しては外交ルートを通じて粘り強く説明し、理解を求めるとともに、国内では風評を生じさせないよう、流通事業者を中心に働きかけを強めていく必要があります。

 新年度予算の概算要求締め切りが近づき、23日(水)は沖縄振興調査会と文化立国調査会、24日(木)は東日本大震災復興加速化本部と総務部会に出席し、それぞれ要求案を了承しました。出席できませんでしたが、23日の情報通信戦略調査会で、NHKのインターネット業務の本来業務化に係る提言が了承されました。24日夕刻、県建設業協会砺波支部役員の皆さんが来訪され、物価高騰、働き方改革への対応や管内の基盤整備について意見交換しました。

 一方、22日夜に英国大使館、23日夜にシンガポール大使館主催のレセプションに顔を出し、25日(金)朝は党団体総局長として日本生活協同組合連合会土屋会長他皆さんと懇談しました。

 地元に戻り、27日(日)は、中曽根弘文、小渕優子、細野豪志、赤澤亮正の4国会議員に来県頂き、鈴木忠志さん、田中南砺市長、大江香川県小豆島町長ほか皆さんと私も参加して南砺市の富山県利賀芸術公園にて演劇、文化に係るシンポジウムが開催されました。夕刻には高岡地区後援会総会を開催頂き、多田慎一さんから平能正三さんに会長が交代されました。両氏はじめ会員の皆様に御礼申し上げます。

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国政報告(第688号)

 お盆休みを挟んで、2週間ぶりの報告です。この間、例年に無い猛暑となり、雨が降らない日がこんなに続くのかと思う毎日でした。途中心配された台風7号の影響も富山県は幸い殆ど出ず、若干の降雨に一息ついた位でした。私自身は挨拶回りと休養が半々でしたが、体調管理が行き届かず、久しぶりに夏風邪と夏バテによる胃腸の変調を経験しました。適度な緊張感を持つよう心します。

 前号以降の動きを振り返ると、7日(月)に今年度の人事院勧告が岸田総理に提出され、民間の賃上げ動向を受けて、月給は0.96%、初任給は1万円以上の引き上げが勧告されました。併せて国家公務員の人事管理に関する報告も出され、公務員を目指す人材の減少を受けて、採用方法、勤務環境など多面的に検討していく事となりました。給与引き上げは、経済の「成長と分配の好循環」実現のために必須であり、物価上昇を賃上げが上回る状況を官民挙げて作り出すことが大切だと思います。

 9日(水)、党情報通信戦略調査会にて、最近の放送を巡る議論のまとめの骨子が示されました。懸案だったNHKのインターネット業務の扱いは、テレビ放送と同等の映像、音声或いは文字テキストを、希望者に対してインターネットで提供することを本来業務に位置付け、テレビ受像機と同様に受信料を徴収することで概ねまとまりました。また、受信料を払わない方にもインターネットを通じて災害や重大ニュースを無料で提供することも、「社会インフラ」としてNHKに担わせること。一方、過度に放送の枠を超えて対価なく情報を提供することが無いようにして、民放・新聞との均衡を図ることで、議論は落ち着きました。下旬に提言される見込みです。

 10日(木)、東海北陸自動車道・東海環状道路建設促進期成同盟会の総会が開催され、出席して、残された岐阜県内区間(白川郷・飛騨清見間)の早急なる四車線化工事着手を要望しました。

 15日(火)、恒例の県主催戦没者追悼式は台風7号接近に伴い出席を見合わせ、18日(金)に南砺市で4年毎に開催される「いなみ国際木彫刻キャンプ」の開会式で挨拶しました。19日(土)お昼に富山県退職公務員連盟の野上会長他役員の皆さんとの要望・懇談に出席し、先の人事院勧告・報告を踏まえて、公務環境の現状について話をしました。夕刻には南砺市選出の安達県議の後援会総会、20日(日)の夕刻には高岡市選出の山本県議の議長及び全国都道府県議長会会長就任の祝賀会と、夏野射水市長後援会総会に出席しました。コロナウイルスの影響で、ここ3年間は大人数の集いができなかっただけに、新鮮でした。

 21日(月)に上京し、政府・党も動き出す中、22日(火)には東電福島第一原発の処理水の海洋放出が決定されました。本件と、19日の氷見市柳田地区での対話集会は次号で報告します。

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国政報告(第687号)

 連日、猛暑が続き、地元でも殆ど雨の降らない状態が2週間を超え、日照りによる農作物の被害が心配されます。一方、沖縄から九州にかけての海上に台風6号が停滞し、九州で線状降水帯の発生が懸念されています。晴れても降っても、天候の振れ幅が大きく、地球温暖化の影響を想わざるを得ない夏です。

 先週からの動きですが、1日(火)朝、3週間ぶりに党役員連絡会議があり、出席しました。豪雨被害に対応して、衆参の災害対策特別委員会がそれぞれ被災地の視察と閉会中審査を行う旨、報告がありました。既に岸田総理が、激甚災害指定の方向での準備を指示されており、地元で数多く発生している崩落箇所等の早期復旧が望まれます。2日(水)には、福島県町村会の党東日本大震災復興加速化本部への要望を根本匠先生と一緒にお受けしました。発災から12年経過してようやく復興が本格化しつつある現状に鑑み、財源の確保や施策の継続について強く要望されました。また、この夏に処理水を海洋放出するとの政府方針について、十分な説明と風評対策を求められました。本部では、公明党とともに、例年9月初めに政府に提言を出しており、ご要望も踏まえて検討して参ります。

 2日(火)夕刻、情報通信戦略調査会に出席しました。先月来、NHKのインターネット配信業務を本来業務化するか否かについて、民放連、新聞協会のご意見も聴きながら議論されています。チューナー無しテレビが売り出されるなど、若者世代の「テレビ離れ」が顕著になる中、防災情報や基本的なニュースを如何に国民全体に行き渡らせるかが問われています。公共放送としてのNHKの使命を果たす上で、インターネットという通信手段を通じてどのような情報を国民に届けて行くべきか、また、「映像と音声」を用いて情報を伝達する「放送」と文字・図画情報との関係をどう考えるか、新聞等の「活字メディア」との住み分けを含め、難しい問題です。同日晩は、南砺市同郷会にて田中市長ほか霞が関の関係者と4年ぶりに懇談の機会を頂きました。

 3日(木)朝、北海道開発特別委員会にて、鈴木道知事から新年度事業要望を伺いました。高規格道路の未開通区間の解消など、都市間の高速交通ネットワークの充実が課題との認識で発言しました。

 4日(金)の昼に地元に戻り、利賀ダム期成同盟会高岡市選出の川島県議の後援会に出席しました。5日(土)朝、射水市海老江地区でふれあいビーチ・フェスティバルユニバーサル・ビーチ体験会で挨拶した後、高岡市美術館で伝統工芸産業技術保持者の集まりである巧美会の展覧会を鑑賞しました。夕方は高岡市吉久地区の夏祭り、6日(日)早朝は、実践倫理宏正会高岡支部の平和祈念朝起き会に出席、いずれも4年ぶりでした。7日(月)は氷見市・高岡市であいさつ回りの後に上京、次回の報告はお盆明けとなります。

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