国政報告

国政報告(第681号)

 国会閉会後の最初の週、永田町界隈はさすがに静かな雰囲気です。梅雨空の下、会期中に積み残していた役所からのレクチャーを受けたり、役員連絡会(27日(火))に出席して過ごしています。

 先週の22日(木)は、高岡市福岡地域で石澤義文さんの富山新聞文化賞受賞祝賀会に東京から日帰りで出席しました。石澤さんとは、旧高岡市長在職中に旧福岡町長として合併協議を進めて以来のつながりです。その後、全国商工会連合会の会長職を3期9年務められ、小規模企業基本法の制定に多大な尽力をされました。若くして県議会議員となられ、政治の世界でも永く活動され、私も大変力強く応援頂いてきました。感謝の気持ちも込めたお祝いのご挨拶では、定評ある石澤さんの演説についてお話しました。重要な演説、講話は、必ず事前に原稿を作成されるので、表現、言い回しに至るまでしっかり吟味されており、その話術もまた「文化賞」に値する一級のものです。まさに、政治の道の先達としてこれからもその足跡に学んでいきたいと思います。世代を異にする石澤さんと私ですが、共通の願いは、母校、県立高岡高校の野球部がいつの日か甲子園に出場する事です。17日(土)に母校グラウンドにて現役部員を激励した事も思い出し、挨拶の最後に添えました。

 23日(金)夕刻、改めて地元に戻り、24日(土)は朝に「全国食育推進大会inとやま」、夕刻に南砺市吉江地区合同後援会総会に出席しました。25日(日)は朝に氷見市で「手をつなぐ育成大会」、午後に高岡市で射水神社奉賛会総会伏木校下自治会連絡協議会総会に出席しました。コロナウイルスの影響が落ち着き、4年ぶりに復活した総会・懇親会も含め、ようやく社会経済活動が元に戻ってきた印象があります。出席者の喜びも伝わってきます。

 週明けの東京では、各種政策のフォローに努めています。10月から導入されるインボイス制度、来年1月から導入される電子取引データの保存義務については、税務当局等から事業者への様々な周知活動が進められている事がわかりました。ちょうど、マイナンバーカードの登録を巡る様々な不具合が報道されており、政府も来年10月の健康保険証との一体化に向けて、事務の総点検を実施する旨、表明しましたが、政策に係るコミュニケーションは大切です。また、ふるさと納税制度についても、地元外の農産物を加工した製品を返礼品とする事を認めないことにされます。返礼品による地場経済への寄与をより明確にする狙いだそうです。この後も、これまで関心を持ってきた政策分野の進展をキャッチしていきます。

 団体総局長としての各団体への党員増強の依頼訪問も23日(金)までで終わりました。少子化の流れを受け、様々な業界で後継者不足の悩みを伺いました。実効性、即効性ある少子化対策の必要性を痛感し、この問題意識を持って進んでいきます。

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国政報告(第680号)

 梅雨の中休みの本日(21日(水))、通常国会(第211回国会)は最終日を迎えました。先週、種々報道された解散は結局行われず、16日(金)に立憲民主党が単独で内閣不信任案を提出、午後の本会議で与党に維新、国民民主党も加わって反対、否決されました。内閣提出法案は重要法案とされた入管法改正案、防衛費財源確保法案を始め、60本中58本が成立、まずまずの成果でした。私自身にとっては、担当の衆院文部科学委員会にて旧統一教会に対する解散命令請求が出るか否かが焦点となる中、4本の内閣提出法案を無事成立させることができました。一方、議員立法で成立を目指した「青少年自然体験推進法案」は最終段階で「教員の働き方改革」との調和の取り方の手当て不足で断念せざるを得ませんでした。他委員会については、トラック業界から強い要請のあった貨物自動車運送事業法改正案が全会一致で成立しました。他方、衆院「政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会」の自由討議を踏まえた公職選挙法改正案も会派間の意見がまとまらず、提出に至りませんでした。まとめると「1勝2敗」という結果であり、今後に向けた自らの反省材料にしたいと思います。

 このほか、先週も団体総局長として14日(水)に愛媛県松山市にて「全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会」の総会に出席、挨拶させて頂いたほか、党員増強のお願いに都内の各団体事務局を訪問しました。多くの団体では、人手不足、後継者不足の悩みを話されるケースが多く、少子化対策の緊急性を痛感します。

 地元に戻って、17日(土)午後、第20回ミニ対話集会として、税理士の皆さんと意見交換しました。まずは、10月からのインボイス導入、明年からの電子帳簿保存の義務付けなど、新しい制度の導入に際し、税務当局からの説明の充実を求められました。また、顧客先の経営状況について、コロナウイルスの影響が縮小したとはいえ業態によっては回復が不十分で、個社差が大きいとの話も聴きました。体力の弱い中小業者はコロナ時の融資の返済に苦慮しているとの事、ガソリン・電力料金対策など国の物価高対応の臨時交付金による自治体の施策を活用されるようお答えしました。また、マクロ経済全体としては、原料高や賃上げによるコスト増は客先に転嫁頂くとともに、国がデジタル、脱炭素、起業(スタートアップ)といった分野を積極的に支援する事で、経済も成長させ、分配への好循環を創り上げていく方針である旨、説明しました。確定申告期限の後ろ倒しや、ふるさと納税の際の返礼品の問題なども指摘があり、国税庁に話してみることにしました。

 同日夕刻、党射水市新湊連合支部の総会・懇親会に出席し、「まさか」の解散が無かったことで、「ホッと一息」気分の週末を過ごせました。明日からはまた、頑張って参ります。

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国政報告(第679号)

 北陸地域も梅雨入りし、いつの間にか街角の紫陽花が鮮やかな候となりました。国会では、9日(金)に参議院で入国管理法改正法案が成立し、衆議院ではLGBT理解増進法案が内閣委員会で修正可決されました。残る重要法案は防衛予算確保法案で、今週の与野党折衝の焦点です。これに関連して、衆院解散の可能性が報道で取り沙汰されており、週末地元に戻った際も説明に苦慮しました。今週中に先行きは見えるものとは思いますが、まずは目前の予定を粛々こなすほかありません。党団体総局長として、党勢拡大のお願いに都内の各中央団体を訪問する活動に携わっており、半日づつ、今日(12日(月))で3回こなした次第です。

 先週に戻って、6日(火)は「かりゆしの日」として、党役員連絡会には沖縄由来のかりゆしウェアで出席しました。夕刻にはホテル・ニューオータニにて県人会の懇親会が4年ぶりにフル・スケールで開催され、朝乃山関も参加されて大いに盛り上がりました。8日(木)には、党OIST(沖縄科学技術大学院大学)議連が開かれ、1日(木)に就任されたカリン・マルキデス新学長の抱負を伺うとともに、インキュベーション機能充実のために文科省・経産省の競争的資金を獲得した旨、報告を受けました。夕刻にはスウェーデン人の新学長誕生をお祝いして、同国大使主催の夕食会があり、議連の細田会長(衆院議長)ほか皆さんに同行、参加しました。理研など国の主要研究機関の理事長方も出席され、OISTのネットワークの拡大に有意義なひと時でした。党東日本大震災復興加速化本部事務局長の立場で、福島県浜通りに4月に開設され福島国際研究教育機構(F―REI)にも、OISTの豊かな運営経験を学ばせてもらいたい旨、発言しました。

 「骨太の方針」については、8日午後の党政調全体会議で実質的な議論がスタートしました。政府側の説明と、各部会長の発言で、会議時間の1時間半が経過してしまい、後に予定をもっていたため、発言せずに退席しました。総論部分では、経済を成長させながら財政も健全化するとして、主要歳出の目安(社会保障、地方財政、その他の3分野)については一昨年、昨年を踏襲するとしており、私はこの案に賛成の立場です。足元では物価動向が予断を許さず、為替・金利の動きも注視すべきであり、経済の方向性が定まらない現状では、従来の方針をもう一年堅持し、もともと方針を見直すとしていた来年度に向けて取り組みの検証を進めるべきと考えます。

 週末の地元では、10日(土)に党高岡市連氷見支部の総会慶友会役員会に出席し、11日(日)には第三選挙区内の市議の同志の皆さんで結成頂いている慶政会の総会と、県薬剤師会の総会に出席しました。「解散は無いと思うが、まさかの時はどうかよろしくお願いします。」との苦しい挨拶を連発した次第です。

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国政報告(第678号)

 6月第1週、会期末まで約2週間となり、参議院で重要法案の審議を巡り、緊張感が高まっています。入国管理法改正法案、防衛予算確保法案の2本の扱いを巡り、与野党の対立が深まり、野上参院国対委員長も連日ご苦労されています。

 一方、衆議院は内閣提出案件の処理が概ね終了し、参議院で日程の余裕のある委員会に向けて、議員立法の処理が続いています。もちろん、各会派の足並みが揃うことが大前提で、立法趣旨など納得できる内容に仕上げなければなりません。今国会では、私は3本の議員立法に携わり、与野党様々な議員に説明に伺いましたが、成立に漕ぎ着けたのは1本に留まりそうです。トラック運転手の働き方改革を支援する貨物自動車運送事業法の改正案は、1日(木)の衆院本会議で参院に送付できました。一方、選挙運動規制を見直す公職選挙法と、文部科学委員会で成立を目指した青少年自然体験推進法案は関係者の納得が得られず、断念することになりました。特に、後者は昨年秋から党の法案責任者(PT座長)を仰せつかり、委員会運営の協議の中で、何とか最終盤で野党の検討のテーブルに乗せたものの、まとまりませんでした。教員の働き方改革が種々検討されている状況下で教員の負担増を如何に避けるか、法文上の対応が不十分でした。週末、この経緯を思い返してみて、法案を巡る外部環境や根回し対象の取り方など、まだまだ学ぶ事があるものだと反省しつつ、捲土重来を自分に言い聞かせた次第です。

 先々週の週末に戻って、5月28日(日)地元で県主催の「森の祭典」に参加した後、党県連大会に出席しました。終了後、射水市大門砺波南砺市福野小矢部高岡市福岡の5支部の総会に順次回って挨拶しました。先週3日(土)は朝に高岡市で西日本鉄道OB会総会、夕刻に田中南砺市長の後援会総会に出席しました。

 地元から東京への訪問も相次ぎ、30日(火)は県農業会議と砺波市建設業協会の皆様と懇談し、31日(水)は新田知事、山本県議会議長、奥野副議長と党の県選出国会議員との間で、来年度に向けての県要望を受けて意見交換しました。私からは、次代の富山県を支える主力資源として立山山麓での地熱開発に粘り強く挑戦すること、国の新たな支援スキームを活かして氷見線・城端線の再生策を早急にまとめること、郷土芸能部が気を吐く県立平高校の生徒の県外募集を地元要望に沿って実施すること、の3点で発言しました。

 例年、6月は新年度予算概算要求に向けて、「骨太の方針」など政策を方向付ける文書を政府・与党間でまとめていく時期です。これに先立ち、2日(金)、額賀党財政健全化推進本部長ほか皆さんに同行し、官邸に岸田総理を訪ね、前号で触れた報告書を提出しました。防衛政策、少子化対策など強化のための歳出増が想定されますが、財源の裏付けの検討もしっかり進むよう注視していきます。

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国政報告(第677号)

 5月も末となり、梅雨の走りのような天候の下、通常国会も会期末まで3週間余となって、参議院を中心に法案審議が進んでいます。

 先々週に戻って、19日(金)に衆院文部科学委員会が開かれ、一般質疑を行い、次いで24日(水)に仙台市で視察した「ナノテラス」に係る法案を審議・可決しました。週末の地元では、20日(土)朝、高岡市伏木地区の曳山祭りの出発式に出席しました。コロナウイルスの影響を受け、4年ぶりの「フル開催」となり、文化庁の補助も使って修復された各山車が威勢良く曳き回され、夜には山車の心棒同士をぶつけ合う恒例の「かっちゃ」も行われました。

 同日、高岡市でモンゴル国名誉領事館の開設式が大使ご出席の下、開催されました。県内で初めての外国領事館の誕生を祝って藤重名誉領事ほか皆様にご挨拶しました。午後からは、県トラック会館で19回目のミニ対話集会を開催しました。県トラック協会の勝山会長ほか皆さんと、「2024年問題」と言われる令和6年度施行の「働き方改革」によるドライバーの労働規制措置の導入を目前に、必要な対策について意見交換しました。高速道路料金の夜間割引の時間帯を変更する案について、運行形態によっては影響が出ること、平成30年の議員立法によって暫定的に導入された荷主への働き掛け措置や標準的運賃表の期限を延長してほしいことなど、要請を受けました。このうち、期限延長については、今国会で議員立法により実現するべく努力している旨お答えしました。夕刻には党上平支部の総会に出席しました。翌21日(日)朝は第三選挙区支部総務会があり、4月の県議選で当選された15人の県議会議員の皆さんを中心に、県立高校の学科の在り方など地域課題の検討も含めて活動していく旨、方針決定されました。

 週が変わって、23日(火)朝、東京では北陸新幹線建設促進大会が開催されました。大会には京都・大阪府知事を始め、新田知事を含めて沿線各府県知事が本人出席され、明年春の金沢・敦賀間開業を踏まえ、敦賀・新大阪間の早期の工事認可・建設に向け、強力に取り組んでいくことを誓い合いました。アセス手続きが遅れたことから、今年度予算では事業推進調査費として12億円強が計上されており、用地の実態把握や施設の設計検討など、通例は着工後に行う調査を前倒しして進めることになっています。私たち与党関係議員も、高木毅座長の下、PTを組織して事業を後押ししており、引き続き努力して行きます。

 26日(金)党財政健全化推進本部にて、今年度の予算編成に向けた報告、「民間主導の経済成長につながる財政運営実現に向けて」を取りまとめました。既存の財政運営目標(2025年度のプライマリーバランス黒字化)は変えずに、成長分野への支出重点化で税収を伸ばし、収支を改善していく方針を提言しています。

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国政報告(第676号)

 17日(水)に宮城県、22日(月)には新潟県へ行ってきました。本号はその報告を主にします。

 17日は衆院文部科学委員会の法案審議の対象となる次世代3GeV高輝度放射光施設、「NanoTerasu:ナノテラス」の視察に日帰りで仙台市に出向きました。往復は東北新幹線のはやぶさを利用し、片道90分と改めて時間距離の短さを感じました。この施設では、光速近くまで加速した電子の軌道を磁場によって曲げた際に放射される電磁波(軟X線)を用いて物質の微細構造が解析できます。医学、生命科学を始め幅広い産業分野に成果を応用できるものと期待されています。法案は、この施設を兵庫県に所在する特定放射光施設「Spring-8」と「SACLA」、スーパーコンピュータ「富岳」、茨城県に所在する特定中性子線施設「J-PARC」に続いて国の「特定先端大型研究施設」に位置付け、学術・産業の広範な目的に共用できるようにしようとするものです。ナノテラスは仙台郊外の東北大学青葉山キャンパスに建設されており、リングの長さが349mと巨大な円形構造の建造物に設置されています。整備手法も、これまでの国単独ではなく、「官民地域パートナーシップ」として、国の研究開発法人、東北大学、宮城県、仙台市、東北経済連合会などが資金を出し合う手法が取られています。東日本大震災からの東北の復興の一翼を担う役割もあり、施設所在地の東北大学も最近、研究教育面での評価が高まっており、視察に応じて下さった大野総長始め関係者の前向きの意気込みに、委員一同感銘を受けた次第です。法案は24日(水)の委員会にて全会一致で可決されました。

 次いで、21日(日)に新潟で前泊し、22日に細田健一衆議院議員に同行頂いて佐渡島を日帰り訪問しました。目的は、「佐渡島の金山」の世界遺産登録を目指す党PT座長としての現地見学です。往復はジェットフォイルに乗り、海が凪いでいて片道60分強の快適な移動でした。佐渡市の伊貝副市長ほか文化庁、県の方々にお世話になり、登録を目指す主要構成要素である「西三川(にしみかわ)砂金山」、「相川鶴子(あいかわつるし)金銀山」を訪問しました。最初に、ガイダンス施設として整備された「きらりうむ佐渡」にて採掘の歴史と精練・小判鋳造に至る技術の蓄積について詳しい説明を受けました。近代科学が未発達の、鎖国状態の我が国でこれだけの洗練された手法が生み出されたこと、江戸幕府の佐渡奉行所が主導する鉱山開発のために全国各地から人々が移住し、多様な生活文化が今日に伝えられていることに認識を新たにしました。さらに、相川金山の坑道や西三川砂金山野採取場跡を見学し、遺構の把握・保全に努められていることを確認しました。新潟に戻って、県庁で花角知事に面会し、今後、登録に向けての国・県・市の連携された取り組みを党としても応援する旨お伝えし、日程を終えました。

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国政報告(第675号)

 8日(月)にコロナウイルスの扱いが5類に変わり、丸3年余りでようやく社会経済活動を元に戻す軌道に乗りました。9日(火)には高岡市立五位中学校、10日(水)には同志貴野中学校、伏木中学校の生徒の皆さんが修学旅行で国会を訪ねてくれました。一時は見学者も殆どいなかった議事堂にも児童生徒が戻ってきました。東京の前に宮城県石巻市を訪ね、東日本大震災で大きな被害を受けた同市の門脇小学校、大川小学校の震災遺構を見学してきた学校もありました。北陸・東北新幹線を活用した旅が可能になった事を改めて認識しつつ、富山から東北の被災地を訪ね、学習に生かそうという取り組みを、復興に携わる一人として嬉しく思いました。

 五月晴れにつつじが輝く爽やかな日と、寒の戻りのような小雨の日が交錯する中、文部科学委員会の運営、議員立法の準備、6月に予定される「骨太の方針」に向けた政策提言等に携わる毎日です。

 9日には沖縄振興調査会のヒアリングがあり、沖縄でスタートアップ(起業)に取り組む大学人と若者女性のお話を伺いました。さらに11日(木)には社会的事業推進特別委員会を開催し、社会課題の解決を目指す社会的起業を促進するための今年度提言を取りまとめました。提言は、1)施策ユーザーに向けた関連施策のプッシュ型での普及広報、2)地域における人材育成・活用支援による良質な雇用創出と地方への人材還流、3)資金支援の継続・改善の3つの柱からなり、16日(火)の党政策審議会で了承頂きました。

 10日の午前は衆院文部科学委員会にて日本語教育機関認定法案を審議、可決しました。我が国で生活する外国人の留学、就労、日常生活など多様な日本語ニーズに対応して適切な教育が提供できるよう、日本語教育機関の認定制度や、日本語教師の資格登録制度を設けるものです。今国会の文科省関係法案は後1本となりました。 同日、党県連の米原会長代行ほか新役員が上京され、党四役ほか幹部への挨拶に同行しました。先月の県議選でも堅調な成績を収めた事にねぎらいのお話を頂きました。28日(日)の県連大会を契機に、野上会長を中心として一層の党勢拡大を目指します。

 11日朝、党物流調査会で全国トラック協会から要請された貨物自動車運送事業法改正案が了承されました。来年度からの働き方改革に伴う労働時間規制に対応し、事業者の適正な経営を維持するため、荷主対策の特別措置(国土交通大臣の荷主への勧告権、標準的な運賃)を当分の間継続しようとするもので、議員立法により、今国会成立を目指します。

 地元では、13日(土)に、かがやき新高岡駅停車実現期成同盟会党利賀支部の総会に出席の後、富山市でG7教育大臣会合夕食会に参加しました。14日(日)は、角田高岡市長後援会党平支部小杉支部の総会と、県西部を駆け巡る週末でした。

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国政報告(第674号)

 ゴールデンウィークの終盤の5日(金)、自宅で携帯電話の地震通報音が鳴り、程なくいつもより大きな揺れを感じました。石川県珠洲市で震度6強、私の住む高岡市でも震度4を記録した地震でした。夜10時前にも震度3の余震を感じました。被災された能登地域の皆様にお見舞い申し上げるとともに、今後も警戒が必要との事で、お互いに心したいです。6日(土)夕刻から雨が降り出し、気温がぐっと下がった中、8日(月)の朝の上京となりました。

 今年の連休は、8日からのコロナウイルスの5類移行を目前に、各地の祭礼も概ね元の姿で催行されるなど、社会経済活動の回復が進んでいる印象です。砺波市のチューリップフェアが35万人を超える入込みとなり、連休中の北陸新幹線の利用もコロナ前の水準に近づいたそうです。この間、私も1日(月)高岡御車山の勢揃い式、5日(金)の城端曳山の庵唄の所望と、楽しませて頂きました。

 一方、岸田総理はアフリカ4か国訪問の後、7日(日)から韓国を訪問され、4月の尹大統領訪日に続き、12年ぶりにシャトル外交が復活しました。東日本大震災からの復興に関連して、東京電力福島第一原発から出るトリチウム主体の処理水の海洋放出につき、韓国からの視察団を23日(火)に受け入れることで合意されました。この問題については、国際原子力機関(IAEA)のレビューで科学的な安全性が確認されつつありますが、視察を通じて韓国側の理解が進むことはより好ましいと思います。さらに、12日(金)からはG7教育大臣会合が富山市・金沢市で予定され、翌週には広島サミットが開催されるなど、我が国外交の展開が期待されます。

 通常国会は、予算案に続いて重要法案の審議も進み、民間における脱炭素成長型経済を目指した技術開発・設備投資の取り組みをGX債で応援するGX法、マイナンバーカードと健康保険証を一体化させるマイナンバー法改正法に続き、難民申請の取り扱いなど出入国管理を適正化する出入国管理法改正法も本日(9日(火))の衆院本会議で可決され、参院に送付されました。ここからは、参院の審議が焦点で、外交日程も立て込む中、内閣提出法案を確実に仕上げるよう、野上国対委員長を中心に取り組まれることになります。

 党の政務調査会では、6月に政府が決定する骨太の方針に盛り込むべき事項を念頭に各調査会で提言の取りまとめ作業が進んでいます。私が委員長を務める社会的事業推進特別委員会でも、11日(木)には提言を仕上げ、翌週の政策審議会への報告・承認を目指しています。若者世代でも挑戦する方が増えている起業(スタートアップ)を官側から如何に支援するか、昨年に引き続き、2度目の提言となります。8日からは衆議院本会議の密を避ける交互の出席調整も終了し、本会議前の代議士会(議員総会)も3年ぶりに再開されました。新たな気持ちで残り会期に臨んでいきます。

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国政報告(第673号)

 今年のゴールデンウィークは、8日(月)のコロナウイルスの5類移行を目前に、3年ぶりに内外で多くの人々が旅行に出かけるようで、ようやく以前の日常が戻って来るようです。連休明けには、衆議院の本会議の出席制限も終わり、我が党も、会議前に代議士会で議事の確認をした上、揃って会議に臨むスタイルに戻ります。既に、海外からのインバウンド旅行者が順調に増えてきているようですが、今後は富山の観光地にも多くの入り込みが期待できそうです。

 さて、先週の4月26日(水)、衆院文部科学委員会で日本語教育機関認定法の審議に出席した後、「政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会」(倫選特)の自由討議で、党を代表して選挙制度についての意見を述べました。党選挙制度調査会事務局長の立場で、郵便投票ができる対象者を現行の「要介護度5」の方から「3及び4」まで広げること、選挙運動期間に特定の候補者の落選を呼び掛ける「落選運動」を規制することなど、提案しました。有権者の方々の投票の機会を拡充すること、選挙運動をより公平公正に行えるようにすることを念頭に、調査会の総意を国会の場で披露でき、後は各党の合意で立法化に結び付けば、と願っています。

 一方、地方議会の成り手不足解消のため、党総務部会のPTで取り組んできた諸施策についても前進を見ました。昨年末の臨時国会で議員立法により、議員の兼業禁止を緩和(自治体から年間300万円までの請負事業を容認)しましたが、28日(金)、内閣提出の地方自治法改正法案が成立しました。PTの提言も受けて、第33次地方制度調査会から答申された内容に沿って、地方議会・議員の機能や職務が明文化されました。議会は、自治体の「重要な意思決定に関する事件を議決し、並びにこの法律に定める検査及び調査その他の権限を行使する」と規定されました。そして、「議会の権限の適切な行使に資するため」、自治体の「議会の議員は、住民の負託を受け、誠実にその職務を行わなければならない」とされました。地方議会・議員の位置付けを明確にすることで、住民の理解が進み、中小団体における議員報酬の在り方や、地方議員の厚生年金への加入など、様々な成り手不足対策の前進につながればと思います。

 27日(木)には党財政健全化推進本部の新しい資本主義実行本部との合同会合もありました。財政は民間資金の回転(投資・消費)による経済成長の実現を目指し、効果的に執行されるべき(ワイズスペンディング)であり、経済成長と財政健全化が税収の増加を通じて好循環するよう、政策選択をすべきとの立場で、数回ヒアリングが行われる予定です。一方、今春の春闘は3%台以上の賃上げが中小企業にも及んでおり、賃金と物価の好循環も期待されます。

 30日(日)、地元高岡市伏木地区の勝興寺で国宝指定書の伝達式が行われ、出席しました。今後、更なる活用を念じます。

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国政報告(第672号)

 先週も週内は暖かく、週末は朝晩肌寒い気候となりましたが、22日(土)には砺波市のチューリップフェアが開幕し、式典に出席しました。初日に満開宣言をするのは初めてのことだそうですが、ここ数日の冷え込みで花が日持ちして良かったです。23日(日)は高岡市で、射水神社二上射水神社の例大祭に参列しました。後者で恒例の築山行事の道具等が文化庁のコロナ対策の支援予算も使って新調され、人出も多く、心意気を感じました。

 さて、前号に続き、福島出張の二日目(18日(火))を報告します。浪江町のホテルを出発して、まずは町内に設置された水素ステーションを訪問しました。町内の大型水素製造実証施設「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で製造された水素を供給する施設です。運営者は東京オリンピックで使われた水素燃料電池自動車(ミライ)を買い取って住民・企業に貸し出しているとの事、町の「水素タウン構想」の具現化が進むよう期待します。次いで、帰還困難区域に設けられた特定復興再生拠点で、避難指示解除を受けて帰還準備を進めている大堀相馬焼の窯元、半谷(はんがい)さんのお宅で吉田町長と一緒に現状を伺いました。作業所も未だ震災発災時のまま、12年が経過していますが、もう一度故郷に戻って窯を再建したいとの心意気にこちらが元気を頂きました。

 次いで、富岡町に移動して、双葉郡8町村の首長さん方と額賀党東日本大震災復興加速化本部長との意見交換会に臨みました。東京電力福島第一原発との位置関係によって復興のスピードには違いがありますが、各町村とも弛みない努力で復興を進めておられます。福島国際研究教育機構の開所など新たな動きも含め、移住・定住環境をさらに整え、新たな地域発展の歩みに結び付けたいとの意欲を感じました。幾つかの町村では、教育施設の整備に併せて子育て中の若手世代が帰還する事例も出ているとの事でした。

 富岡町の松本町長、高橋議長との昼食懇談の後、大熊町・双葉町にて今年度から除染を開始する帰還困難区域内の特定帰還居住区域を案内頂きました。大熊町では吉田町長に下野上1区を、双葉町では伊澤町長に三字地区を案内頂きました。いずれも、家屋が点々とする集落と水田から成っており、生活を再開する上で、除染範囲をどう定めるかはこれからの調整です。この先行事例を参考に、富岡町、浪江町を含め、残された区域で未だ避難を余儀なくされている方々の帰還意向の確認を丁寧に進めて行くこととなります。

 昨年夏に開所した双葉町役場を訪問し、最後に福島県庁を訪問して内堀知事に2日間の視察内容を報告しました。今後、夏場に向けて、視察で得た問題意識を土台に、復興庁ほか各省庁の取り組みをヒアリングした上、公明党と共同で復興加速化のための第12次提言をまとめていきます。

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